11/9 カーティス 梵鐘鋳込みの撮影 Curtis shoot pouring of temple bells
以前のブログでカーティスが梵鐘に興味を持ち、桜川市真壁町の小田部鋳造株式会社様を訪ねたこと、そこで撮影をさせていただきたいとお願いしていたことなどを書きましたが、とてもとてもラッキーなことに、年に数回しか行われることのない梵鐘の鋳込みの日に撮影させていただけることになりました。
アーティストの短い滞在期間と鋳込みが重なるなんて本当にタイミングがいいです。

実際に型に高温で溶かした金属を流し込む鋳込みの作業は午後でしたが、炉への火入れは朝5時に開始し、午前中いっぱいだんだん火を大きくして金属を足していくということでした。
カーティスはぜひ夜明け前に着いて外の光がだんだん変わる中で撮影したいということで、私たちスタッフと朝4時前に集合することに。

守谷で車で1時間程の真壁町までまだ真っ暗な中向かいました。

到着してすぐ、小田部さんが炉に火を入れます。

a0216706_11221025.jpg
a0216706_11223058.jpg
コークスという燃料を少しずつ足していきます。
a0216706_11230700.jpg
まだ炎は小さめです。
a0216706_11240289.jpg
だんだんと外が明るくなってきました。

a0216706_11243599.jpg
暖かい事務所で一息ついているところ。
a0216706_11244614.jpg
小田部さんは鋳込みという大事な日にも関わらず、私たちスタッフのことも気にかけてくださいます。

a0216706_11260338.jpg
a0216706_11262167.jpg
コークスを手で拾い炉まで上って入れるという作業を小田部さんは朝中何度も何度も繰り返されます。
a0216706_11271635.jpg
早朝は空気が澄んでいて光が美しいです。
a0216706_11445671.jpg


a0216706_11274988.jpg
午後に梵鐘の鋳込みをするところ
布で覆われているのが内側の型です。
a0216706_11281755.jpg
大きい梵鐘のほか、小さめの半鐘の鋳込みも同時に行われます。

a0216706_11283375.jpg
a0216706_11285888.jpg
a0216706_11294543.jpg
a0216706_11300507.jpg
どの作業も真剣に撮影するカーティス

撮影にあたってカーティスがよく言っていたのは、派手でスペクタキュラーな工程を撮りたいのではなく、場所の日常や空気感、その場に宿る精神性といったものを撮りたいと言っていました。

a0216706_11322446.jpg
a0216706_11323866.jpg
a0216706_11330128.jpg
a0216706_11333845.jpg
a0216706_11335950.jpg

a0216706_11343723.jpg
カーティスが見ているのは藁灰
溶かした金属に浮かせることで不純物を取り除いたり、温度を調整したりできるそうです
a0216706_11411516.jpg
a0216706_11415057.jpg
それぞれの梵鐘で異なる彫りが入っている型を、内側の型とずれがないようにはめていきます。
ずれがないように慎重な微調整が必要な作業です。


ここでお昼休憩に行きました。
a0216706_11460707.jpg
天気が良かったのでちょっとしたピクニック

a0216706_11471269.jpg
午後になると炎が高くなり緑色に!
a0216706_11474770.jpg
a0216706_11482518.jpg
a0216706_11484037.jpg
小田部さんはずっと手で銅と錫を足していきます。
a0216706_11513987.jpg
a0216706_11515201.jpg
a0216706_11521159.jpg
a0216706_11524416.jpg
カーティスは梯子に登ってより近くから撮影
a0216706_11591903.jpg
a0216706_11534405.jpg
鋳込みの際の読経に備えて準備も始まります。
a0216706_11593760.jpg
煙が天井いっぱいまで充満し火の粉も沢山飛んでいます
a0216706_12001684.jpg
a0216706_12004929.jpg
a0216706_12010042.jpg


いよいよ鋳込みへ
a0216706_12012290.jpg
炉から溶かした金属を容器へ
a0216706_12023515.jpg
a0216706_12024912.jpg
a0216706_12030898.jpg
a0216706_12034247.jpg
a0216706_12035634.jpg
a0216706_12042483.jpg
お坊様が読経される中、容器から溶けた金属を型へ流し込みます。

a0216706_12040622.jpg
a0216706_12141717.jpg
お坊さんや檀家さんからは鋳込みはこのように見えていました。

私はカーティスに言われて部屋の中から読経の音を録音していたのですが、静まりかえった瞬間に聞く歌のようなお経には、そこにいるみんながなにか違うものに生まれ変わったような神聖さを感じました。
a0216706_12055847.jpg
鋳込みが終わると移動させます。
a0216706_12044764.jpg
この日は2つの梵鐘の鋳込みがありました。



a0216706_12081842.jpg
最後に炉を解体します。
a0216706_12091574.jpg
a0216706_12092730.jpg
a0216706_12093859.jpg
a0216706_12095144.jpg
a0216706_12102136.jpg
a0216706_12115639.jpg
a0216706_12121489.jpg
a0216706_12123780.jpg
a0216706_12131463.jpg
a0216706_12133255.jpg
解体した炉の内部


朝5時に始まった撮影は夕方5時に終わり、終わる頃にはまた暗くなっていました。
1日中炉の近くにいたのでみんな灰と煤で黒く。

小田部さんのご協力でカーティスも1日中近くで撮影することを許可していただき、本当に充実した日でした。
日本でしか体験できないことや発見をしてもらえるとコーディネートの甲斐があります。

カーティスが梵鐘と小田部さんの制作場に興味があるのは、伝統的な工法が今も続いていることです。
現代ではそういったものの価値を認めることのできる人が少なくなっている中で、そういった生き方を続けていられるのは貴重なことだと言っていました。

この日カーティスは、小田部さんに、後日梵鐘を型から出した後の磨きの工程の見学と、小田部さんのインタビューができないかとお願いしました。
オープンスタジオの後、帰国までは2週間ほどですが、天気(磨きの日は晴れていないとだめだそう)と日程が合えばもう一度伺わせていただけることに。

小田部鋳造株式会社様はじめ、撮影にご理解をいただきましたお寺の皆様、誠にありがとうございました。

カーティスはこの映像をオープンスタジオでみせるのではなく、アメリカへ帰国後に時間をかけて編集していくようです。

文:外山

[PR]
by arcus4moriya | 2017-11-09 17:46 | AIR | Comments(0)
<< 11/4 フリエッタ&サラのリ... 11/8 カーティス 守谷高校... >>


S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
カテゴリ
全体
AIR
地域とアート
オープンラジオ
アーティスト・イン・スクール
HIBINO HOSPITAL
だいちの星座
ロッカールーム
アーカスの日常
スタジオ来訪者数
2009〜2010
未分類
外部リンク
検索
ARCUS Twitter
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧