11/4 フリエッタ&サラのリサーチ(利根町編1)/ Julieta&Sarah's research (Tone Town, Ibaraki_1)
皆さん、こんにちは。藤本です。
招聘アーティスト、フリエッタ・アギナコ&サラ・ドゥムーン[メキシコ/ベルギー]の活動を紹介します。
彼女たちは現在、利根川についてリサーチしています。

・主に守谷~犬吠埼(利根川の河口、千葉県銚子市)エリアの利根川においてどのように人工的な工事がなされ変化していったか。

・川が起こした災害の歴史

・現地に残る利根川にまつわる昔話や民話、個人の経験


などです。これまでのリサーチについてはブログでご覧いただけます。
フリエッタ&サラの活動(はじまり編)10/19 フリエッタ&サラのリサーチ(佐原編)

本日は利根町(茨城県)にやってきました。茨城県南部に位置し、現在、北相馬郡(旧下総国)に属する唯一の町です。町の南側は利根川に沿っています。
車で45分ほどかけてやってきました。同じ茨城県ですが、ずいぶんと遠くまで来たような気分。
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インタビューの場所はこちらの喫茶店。
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インタビューに応えてくださった加納フミさん(83歳)さんは生まれも育ちも利根町で、地元のことを研究されている方です。
そんな加納さんが人生を共にしてきた「利根川」という存在について、フリエッタ&サラの質問に答えるかたちで経験談を聞かせてくれました。
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加納さんの小学生時代はもちろんプールはなく水泳は利根川か新利根川、時には小貝川で学んだそうです。
その中で、加納さんの父親が3歳の加納さんを自宅前の農業用の水路に投げ入れた、という話がありました。それは、川、特に川の氾濫と共に生きていかなければならない地域の人々にとっては大切な訓練のひとつで、「草をつかんででもなんでも自力で岸に這い上がらなければ、死んでしまう。」ということを体で覚えるためのものです。
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「よこのし」という水府流の特別な泳法についてもお話ししてくれました。長時間泳いでも疲労しにくい立ち泳ぎのような泳法です。

その他、川で採れるウナギやコイなどが貴重な栄養源だった頃の話。戦中はザリガニなども食べていたそうです。
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利根川は氾濫を繰り返し流域に大きな被害をもたらしてきたこと。群馬県に源流があるため、茨城で雨がそれほど降っていなくても群馬の降水量次第で堤防が決壊することがあった。
一方で、雨で増水したら川ではない場所でもウナギの稚魚などがたくさん拾えてそれは川の恵みであったこと。

かつて、物資の運搬に川が重要な役割を担っていたこと。(高瀬舟や幌のついた舟などで穀物などの物資を運んでいた。)
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人工的な工事により川と人々との関わり方や距離が大きく変化してしまったことはさみしいことかもしれないけれど、何よりも安全な生活を手にいれることができた、とおっしゃっていたのが印象的でした。
川で捕った魚ではなく、スーパーで買う魚でも問題ない、むしろ川の魚が美味しいものだったとは言えない、という率直な言葉から、「私が感じていたノスタルジーなんて現実の生活の重みに比べたら小さなことかもしれない」と思いました。
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川の恵みが豊かにしてきた人々の暮らしと、
川という脅威により奪われてきた人々の暮らし。

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利根町の出土品やお祭りなどのお話もしていただき、
最後に、加納さんがご自身で作ったという利根川についての短い詩を教えてくれました。



「用水路に水が流され ももの花が咲いた
 ももの花びら 流れて散った ふるさとの小川」


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加納さん、貴重なお話を聞かせていただき、どうもありがとうございました。
(原付で帰る加納さん)
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このあとフリエッタとサラは利根町生涯学習センターに移動し、古田吉光さんに利根川図志についてのインタビューです。






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by arcus4moriya | 2017-11-04 10:18 | AIR | Comments(0)
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