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11/2 エリカ 【群馬リサーチトリップ②】 碓氷製糸株式会社 工場見学 Erika - Visit to Usui Silk Mill -
エリカの群馬リサーチトリップ2日目の訪問先は安中市の碓氷製糸株式会社です。
             
碓氷製糸株式会社は日本でただ2軒だけ残っている現在も稼働している製糸工場のうちの1つです。
群馬県の山あいの静かな場所にありました。

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まずは一通り繭が生糸になるまでの工程をご説明いただきました。
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農家から工場に届けられた繭はこのベルトコンベヤーに乗って工場の奥へ運ばれます。
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ここで袋から繭を取り出し、床の穴から次の工程の部屋へと落とすことができます。
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こちらの工場では、今はもう廃業してしまった他の製糸場で使われていた袋が保管されていました。
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質の悪い繭を取り除く工程です。

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いよいよ繭から生糸を縒る自動繰糸機のある部屋へ。
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この部屋は繰糸機の稼働する音と、お湯から発生する蒸気が充満していました。

お湯を使って繭糸をやわらげ、機械に取り付けられているイネでできたミゴボウキでこすることで繭糸の始まりを見つけます。
そうして繭糸の始まりが見つかれば、目的の太さに合わせて何個かの繭糸をよって1本の生糸にします。

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これは通常より太めの糸をよる機械。


ちなみに、繭の中に入っていた蚕のさなぎは、ゴミになることはなく魚の養殖の餌などに再利用されます。


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小枠(スプール状のもの)に巻き取られた生糸を整える作業「揚返し」


以上が製糸場で行われる繭から生糸を生産するまでの工程です。

生糸とシルクが別物であることはご存知でしたか?
生糸とは繭糸を何本か集めて1本の糸にしたもの。
シルクとは生糸をさらに精錬(生糸の外周を覆っているセリシンというタンパク質を取り除く)し、光沢を出した糸です。



さまざまな種類の生糸やシルク
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いろいろな品種の蚕
品種によって取れる生糸の性質が変わります。



蚕と人間の歴史は数千年あるだけあって、さすが絹産業は奥が深いです。
アーティストにとっては調べれば調べるほど行きたいところ、話してみたい人が出てくるリサーチトピックです。

これまで群馬のリサーチトリップでは、蚕を卵から育てる養蚕農家と、農家が収穫した繭を生糸へ加工する製糸場を見学しました。

次回はいよいよ日本の近代化の原動力となった富岡製糸場へ向かいます。










by arcus4moriya | 2018-11-02 19:40 | AIR_2018 | Comments(0)
11/1 エリカ 【群馬リサーチトリップ①】 養蚕農家視察 Erika - visit to silkworm farmers in Gunma-
先日の農研機構でのラボという人工的な環境で飼育されている蚕の視察(10/3のブログ)を経て、エリカの関心は伝統的な農法で蚕を飼育している農家へと向かいました。
そこで農研機構の方に群馬の養蚕農家さんをご紹介いただきました。

この日から、養蚕農家、富岡製糸場、現在も稼働している製糸場を巡る2日間の群馬リサーチトリップの始まりです。


まず訪れたのは、何十年も養蚕業に携われているご夫婦の農家さんのお宅です。

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蚕がいなくなったあとの桑です

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黒く見えているのは蚕の糞


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蚕だけを残して桑の葉などを振り落とす機械

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1階で桑を食べる期間を終え、繭を作り始める段階になると2階へ移されます。
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回転蔟(まぶし)を用いた自然上蔟(じょうぞく)法


蚕には上へと上がっていく性質があり、回転する蔟を使用することで、繭が尿などで汚れるのを防ぐことができます。


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養蚕業は家内工業で数十年前は農家は家の中で蚕を飼っていました。
同じ一つ屋根の下に蚕と住み、繭を作る時期になるとできるだけ広いスペースを蚕にとれるように人間は寄せ集まって眠り、蚕たちた繭を作る「さわさわ」という音を子守唄代わりに眠ったとおっしゃっていました。

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ちなみにここでは農研機構で開発されている蛍光グリーンに光る蚕が飼育されています。

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繭の中の蚕が透けているのが分かりますか?
みんなより繭作りが遅れている蚕がいました。


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繭の中では蚕がさなぎになっています。

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玉繭といって、誤って同じ枠に2頭が入ってしまった場合2頭で1つの繭を作る場合があります。
玉繭になるのは全体の2-3%ほど。


通常、繭からは1本(厳密には2本のフィブロインとそれを覆うセリシンから成る)の長い糸(1300m-1500mほど)が取れます。
玉繭になってしまうと2頭がそれぞれ作った2本の糸が絡まってしまいきれいな糸が作れないので、くず繭になります。
ただし、石川県の牛首紬などでは、この珍しい玉繭を使って織物を作っているそうです。


エリカはこの2頭で絡み合った繭を作るという玉繭に感動していました。
具体的な作品のモチーフに使えないかと考えているようです。

















by arcus4moriya | 2018-11-01 14:53 | AIR_2018 | Comments(0)


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