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カテゴリ:地P_大木裕之 2014-16( 10 )
「上映+その他のアクション」大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。:後日考【当日編】
ーあの2時間半そのものが映像体験だったといえるだろうか。

「上映+その他のアクション」〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。を実施【日時】2月27日(土) 16:30-19:00 【来場者】38人)


2/27[土](イベント当日)
イベント前日からが大木さんにとって本番だったということだが、公には本日16:30からが「上映+その他のアクション」当日。イベントの2時間半の進行については具体的にはわかり得ず、抽象的にだけ共有している状況でこの日を迎えています。
申し遅れました。どうも、藤本です。
(※写真はイベント当日に撮影されたものをランダムに掲載しています。)
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大木さんは朝4:30頃から動き始めていたらしい。撮影もしていたようだ。朝の景色がとても美しかったと言っていた。
12:00頃、「映像をどこかで見返したい」ということだったのでアーカススタジオからバーミヤンに車で送って行き、約1時間半後、「何か書きたいから大きめの紙を持って来て欲しい」という電話がかかってき、向かう。到着し、喫煙席へ。この時点でイベント開始まで3時間ほど。
大木さんのノートにはびっしりとこれまでの出来事を整理したであろう文章が日付ごとに書かれていた。(ワークショップを始めた昨年のことから、おそらく時系列に)
喫煙席周辺の空間に緊張感が流れていたが、
横の席では、アジアのどこかの国の家族連れが仲良く昼食をとっていた。
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その後、私自身が今後の「妙※」をどう考えているかと聞かれ、来年度ともっとその先の話をした。アーカスプロジェクトの職員として言えることと、私個人として言えることにギャップがある。
※ワークショップ名としては「大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。」だが、そこから生まれる映像作品を大木さんは「妙」と呼んでいる。

大木さんが映像を制作するということは、例えば10年、それ以上の歳月をかけてそこの場所や人と付き合っていくことになるかもしれない。これまでそういった作品をいくつか観てきていた。そうなのだ。
一方アーカスプロジェクトは単年度事業である。

バーミヤンを出て戻ることに。私はイベント開始を控えて、一刻も早くアーカススタジオに帰りたい気持ちだったが、大木さんが昨日歩いて気になったエリアに向かうことになった。「まだ、なかなか守谷を立体として掴みきれていないように感じる」という話だった。それは、実のところ私もだ。
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そこから徐々にアーカススタジオに近づき、前日大木さんが宿泊したビジネス旅館吉春の周辺にも行った。(ここの住所が茨城県守谷市大木670なのだ。)その後スタジオの周りのエリアも車でゆっくり回ってみる。何てのどかなのだろう!自分の知らない少し遠い街に来たような気分だった。この後にイベントを控えているなんて信じられない。

畑と民家に囲まれた「ロール海岸」というロールケーキ屋に辿り着く。“海岸”的な景色も要素も一切ない。車から降りると、春を感じさせる爽やかな風が吹いていた。大木さんは所持金1000円強という状況で、スタジオへのお土産にロールケーキ(900円)を購入。思い返せば、大木さんは消費活動に関心があるという話をしていたし、ワークショップの際も地の物などをよく買っていた。そういえばアーカススタジオへのお土産もしょっちゅう買って来てくれた。
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先程までの焦燥感は春の空気に溶け出して、代わりに驚くほどの平安が心を満たしていた。爽やかな風のせいか、ここの磁場のせいか…吹っ切れたような気分で、とにかくものすごく気持ちが良い。

イベント開始まで1時間半。

スタジオに到着。その後、間もなくゲストの前田真二郎さん[映像作家/情報科学芸術大学院大学(IAMAS) 教授]も到着。参加者の西尾夫妻、河合さんと徐々に役者が揃ってきた。
大木さんが「あとは野となれ 山となれ」と会場の黒板に書いたことでなぜか私は少しだけ安心し、その後「Acne Studios ※」と書いたことに、少しまた不安になった。(※スウェーデンのファッションブランド。藤本が好きなブランドである。)
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16:35
バスから降りて来る来場者を待ってイベントが始まり、まず、大木さんから本企画の簡単な説明。
加えて、3月12日の重力波初観測のニュース。
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山本薩夫の「箱根風雲録」(昭和27年)の上映から始まった。映画の冒頭部分を流しながら、カットについての話。2つの映像が繋がる瞬間には、場所と時間軸が突然変わり、鑑賞者はその間に起こったであろう出来事を推測することになる。
映っている部分だけでなく、映っていない部分への考察とその扱い方について。
(ここの丁寧さが大木作品の特徴を作り出していると思う。不可視である“映っていない”部分が、映像作品の出来に影響するということは、つまり、“映っていない”部分が“映っている”部分の質に反映されているということになる。大木さんの果てしない日常的妙の積み重ねも、不可視であっても、こういった現象に近い形で作品に影響を与えているように思う。)
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その後は、映像制作の実際的な話。
東京大学工学部建築学科在学中の80年代より映像制作を始め、30年以上も映像制作に取り組んでいることになるのだが、その間に起こった出来事として、「メディアの変化」がある。フィルムからミニDVへ。そしてHDへ。

記憶と記録にまつわる話。そのなかで象徴的だなと感じた話がある。
会場に差し込む西日がお客さん1人にだけ当たっている光景、これなんかは言葉にしなければ忘れてしまうだろうけど、これだって重要な出来事かもしれない。でも再び思い出すようなことがあるだろうか。にもかかわらず、自分はこの光景を撮影していない。という話。
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ここ守谷で大木さんが捉えていた守谷にしかない磁場。
それに映像を介してどう向き合うか。ここからは、これまでのワークショップで撮影した未編集の映像を部分的に流しながら、大木さんがその時、その時でコメントを加えてゆきながら参加者にも話を振っていく。
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藤本から大木さんへの投げかけ:
今回の企画の特徴として、これまでの大木さんの制作にはなかった「予め設定された諸条件」があると思う。大木さんがこれまで会った事のない参加者が4組程度、面接兼顔合わせの機会を経て、1回目のワークショップは各参加者とのマンツーマン。参加者が提案する時間・場所・ルートを大木さんが受け入れつつ、はみ出しつつ守谷周辺地域を体験する。それ以降は全員集まってのディスカッションもあり、たまたま集まれた参加者とその場の流れとインスピレーションで時を過ごすこともあり、参加者がいない場合もあり。そんな多様なシチュエーションで守谷という地域を、またはそれを取り巻く茨城県内を捉え続けた大木さんだが…云々。
映像撮影に関していうと、1人の時にアーテストとしての視点のみに基づいて撮影するシーンと、ワークショップ中に参加者との関係を意識&構築しながらする撮影に何か違いがあるか?
そして、活動全体を通して人間関係についてはどう感じたか?
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大木さんからは、人間関係については、参加者のみんなと人間関係が築けたかというとそれはちょっと違うものだと思う。いわゆる人間関係というのとは。という返し。その他。
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大木さんから参加者アメ子への投げかけ:
どのシーンを思い出す、もしくはこれまで思い出してきたか?
(※参加者はこれまでに撮影された映像をほとんどみていない。)
アメ子:
守谷ハーフマラソン
マック(マクドナルドで見たヤンキーのカップル)
だるま(稲戸井神社のお祭りで売られていた@夜)

(それと大木さんが撮影したもののズレ。大木さんはだるまは撮影していなかった。)
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アメ子:
(その日朝から晩まで10時間近くを一緒に過ごしたにもかかわらず)大木さんとの1回目のワークショップは夢の中の出来事のようだった。大木さんと別れた後、その日に起こった出来事が現実のこととは思えないような。今、こうやって話を聞いていてもそれとちょっと似たような感覚がある。
起きた時に夢をだいたい忘れてしまう、というのに似ている。
確かに、出来事を思い出す時に記憶が書き換えられるということはあるように思う。
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参加者西尾さん:
(アメ子の意見に賛同しつつ)大木さんが思った以上に映像を撮影しないなぁと。時々カメラを回して、すぐ止める、というような感じで、想像と大きく違っていて…大木さんが撮影しようと思う決め手は何なのか。
大木さんの答えとしては、たくさん撮ってもその後処理できる量には限りがある。撮影した映像と10年、20年と付き合っていくからには。
あと、タイミングを説明するのは非常に難しい。とっても微妙なものなのよ。〜〜
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京介さん(1回だけ参加):
その場での出来事における感情の動きや集中の度合いと、撮影するという行為の関係性は?その2つはどう繋がっているか。
そう質問する京介さんを撮影し始める大木さん。撮影に集中したせいで、京介さんの質問が頭に入ってこなかったようで、もう一度聞き直す。
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そういえば、その前にも一度話しながら突然撮影してもいました。
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一旦、10分休憩を入れて、その間に大木さんはゲストの前田真二郎さんとともに後半戦残りをどう進行してゆくかを話し合う。
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大木作品の参考として、前田さんが監修するレーベル、SOL CHORD からリリースしている「松前君の兄弟の神殿の形 1’」(62分, 2006年)を上映したかったが、時間の制限もあるので、
今回は短く編集したもの、「松前君の兄弟の神殿の形 1+」(17分,2006年)を上映する予定を立てていた。しかし、それほども時間が残されておらず、最後に質疑応答の時間もきちんと確保しようということもあり、前田さんの咄嗟の提案で「松前君の兄弟の神殿の形 1’」(62分, 2006年)の冒頭部分だけを上映することになった。
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再開。短い上映となってしまったが…前田さんによる、作品の真髄を十分に理解している人にしかできない映像停止ポイントに感服。映像をつくる者同士、20年来の付き合いはさすがです。停止してから「うん。本当にいい作品ですね。」と小声でコメントしていたのも印象的だった。

大木さんから前田さんにフリがあり、このタイミングで前田さんから、ご自身と大木さんの関係の紹介をしつつ大木作品の特徴の説明があった。これまでに大木作品を鑑賞したことのない来場者にとって、前半は色んな意味で謎めいた部分を抱えながらのトークだったであろうものが(それはそれで面白いかもしれないが。)少し方向を変え、ある程度の理解を伴った大木さん像を立ち上がらせたのではないかと思う。
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その後、質疑応答。
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藤本、まとめを振られる:
「妙」が今後どのように展開していくのか現時点では詳細をお伝えできない。しかし映像作品としては未完であるし、これまでのワークショップと本日起こった出来事、会場で時間を共にした人々に投げかけられた(ふりまかれた)ある種の責任、大木さんに出会ってしまった人々の今後のことなどを丁寧に拾っていけるよう努めなくてはならないし、可能性を最大限に信じたい。
何が「妙」を成り立たせており、何をもって「妙」とし、それを踏まえてどう継続していくのかについては…守谷・茨城という磁場なのか、参加者の方々に依るものなのか、アーカスプロジェクトのプログラムとしてなのか。これらは今考えてもわからない場合、状況にあわせてとにかく参加者(関わった人々)と大木さんの関係から見えてくるものを見逃さず…受け入れていくことだと感じる。

終了…?
拍手。交流。コーヒー。片付けしつつ。
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芸術という行為が何かしらの責任を果たすとしたら、それは本当に大変なことだ。それが、例えば…ひょんなことから芸術活動に参加してくれた1人の人生をずっと見つめる行為なのか、自身で捉えた記録(映像)に果てしなく付き合い続けることなのか。
いずれにしても気の遠くなるような話だが、そういうことをする。

この機会を通して大木裕之というアーティストの眼差しから、私が学んだ覚悟はそういったことだった。その覚悟には、関わった人々に対する責任も潜在的に含まれているかもしれない。
(その責任をアーティストやオーガナイザーではなく、ひょっとしたら参加した人だって感じているかもしれない。)
考えるだけではその方向性を導き出すのは難しく、実践によってしか接近できない課題なのだと思い知った。


後日考:【前日まで編】はこちら

今回のアンケートで、たくさんの興味深いご感想をいただき、誠にありがとうございました。
全てここで紹介したいくらいの存在感を放っておりました。


[Photo:加藤甫]
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※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
2015年度 第2回
2015年度 第3回&4回
2015年度 番外編
2015年度 第5回
      




                                                                                                                                                                                                                  
by arcus4moriya | 2016-03-30 15:30 | 地P_大木裕之 2014-16 | Comments(0)
「上映+その他のアクション」大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。:後日考【前日まで編】
ーあの2時間半そのものが映像体験だったといえるだろうか。

「上映+その他のアクション」〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。 を実施。 [日時:2月27日(土) 会場:アーカススタジオもりや学びの里内 和室)16:30-19:00 来場者:38人]

あの時間に起こったことを言語化するのは困難だが、自分にとって興味深い挑戦でもあるので、主観的な視点を大いに交えて、大木さん・参加者・来場者と巡った「映像を介した記録と記憶の実験」とそれにまつわるあれこれを記録させていただきたきます。
申し遅れました。どうも、藤本です。
(※写真はイベント当日に撮影されたものをランダムに掲載しています。)
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大木さんと参加者と共にこの企画を始めた2015年2月を境に、記録行為(文章・写真・脳内定着)に対して、これまでとは違う執着心が生まれ、同時に抵抗感が生まれた。起こった出来事を記録のために写真におさめたり、そこで考えたことを言葉に置き換えたり、それらの行為まで辿り着かず頭の中で反芻したりする時、それが本当に相応しいやり方だったのか、その残し方/内容で本当に良いのか、という自問がつきまとう。
大げさに言うと、その一瞬一瞬の選択と決定が、今後の自分にどのような影響を与えるのか考えてしまう。もちろん自分でコントロールできないことの方が膨大だが、そうした意識下で日々起こっている身体的反応にまで影響があるのかもしれないと思ってしまう。
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とはいうものの、やはり今の自分の判断で記録し、記憶するしかない毎日なのでするしかない。
話はイベント当日から少し遡る…

2/25[木](イベント2日前)
大木さんが電話で、「前日の2/26からが自分にとっては本番だからそこからの流れの中で決めていくことが大切」というようなことを言った。つまり、この場合言い換えると「その流れの中でしか決められないので2/27のイベント本番で何をするかは、事前にはわかり得ない。」ということになる。
この時点で、私が作成したタイムテーブルはすっかり白紙となった。
この状況はおおむね想定内で、以前からイベント当日の進行に関しては直前でも関知できなさそうだし、すべきでないだろうと想像はしていた。それだけ大木さんの集中力とその場に居合わせた人との関係、その場の流れの中でしか実現できない「何か」に初めて挑戦しようとしていたのはわかっていた。個人的には恐ろしくも、非常にエキサイティングな状況だが、私個人の判断だけで綱渡りは出来ないので…
イベント前日の2/26の昼に、本人の口から他のスタッフにもその旨を伝えてもらうことにした。
なぜなら、大木さんの言葉で語られた内容を、私の口から他者へ正確に伝えるのはいつもいつも本当に大変な作業だったからだ。要約も難しいし、だからといって再現もほぼ不可能だった。
(私の力不足…? 大木さんの言語はいつもすこぶる規格外だ。)

自分で解釈した内容ならいくらでも言えるのだが、そうすべきではないと感じていた。それが通用すると思えないほど今回のプログラムのコンセプトは繊細で未開だった。
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「その場に居合わせるスタッフと目標地点を深く共有する」ということも、この活動において欠かせないアクションのひとつだ、ということらしい。


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2/26[金](イベント前日)
この日大木さんは東京の自宅を出て、朝早くに守谷駅に到着し、駅からアーカススタジオまでの間をちょっと変わったルートで歩いて来たらしい。最短ルートでも50分強はかかる道のりを、おそらくさらに時間をかけ守谷の地形や磁場に触れるようにして、道を辿りながら歩き、その間に撮影もしたようだ。
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昼前、スタジオにて大木さんからスタッフへ、前述の“イベント当日の流れとめあて”の話。
今回1番センシティブだった点は、昨年度からのワークショップで撮影した映像(1人の時に撮ったものも含める)をどういう形で見せるか、である。
短くてもよいから編集して、一旦完成した“映像作品”として上映するという選択肢ももちろんあった。
しかし、そうではない実験をしてみたい、という意図が(その他、回り道トークを含め)約2時間かけて本人の口から説明された。つまり単なる上映というよりは、ワークショップに参加した人だけでなく、当日だけ来場した人も「映像」というメディウムを介して、記録と記憶について認知し、一人ひとりが当事者として、危機感や責任感をもって人々/社会の今後を考えられるような「何か」を実践したい。

思い返せば、このような主旨の話を最初にしたのが、今年度に入って第1回目のワークショップを実施した6月4日であった。まださらに抽象的な内容だったが、参加者の西尾さん、河合さん、アメ子ちゃんにむけて大木さんは同じ目標を話していた。
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結果、その「何か」がいまいち掴めないまま、アーカスプロジェクトはこのチャレンジを受け入れるわけだが、大木さんにとっても初めての試みとなるので、来場者からどういう反応が返ってくるか、そもそもその意図がきちんと伝わるかどうか皆目見当がつかない。
…イベント2時間半の具体的な進行が決められない。これはコーディネーターとしては胃が締め付けられる。2時間半は短いともとれるが長いともとれる微妙な長さだ。この時、不安や緊張が私の頭の中を侵略し始めていた。

その後大木さんは、会場設営を少し進めてチェックイン&シエスタのために本日のお宿、ビジネス旅館吉春へ。
20:30過ぎに再びアーカススタジオに現れ、会場設営、プロジェクションの具合をチェック、映像チェック、上映にまつわる話。
23:00頃私はスタジオを出て、大木さんとバーミンヤンで映像を見返し、「妙」のこの先の話、私個人の今後のことなども聞かれた。撮影はしていただろうか…思い出せない。その後COCOSに移動。
※ワークショップ名としては「大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。」だが、そこから生まれる映像作品を大木さんは「妙」と呼んでいる。

夜中1:30頃、車で大木さんを旅館へ送る。
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私はおそらく不安な気持ちで…
「2年前のあの日、アーティスト本人にこの企画を持って行ったときの覚悟を思い出せ。腹をくくってアーティストを信用すればいいだけのこと、大木裕之というアーティストと仕事をするということはそういうことだ。美術で社会に触る場をつくる。変える。etc.」と、自分に言い聞かせる。(これはイベント開始直前まで続く。)アーティストの支援を通して、人々の人生を変えたいという自分の強欲etc. について。
(この日起こったことから、茨城県の事業としてのアーカスプロジェクトを無闇に背負っている自分にも気付かされる。成果、効果、公金、税金、還元。こういった単語のネガティヴな側面ばかりがこれほどまでに自分の脳内の一部を占拠していたとは!それとも誰もかけていない期待を勝手に背負ういつもの癖かね?いやはやしかし、無闇というのは本当に危険である。)

後半、つらつらと自分の心持ちを記してしまったが、この時大木さんや参加者の皆はどのような心境だったのだろうか。明日のイベントを通してそういったこともわかりそうだ。
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参加者の当日の動きに関しては、すったもんだがあったが、結局、事前の集合時間なども無しにして「イベント当日は自分のタイミングでアーカススタジオに来るというアクションをしてください。」という旨をお伝えすることとなった。


後日考:【当日編】に続く。


[Photo:加藤甫]
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※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
2015年度 第2回
2015年度 第3回&4回
2015年度 番外編
2015年度 第5回
      




           
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           
by arcus4moriya | 2016-02-27 20:00 | 地P_大木裕之 2014-16 | Comments(0)
〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第5回目
皆さん、どうもこんにちは!藤本です。

「さてさてさてさて…。」2/20(土)の朝です。守谷駅西口前広場、タリーズ前です。本日は〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。約5回目を迎える朝です。この活動の成果発表「上映+その他のアクション」までの最後のワークショップとなりそうです。朝はタリーズで話し込んだあと、車で駅の南の行ったことのないエリアを走りました。その後なんとかふらふらとアーカススタジオまでやってきました。
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大木さんが事務所にいる光景も見慣れてきました。
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その後は、何とかタイミングを合わせてスタジオに来てくれた参加者の西尾さんと旦那さんと、茨城県の話、天領の話、お二人自身の話、県庁所在地・水戸との距離感、東京との距離感の話などをしました。
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そこから、水戸へ行くか、もしくは行かないか、しばらく話しながら考えます。そうしている間に時間は過ぎていきますが、大木さんは、先程地図で見た守谷⇄水戸の距離と、守谷⇄東京の距離感がけっこうひっかかっているようです。(地図で見ると守谷から水戸は随分遠く、東京はずいぶん近いです。)
「アーカススタジオから水戸芸術館までは高速を使えば1時間半弱ですよ。近いですよ。」とスタッフ全員や西尾ご夫妻から何度も言われる大木さんです。実際の距離(km)と移動時間で計る距離と、それを感じとる時には体でなかなか複雑なことが起こっているのだと思います。

本日は水戸芸術館で開催の「田中功起 共にいることの可能性、その試み」のオープニングで、そのレセプションに行けたら行く、というのがプランのひとつでもあったわけですが…じゃぁ、行きましょう。とスムーズに進むわけでもなく、それが大木さんにとって、この活動にとってどのような意味があるのかを考えなければ。でも行ってみなければわからないこともあります。大木さんにとっての水戸芸は2007年の「夏への扉―マイクロポップの時代」参加以来、9年ぶりの来訪となります。

とはいえ、結局向かうことになり、守谷駅で瀬尾さん(大木さんの知人)と合流し、常磐自動車道をただひたすら走ります。予言通り1時間半以内に水戸芸術館に到着。レセプション会場へ。レセプションでは様々な感情が渦巻いているように思います。その空気感をその場にいる人々も実は感じているのだと思います。

そうして、色々なことを考えながら話しながら水戸芸術館を後にして、
西尾夫妻と話した内容の流れも関係して、大木さんが「6号線を走ってみよう。」と言い始めました。茨城県石岡駅に立ち寄り、土浦駅に立ち寄り、取手駅に立ち寄り、もう1人の参加者・出田さんに電話をかけてみ(出田さんのスタジオ兼住居は取手)、繋がらず。
大木さんが寝ている間に瀬尾さんと話した時間も、私には良い時間でした。
そして、私は長時間にわたる強雨&夜の運転でだんだん疲れてきてしまいました。(そして、だんだん機嫌が悪くなってもいました。)

それを、大木さんが察してかどうかはわかりませんが…
取手では、出田さんとのワークショップの時に行ったカレー屋さんに入りました。
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チベットの話や、ヨーロッパの話、その他の…
何と忘れてしましました。どうしても思い出せません。
記録と記憶にまつわるワークショップ…。

…行きの車の中で、香水の話になったのは覚えています。大木さんの一番好きな香水POISON(Dior)と藤本の使っているNo.5(CHANEL)に、ほ乳類の糞の成分、スカトールとインドールが含まれているとかいないとか…これらの物質は、多くの香水の香料や定着剤、タバコの香料及び添加物として使われているらしい。
※スカトールはギリシャ語で「糞」を意味します。

さてはて一体「上映+その他のアクション」がワークショップ参加者や当日来てくれた方々を巻き込みながらどういう集大成になるのでしょうか。はたまたこれからも続く活動ための第6回目のワークショップになるのか…
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「上映+その他のアクション」大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。:後日考【前日まで編】 につづく。


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※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
2015年度 第2回
2015年度 第3回&4回
2015年度 番外編
      

                                                                                                                                                                            







                                                                                                           
by arcus4moriya | 2016-02-20 22:00 | 地P_大木裕之 2014-16 | Comments(0)
〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015【番外編】
皆さん、どうも。藤本です。
いよいよ来週2/27(土)に「上映+その他のアクション」を控えた2/19(金)。夜。

本日大木さんは守谷に宿泊する、というアクションのために夜中に東京から守谷に来ました。今年度の
〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。は、明日2/20(土)でおおむね5回目を迎えます。
ホテルのチェックインを済ませて、イベントゲストの前田真二郎さんに電話をしている、の図。サイゼリヤ茨城守谷駅前店の駐車場付近。
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「夜中の守谷は初めてじゃないですか。」などと話しながら、サイゼリヤに入り、店員さんに案内された喫煙席に座ります。周辺のシートには若者の集団が3組ほど。少し目をやりつつ、「妙。」についての話。からの「作品には色々あるよね、でも芸術じゃなくても表現できるような作品だってけっこうたくさんあるよね」という話が印象的でした。もっともっとその先に向かわなければ意味がない。と

このサイゼリヤにいる若者は、おそらく守谷出身で、生活圏内と遊び場所が重なっているポイント、このサイゼリヤで夜中を過ごしているのだろうという話をしました。
その後、その中のひとつのグループの子たちに話しかけ、撮影させてもらいました。
守谷出身の19歳の男の子、パティシエ志望。元野球部の男の子、そのマネージャーをしていた女の子。そしてもう1人の男の子。
私が想像していたより何十倍も健全で爽やかな若人でした。
深夜のサイゼリヤ、喫煙席。彼らは隣の席にいた別のグループの子と顔見知りだったようです。
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その子たちが「上映+その他のアクション」に来ないとしてもよくて、さっき話してくれた近い将来の夢の話だとかが映像として記録してあって、この先の未来にもしかしたら関係していて…
などという話をしながら、守谷駅近くのバーになんとなく向かい、前回アピタに来てくれた知人と偶然会って驚き、
最終的にはココスに向かう大木さんを見送る形で解散。
「明日は一体どうなるのかしら…。」と思いながら、とぼとぼ歩いて車を停めてある駐車場へ。


ーーーーーーーーーー
翌朝。
2/20(土)第5回目を迎える、一日の始まりは守谷駅西口前広場にいます。
「さてさて…。」
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続き第5回目の様子は次回のブログでご紹介します。
どうぞお楽しみに!


〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第5回目
はこちら。

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※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
2015年度 第2回
2015年度 第3回&4回
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       
by arcus4moriya | 2016-02-19 22:00 | 地P_大木裕之 2014-16 | Comments(0)
〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第3回・4回
皆さん、こんにちは。藤本です。
1月21日(木)に〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第3回目、2月13日(土)に第4回目を行いました。まず第3回目の様子をご紹介し、その後第4回目に続きます。(ちなみに、12月12日(土)も大木さんは来守谷し、帰りに参加者の河合さんとご飯を食べながら語らう会がありました。)


【第3回目】この日、大木さんはカメラを持ってきておりません。撮影するだけが映像制作ではないようです。前回までは参加者さんに集合時間/場所を伝え、きっちりスタートするような形でしたが、この回からはどうやら“臨機応変”と“適宜”がキーワードのようで2月27日の「上映+その他のアクション」に向けてチャレンジと調整が続いています。状況に反応しながら、訪れる場所や時間帯、誰に声をかけるか、これまでとは違うアプローチでとにかくフレキシブルに守谷周辺でアクションしています。
参加者を募ってプログラム化された形で映像制作をするのは、本企画オリジナルの形態で、通常大木さんはアーティスト個人として自身の方法をもってして映像制作に向き合っていることの方が多く…
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なんて言っている間に、「(参加者の)アメ子に電話してみよっか。」ということになり突然電話。アメ子ちゃんの出身校で待ち合わせ。正確には、車で近くまで行ったところで、「今○○の駐車場にいるんだけど…。」などと適宜場所を変えながら、大木さんが(おそらく)相応しいと感じる場所を探して守谷市内を漫遊し、最終的にその中学校集合ということで落ち着きました。にもかかわらず、ちょうど良い時間に来てくれたアメ子ちゃん、ありがとうございます。

合流後、アーカススタジオへ。
スタジオで会話しているうちに、アメ子ちゃんの予備校の時間が近づき駅に送っていくことに…受験を控えて忙しく大変な時間を過ごす中、大木さんが守谷に来る時には会えるようにしてくれます。

夕方にもう1人の参加者、西尾さんとも少し合流できました。
こうやって、カメラが無くとも皆さんと少しでも会うことが大木さんにとって大事なのだろうと思いました。



【第4回目】この日は、参加者の方に事前に声をかけておりません。まずスタジオで話をし、今日は“人が集まるところに行って、参加者以外の守谷周辺に住む人に対してアクションしてみよう”ということになりました。
結局メヒコにも行き、噂のフラミンゴを見ながら遅いランチをとりました。
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なかなか異常な状況なんですね、メヒコの店内。フラミンゴの不可解ながらも法則性を感じる動きを眺めながら、重力波初観測のニュースから始まり、アインシュタイン・放射線などが話題に。科学者と資本主義の関係は複雑なのでしょうか。
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その後、守谷駅経由でイオンタウンへ。土曜日・夕飯前の時間ということもあり、たくさんのご家族連れなどで賑わっています。しかも明日はバレンタインデーですね。チョコレートを売っているお店の横に座る大木さん。
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ここでは、お隣の常総市から夕飯の材料を買いに来てらした親子(お母様と高校生の息子さん)や、守谷市とその他周辺に住む中学生たちと話をしながら撮影させてもらいました。
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「将来どんな大人になりたいか」とか「外国へ行ってみたいか」など…。
若い皆さん、これからどんな人生を歩んでゆくのでしょう。今日のことを少しでも記憶しているでしょうか?突然知らない人(アーティスト)に話しかけられ、イオンの床にしゃがんで他人の目も気にしつつ話し込んだ記憶。


その後は、翌日2月14日に閉店を迎えるアピタ北守谷ショッピングセンターへ。ここは1987年に開店し、北守谷エリアの日常的な商業施設として、多くの人々の暮らしを支えてきた店です。(私もかなり通っていた。)この企画でアピタを訪れるのは2回目ですが、前回とは全く違う店内に複雑な気持ちになります。店内は一見、売りつくしセールの異様な熱気と高揚感で満たされていますが
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でもやはり圧倒的に寂寥感が勝ります。
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ソックスを買う、というアクション。
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この後、守谷市出身の知人が合流、アピタの思い出などを聞かせてくれました。それが1階の小さなフードコートだったのですが、そこからはその彼が子どもの頃に時々遊んでいたという古びたゲームセンターも見えていました。皆の思い出が詰まった場所がすっかり無くなってしまうというのは、本当に大きな出来事です。


その後は小雨降る中、つくばエクスプレス線のみらい平駅へ。守谷駅の隣の駅です。
駅の周辺は、新しい住宅、綺麗な道路、見慣れた大型スーパーやそびえ立つマンション。新しい街特有の既視感というか…匿名性の高さに似たものを感じます。

今回は、みらい平駅で解散です。
次回のブログもよろしければご覧ください。そして2月27日(土)16:30-19:00は、この活動の成果発表となる「上映+その他のアクション」を開催します。ぜひアーカススタジオにお越し下さい!
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〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015【番外編】につづく。

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※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
2015年度 第2回
                                                                                                                                                                                                                  

                                                                                                                                                                                                      
by arcus4moriya | 2016-02-13 22:00 | 地P_大木裕之 2014-16 | Comments(0)
〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第2回
皆さん、どうもこんにちは。藤本です。9月19日(土)に〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。 の2015年第2回目を実施しました。
前回が6月4日で、今日までの3ヶ月間に、またここ数日間に実に様々なことが起こり、大木氏と参加者の3人にも変化があったようです。
鬼怒川下流が裏にあるアーカススタジオ集合でスタートしました。そして、アーカススタジオのある「もりや学びの里」の施設の一部が、現在常総市の方々の避難所になっています。
今回のワークショップについてはうまく書ける気がしませんが、あったことを記録します。長いですが、どうぞよろしくお願い致します。
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話は自然に9月10日、台風18日号がもたらした記録的大雨、洪水、鬼怒川上流の堤防決壊のことに。アーカススタジオのある守谷市は、被害の大変大きかった常総市の隣です。アーカスプロジェクトのサポーターさんにも常総市在住の方がいます。守谷市では被害がなく、すぐ隣の市で起こっている信じられないくらいの甚大な被害状況をテレビやネットを通して、まず知りました。
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西尾さんが制作に携わっていた「守谷さとやまマップ」や、地図を見ながら守谷市、常総市の地形や土地の高さを確認したり、守谷の歴史の本で過去の水害の記録をみたり…。
守谷市は3つの川に囲まれている緑豊かな地域です。

水位の下がった鬼怒川まで歩くことにしました。
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アーカススタジオの裏から鬼怒川までは歩いて10分ほどです。
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漂流物が木の幹にひっかかっており、ここまで水位があがっていたことがうかがえます。私の予想をはるかに超える高さ。
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近くにある商店へ。参加者の西尾さんが以前から店のポスターのチョイスが気になっていたようですが、なかなか入る勇気がなかったお店。アメ子ちゃんと私は無理言って、箱のあずきバーをバラ売りしてもらいました。(なぜならアイスクリームケースの中にある唯一のあずきバーの箱がすでに開いていたから。)
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鬼怒川にかかる滝下橋から眺めていると、かなり長い柱のようなものが流れてきました。
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スタジオに戻ってきてから、記録のドローイング。(正確には、喫煙所でレジデントアーティストのティモテウス[インドネシア]と会い、かなりの長話をしてからの記録制作。そこでの話題も組み込まれています。)
西尾さんとはここでお別れ。
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その後、再びティモテウスと彼のスタジオで、記憶と記録にまつわる込み入った話。
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そうこうしているうちにアメ子ちゃんの画塾の時間が近づいてきました。常総方面に向かいつつ、アメ子ちゃんがいつも使っている駅とは違う駅、関東鉄道常総線「小絹駅」へ。
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電車を待つ間に、アメ子ちゃん制作人生初の映像作品を鑑賞。アメ子ちゃんとはここでお別れ。
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そこからは、河合さんと3人で常総方面へ車を走らせます。時々通行止めがありました。塀や建物の外壁に泥が付着してラインができており、浸水した水位を示しています。道路の脇などにときどき尋常ではない量のゴミが積まれており、それを目撃し、ようやく我々にとって現実味を帯びてくる今回の災害。鬼怒川の決壊したエリアに近づくと、家は流され、車は畑に半分埋まっており、壮絶な光景が目の前に広がっています。窓を開けると砂埃であっという間に喉が痛くなりました。感情がよくわからなくなりながら、水海道駅まで戻ってきて、駅前のスーパーに。活気があって救われます。
その後、自分たちが先ほど通ったエリアを駅前の地図で確認。

その後、常総市の方々の避難所になっているアーカススタジオへ戻るわけですが。
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今回は、このような形の会でした。頭の中で、どこにも着地できない&何もまとめないまま翌日を迎え、大木さんが撮影した映像をチェックしました。色々な風景が映っていました。

この企画がどうなっていけるか、常に探っている状況は少し作品制作と似ており、しかし私はオーガナイザー側の立場なので、上映会に向けて構築的な運びを意識しがちな脳みそになっており、それを大木さんがいつもぬぐい去って行き、参加者の皆さんが楽しんでいるという事実に安堵させられています。


〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第3回・4回 につづく。


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※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
                                                                                                                                                                                                                                    
by arcus4moriya | 2015-09-19 22:58 | 地P_大木裕之 2014-16 | Comments(0)
〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第1回
皆さん、どうもこんにちは。藤本です。本日は2014年度から引き続き実施している
〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。
の今年度第1回目。これまでは大木さんと参加者個人というマンツーマンの内容でしたが、今年度は少し形が変わります。◎昨年の様子はこちらからご覧いただけます。▶第1回:アメ子 ▶第2回:河合さん ▶第3回:西尾さん


本日6月4日は、昨年度の活動で大木さんが撮りためた映像(未編集)を参加者同士で鑑賞する日です。
大木さんは、土足のスタジオでなぜか靴を脱ぎ、用意しておいた椅子にはかけず、
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フロアに座り、導入が始まりました。これから始まる事は一体何なのか。エアコンを切って、窓を少し開けます。

そもそも、この企画の長いタイトルについて。
「〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。」
大木裕之氏の生活/制作態度を表した「日常的妙」という造語と、
プログラム内容のエッセンスを表した「過ごす」が特徴なわけです。

「妙」という言葉は、ポジティブな意味にもネガティブな意味にも捉えられるよね、と言う大木さん。
-「妙な人、っていう場合、変な人っていうかさぁ。」
確かに大木さんは妙な人かもしれません。辞書によると「妙」とはまず“巧みであること”、“非常に/不思議なほどすぐれているさま”という意味です。鈴木大拙が著書「東洋的な見方」でその言葉について述べていたりもします。
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それに対して、「ネガティブな意味で使う場合でも、ただ変なというよりはもっと含蓄のある印象だから、言われてもそれほど嫌な気がしない。」と言う参加者の西尾さん。
「妙」の意味をその場でググるアメ子ちゃん。デジタルネイティブです。
その状況に身を置く河合さん。何を考えているのでしょうか。

(そういえば、2014年度 第4回:出田さん を実施した際、直前に、偶然大木さんも藤本も観返していた黒澤明監督の「白痴」。登場する原節子の役名が「妙子」だという偶然も、出田さんとの会話の中に挿入されていました。)
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ここからは前提となる部分。映像を流す準備は出来ているにもかかわらず、なぜパッと映像鑑賞を始めないのか、という理由を大木さんが話し始めます。

記憶 - 記録 - 映像

についての考察。大木さんの口から今回挑戦しようとしていること、参加者と一緒に辿り着きたい地点が丁寧に語られます。
抽象的な表現も含まれる難しい話だったと思います。大木さんらしさが凝縮されると、時々話が込み入ることがありますが、参加者の皆さんは高い感受性をもってそれに応え、急ぐことなく会話形式で意思疎通を図ります。会うのは3回目だというのに、この関係性は一体全体どう構築されたのでしょうか。大木さんの妙であり、参加者の皆さんが非常に優れた人でもあり…
両方でしょう。
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話をどうも再現できないので、トピックの一部を以下に記します。

・映像という媒体の変化、フィルム、MiniDV、SDカード etc.
・取り込まれたデータのショットの連なりをパソコンの画面で見ると、事象の重なりを強引に分断しているとしか思えない
・映像撮影の時に加工しながら撮れるアプリのこと byアメ子
・出来事がスローモーションに見える瞬間のこと by西尾さん
・視覚と脳のかかわり
・目の使い方
・大木さんの11日からのNY行きの飛行機の予約もこのプログラムと関わりがないわけではない



・今この部屋の窓から何気なく見ている「風に揺れている木」の記憶
その記憶が一生掘り起こされない可能性もあるし、でも日々はそんな膨大な情報の取捨選択の繰り返し
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・記憶障害
・お金に集約されていく
・写真を撮るかわりに、記憶から消えていく情景、情報の話
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・ある記憶を言葉に置き換えた際に、それが変化する
・リマインドすることで元の記憶が変化する恐れ
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それをふまえて、昨年度の活動で撮りためた未編集の映像をようやく観ます。
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でも、大木さんはそれらの全てを観せることはできず、ほぼスキップしながらの再生、結局私たちは断片のさらに断片しか観なかったわけです。

このプログラムでたどり着きたい地点はとんでもないところだということはわかっています。少し恐ろしいですが、それが「作品」として表れたら、という期待で胃が締め付けられますね。参加者全員がその挑戦を共有していることは確かですが、さて、その方法やいかに。


次のステップへ踏み込むのです…。
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これは、大木氏の制作活動を通して、「人間の記憶の編纂」について考察するためのプログラムです。世の中に溢れる様々なメディアから我々が日々無意識に得ている画像・映像・ストーリー、それらは他者の体験に基づくものであり、自身の実体験ではないにもかかわらず、人々の記憶に色濃く介入し、ひっそりと人格形成に影響を与えます。我々はその事実を否定せず、果たしてどう認識し、主体的な記憶と思考力を築いていけるでしょうか。これは、多種多様なメディアが支配する新たな時代へむけた挑戦・考察なのです。


P.S.
今日大木さんが履いていたスパッツは2月1日、アメ子ちゃんとのアクションの際に、イオンタウン守谷で購入したものでした。



〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第2回につづく。                                                                                                                                                                                                                                
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             
by arcus4moriya | 2015-06-04 15:28 | 地P_大木裕之 2014-16 | Comments(0)
「大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。」第3回:西尾さん
皆さん、どうもこんにちは。藤本です。
〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。
第3回目が、2015年3月9日参加者西尾さん(守谷市在住)アテンドで実施されました。
第1回:アメ子第2回:河合さんのブログもぜひご覧ください。

天気は小雨、気温は低め。町全体がしっとりと雨に包まれていました。
ここからは、西尾さんが事後に記述したメモで活動をご紹介します。


西尾さん記述:
- 弱い雨が降り始める中、散策開始。谷津田(※谷津とは谷にある湿地を意味し、主に関東地方に多く見られる小規模な谷にある。)の方に降りて行く。小貝川まで続く湿地帯脇の小道をテクテク歩く。葦や藪の中に柳やニセアカシアが自生する地域で、守谷で一番好きな場所。
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- 細い車道に出て、みずき野方面に歩く。途中、小さな鳥の資料館で保護または飼われている猛禽類の鳥を見る。一羽ずつ金網で覆われた小屋の中に居たのだが、不意にやってきた我々が怖かったのか大きな鳴き声をあげ警戒していた。
「逃げ場がないから怖いんだね。」
と大木さんが言ったことに少し驚いた。失礼ながらそんな風に思う方には見えなかったから。
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- 榎の大木のところまで来た。古い木で、たしか市内でも有名な木だったと思う。その風景なのか、家の佇まいなのか周辺を見渡して大木さんが、「インドを彷彿させる」と言った。
私はインドを訪れたことがないのでよく分からなかったが、街中や住宅街、農村といったネーミングで表せないものなのかな、と理解した。私にとっての暮らしの風景はまさにそういったものだと思う。
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- 数年前に開通した郷州沼崎線(一般道)にたどり着き、そこから 駅方面を確認する。ずい分歩いてきたようだが意外とそうでもない。近くのコンビニで買い物。雨が降っていたので軒下でちょっと休憩、皆それぞれ飲んだり食べたり。普段は車での移動が多いため、そんなふうにすることはない。なんだか旅先にいるようで楽しかった。
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- 城址公園裏にある谷津田の葦原に向かう。途中、小さな祠がある神社に立ち寄る。天蓋を作るスダジイの葉の間からこぼれる光が不思議な空間を作り出している。雨が心地よい。
庭に烏骨鶏を飼うお宅の横を通り葦原に。烏骨鶏は真っ白でとてもかわいらしい鳥、小さな卵を生む。
谷津田を見渡すとかなり広がっている。もうすぐ小貝川にあたる。ここは守谷の地形を代表する場所だと思う。
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- 守谷城址にはいる。詳しいことは知らないが、かつては入り組んだ地形を生かし出城(※本城のほかに国境などの要害の地に築いた城。枝城。)として使われていたらしい。大木さんが、その場にある樫の木の木肌に興味を引かれたようだった。これまた見慣れたものだったので、私には、そのこと自体が興味深く思えた。
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(日本酒をまく大木氏。)
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- 公園を抜け、一途帰り道に。雨が強くなってくる中、家に向かって黙々と歩く。ふいに大木さんが、見えてくるお店を指して、なにを売っているのかと聞いてくる。よくよく聞いてみると何かを買いたいようだ。地域と消費について興味がある(正確な表現ではありません、ごめんなさい) のだという。私がそう思うのは旅している時。古くからあるお店に入り、それぞれ買い物をする。入ってみようとすら思っていなかった店で買い物をするのは新鮮だった。
その後も近くのスーパーで買い食い。ふふっ、と思わず笑ってしまう。
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- その後はまた黙々と歩き終点へ。大木さんが途中の横道に興味を示したので、行きますか?と尋ねたら、いやいやいやいや…と。それはそうよね。私だけが土地勘があり距離を理解しながら歩いていたのだから、一体どこまで歩くのやらと思っていたことでしょう。大木さん、藤本さん、お疲れ様でした。


[感想]
詩のように暮らしたい、といつも考えている。でもなかなかそれができないのが日常で、なんだかバタバタと過ごしている。大木さんと歩いていると、日常は、(私が思う)詩のようなものに満たされていて、そのひとときを感じる瞬間が自分にあるかどうかだと改めて気づかされる。よき日でした。





藤本による追加:
最後に、西尾さん宅で西尾さんのこれまでの話や、ここ守谷での話。
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西尾さんに別れを告げ、教えていただいた近くの沖縄料理屋でプログラム全体の話を膨らませる。今日は守谷・インド・沖縄が大木さんの中で絶妙に繋がっていく瞬間を共有出来たように感じ、私にとっても大変興味深い1日だった。
我々も大木さんのように、過去の出来事(大きな事から些末なことまで)と現在起こっていることを、たゆまぬ努力により日々関係づけ、普遍的なテーマのもとに「日常」を過ごすことができたらどんなに素晴らしいか…。それが徹底していれば我々も “アーティスト” と名乗ってもいいのかもしれません。でも、それを作品に昇華できないと “アーティスト” とは認められないでしょう。
あらためて、アーティストで居続けることは、限られた人々に与えられた特殊技能と努力に依るものだと感じました。

…というわけで
2015年度も映像作品の完成に向けて活動は続きます。よろしくお願い致します!

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〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第1回につづく。                                                                                                                                                                                                                                                                                


                                              
                                                                    
by arcus4moriya | 2015-03-09 22:19 | 地P_大木裕之 2014-16 | Comments(0)
「大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。」第2回:河合さん
皆さん、どうもこんにちは。藤本です。
「〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。」
第2回目が、参加者河合さん(守谷市在住・24歳)アテンドで実施されました。
2015年2月28日の出来事です。この日、大木氏は福島での撮影を終えてからの来守谷でした。
今回も前回に引き続き、河合さんが事後に記録した文章に沿ってご紹介します。
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(※この日わたくしは、主に移動中、車でお2人のあとをつけるというスタイル。車のガラス越しに動向をうかがっておりましたので、移動中の記録がストーカー的目線の写真で構成されていることを予めご了承ください。)

河合さん記述:
①ARCUS→守谷SA→四季の里公園
自転車で移動、守谷SAで昼食、茨城大勝軒、つけめん、大木さんの事前の話により決定。
2014年3月リニューアルオープン。2014年3月以来。
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昼を食べる。前回、兄と来た時の会話を思い出す。
守谷やさい村、キティちゃんの自販機、前のSAのなんでもある食堂のイメージと今のSAのどこにでもありそうなフードコートなイメージの違い。
昔、鉄の扉。今、オープンな入り口。家族構成。妹。
大木さん、レンコンの入ったパン、300円。
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四季の里公園。イバライガーの自販機を通過。日本通運(元コダック)ビル脇の道。
鯉、アヤメのない池、あまり奥まではいかず。よく晴れた。雲がない。
餌をやらなくても集まる鯉。なんとなく鳥を撮ってみる。
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梅の木、あまり咲いておらず。
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②四季の里公園→家→レストランテ・ジェノ
家に歩いて向かうことに。
一人暮らしの話、水戸にいた話、大学やめたとか。
ここまで何度かARCUSの方向など確認。
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家到着、自転車を片付ける、家の中までは入れず。犬の名前。冷蔵庫の中チェックは許さず。
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歩いてレストランテ・ジェノへ。
高橋・飯塚・海老原など旧家を話す。
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やたら大きな音で閉まるとトビラ。ジェノ、大木さんハンバーグ、ケーキセット500円。外税。
メニュー壊れてる、味はまあ、そとの荒れ具合が気になる、店長のことが心配。
コーヒーマシンのセルフ。山椒が化学調味料だ毒だと間違われたという張り紙。説得感。
大木さんの話、なぜかあまり覚えていない。
LLENO?ジェノ?
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③レストランテ・ジェノ→車両基地脇を通過→守谷駅
閉店した100円ローソン。新守谷駅。開智学園。
時間があれば歩きたかったところ。
守谷駅東口、常総線越える、いばしん裏、知り合いとニアミス、気づかず。
守谷駅、ロバ?ロマ?来るまでに通過してきた乗馬クラブ。入会金高し。
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歩道わき、欄干、座る、しゃべる、西日が印象的。
なんとなく守谷は西日が良く見える気がする。
今年の抱負、「記録を多く残す」
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コーヒーファクトリー、大木さんPC取り出す。
店のそとのPC眺める、音声なし、音声が気になる。
福島とアフリカあたりの交錯が興味ぶかい。
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(※大木さんのパソコンを外に放置して盗まれないか、ヒヤヒヤする藤本。)
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(※しかしガラスをはさんでみると、なぜか客観的な態度で鑑賞することができる。)
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大木さん、次の予定へ。
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・感想
当初、守谷の行く場所の説明なり行く理由などが必要なのかと考えており、プランを立てる際にも自分の中にテーマをもって構成していた。その分、当日の個人の考えを抜きにして、普段から散歩なりしている場所をただ歩くというのは意外に感じた。予定通りいくことはないだろうと考えていたので、困惑することもなく、その場に応じて行く先を変えていくのは日頃からやっていることでごく自然であり、常に意識している「流れ」とか「素の部分」が見えるようでもあった。行った場所に意味をもたせるとすれば「人の集まる場所」「開発の進んで行く様子」「点在する大型施設」などさまざまな意味をもたせられるが、今回はそのような意味は必要なく、表題のとおりの日常的な部分を見せることが多かった。


河合 幹貴


「大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。」第3回:西尾さんにつづく。                                                                                                                                                                                         
by arcus4moriya | 2015-02-28 23:19 | 地P_大木裕之 2014-16 | Comments(0)
「大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。」第1回:アメ子
皆さん、どうもこんにちは。藤本です。
〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。
第1回目が、参加者アメ子ちゃん(守谷市在住・17歳)アテンドで実施されました。
2015年2月1日の出来事です。

これは、アメ子ちゃんが、大木氏を見習って書いたというメモです。
(※氏は日常的に、その日した事、起こった事、考えた事などを、文字と独自のリズム感を持つ記号の様なものでクロッキー帳に記録しており、そのメモは自身の映像作品やインスタレーションにしばしば登場する。)

読んでみると、その日のハイライトが主観・客観を交えて小気味好く綴られており、ドキュメントとしてとても面白い仕上がりになっています。
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                                        ©アメ子

ということで…
上の画像↑のアメ子ちゃんのメモで、2人のアクションをご紹介します。ただ、図式のものを、便宜上順番に文章だけで並べることになってしまい、相関図としての機能が損なわれてしまうことを予めご了承ください。


アメ子記述:
2015.2.1(日) くもがほとんどない晴天 マラソン日和 / 守谷ハーフマラソン 風つよい つめたい
新守谷駅→近くのマック  
店員おじさん / 私と大木さん コーヒー 藤本さん マックグリドル
茨城のヤンキーというかんじのカップル ディズニーのおそろいのストラップ まゆげほそい
ジャージノーヘル2人のりでバイク / 大木さんのスマホの充電ない
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→auショップ
動物のニオイ / 徒歩5分 / セルカ棒
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マラソン見に行こうということになる / 市役所のほうへ向かう
アサヒビール / 小学校 / おばさん(?)
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11時くらい
ランナー多い / 河合さん(※同じくこのプログラムの参加者。この日守谷ハーフマラソンの手伝いをしていた。)に会う あくび
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表彰式 市長 写真撮らされてる / みそ汁 私と大木さん ーランナーっぽい格好
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ランナー ショッカー2体とレッドとブラックとイエロー
そのあとブルー←「ブルーがんばってー!」って言ったら応えてくれた


そばかすし処で迷う 「すし処 鮓や」にする
私 揚物定食 アジフライ←おいしかった
大木さん うにかんぱち丼→何度も確認される スイカ
藤本さん 焼魚定食 サバ
ポートフォリオはみない
変なトイレ / かわいくてフレンドリーなおばさん おフロ上がり
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(※大木氏の本日の記録にアメ子ちゃんがイラストを加えている様子。)
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14時くらい
アーカス
管理人さん3人 / 金平糖 / 動物ヨーチの話


15時くらい
イオンタウン
ホール 演歌歌手女性 ギャラリー おじいさんおばあさんたくさん あくしゅ会
DEPOでタイツを買う大木さん すぐ着た
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ゲーセン プリクラ たのしい
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フードコート 90円のバニラソフト 大木さん
テラスで中学生に話しかける そのあと小学生
人にみられる 浮いている
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16時くらい
ココス
なぜか待たされる きつえんせき
大木さん カキのアヒージョ / 私 和風ミニぱるふぇ / 藤本さん ココッシュチョコレートソース←2回目
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大木さん荷物整理
実家のカギ 名刺 マックブックプロの説明書 / 喫茶店、艶嫉瑠(エンジェル)のマッチ
(※マッチの箱、ライター、レシート、ファミレスの割引券、フライヤー、名刺、その他諸々の生活に付随してくる物も、氏のインスタレーションに登場し、生々しい生の記録物として存在感を放っている。)
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ウェイトレスさん 守谷地元 高知の話
(※氏の拠点は東京と高知にあり、実はアメ子ちゃんのおじい様のお宅も高知にある。)


ピエール ブーレーズの曲 CDプレーヤー 大木さんぽい
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17時くらい
南守谷駅に行く?
せめて利根川わたる? 空きれい
イオン 取手の
いなとい駅に着く 無人駅
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近くに神社 ダルマ たくさん
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17時半くらい
子供たくさん
豆まきはじまる 2コひろう
(※偶然見つけた小さな神社で、大木氏が到着した途端に豆まきが始まる、という信じがたい奇跡。)
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大木さんとわかれる

18時くらい
家の近くまで送ってもらう ライオン丸の話
家まで走る


ホットコーヒー みそしる アジフライ定食 ミニ和風ぱるふぇ / たべすぎた

大木さんがカラフルだった
ランナーにまざってもバレなさそうだった
ココスで気付いたけどわりと派手なジャージを着ていた

マラソンが終わった直後にフラフラとゴール走り込んでくる そしてたおれる
なにも知らない周りの人がわりと本気で心配する よく見たら変なゼッケン
ということをあちこちのマラソン大会でやるというパフォーマンス 映像作品 を思いついた
いつかやりたいけど たぶんやらない

まなざし

大木さんの映画をはやくみたい

大木さんは変わった人、不思議な人だと思った.
今日あったことは夢の中での出来事のようだった.
それを起こしてる?ひきつける?のは大木さんだと思った.
あまりに現実感?実感?がなかったので
家まで走った. 息切れした. 20km走る人はすごい.
ずっと守谷に住んでいるけど、今日みた守谷はちがっていた. けどうまく説明できない.
とにかく、夢の中のようだったという表現がいちばん近い 的確
夢のように、記録しておかないとすっかり忘れそうだけど、この先ふと何度も思い出しそうな日だった.
すごく楽しかった.


アメ子
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「大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。」第2回:河合さんにつづく。                                                                                              
by arcus4moriya | 2015-02-01 22:48 | 地P_大木裕之 2014-16 | Comments(0)


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