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「上映+その他のアクション」大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。:後日考【前日まで編】
ーあの2時間半そのものが映像体験だったといえるだろうか。

「上映+その他のアクション」〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。 を実施。 [日時:2月27日(土) 会場:アーカススタジオもりや学びの里内 和室)16:30-19:00 来場者:38人]

あの時間に起こったことを言語化するのは困難だが、自分にとって興味深い挑戦でもあるので、主観的な視点を大いに交えて、大木さん・参加者・来場者と巡った「映像を介した記録と記憶の実験」とそれにまつわるあれこれを記録させていただきたきます。
申し遅れました。どうも、藤本です。
(※写真はイベント当日に撮影されたものをランダムに掲載しています。)
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大木さんと参加者と共にこの企画を始めた2015年2月を境に、記録行為(文章・写真・脳内定着)に対して、これまでとは違う執着心が生まれ、同時に抵抗感が生まれた。起こった出来事を記録のために写真におさめたり、そこで考えたことを言葉に置き換えたり、それらの行為まで辿り着かず頭の中で反芻したりする時、それが本当に相応しいやり方だったのか、その残し方/内容で本当に良いのか、という自問がつきまとう。
大げさに言うと、その一瞬一瞬の選択と決定が、今後の自分にどのような影響を与えるのか考えてしまう。もちろん自分でコントロールできないことの方が膨大だが、そうした意識下で日々起こっている身体的反応にまで影響があるのかもしれないと思ってしまう。
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とはいうものの、やはり今の自分の判断で記録し、記憶するしかない毎日なのでするしかない。
話はイベント当日から少し遡る…

2/25[木](イベント2日前)
大木さんが電話で、「前日の2/26からが自分にとっては本番だからそこからの流れの中で決めていくことが大切」というようなことを言った。つまり、この場合言い換えると「その流れの中でしか決められないので2/27のイベント本番で何をするかは、事前にはわかり得ない。」ということになる。
この時点で、私が作成したタイムテーブルはすっかり白紙となった。
この状況はおおむね想定内で、以前からイベント当日の進行に関しては直前でも関知できなさそうだし、すべきでないだろうと想像はしていた。それだけ大木さんの集中力とその場に居合わせた人との関係、その場の流れの中でしか実現できない「何か」に初めて挑戦しようとしていたのはわかっていた。個人的には恐ろしくも、非常にエキサイティングな状況だが、私個人の判断だけで綱渡りは出来ないので…
イベント前日の2/26の昼に、本人の口から他のスタッフにもその旨を伝えてもらうことにした。
なぜなら、大木さんの言葉で語られた内容を、私の口から他者へ正確に伝えるのはいつもいつも本当に大変な作業だったからだ。要約も難しいし、だからといって再現もほぼ不可能だった。
(私の力不足…? 大木さんの言語はいつもすこぶる規格外だ。)

自分で解釈した内容ならいくらでも言えるのだが、そうすべきではないと感じていた。それが通用すると思えないほど今回のプログラムのコンセプトは繊細で未開だった。
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「その場に居合わせるスタッフと目標地点を深く共有する」ということも、この活動において欠かせないアクションのひとつだ、ということらしい。


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2/26[金](イベント前日)
この日大木さんは東京の自宅を出て、朝早くに守谷駅に到着し、駅からアーカススタジオまでの間をちょっと変わったルートで歩いて来たらしい。最短ルートでも50分強はかかる道のりを、おそらくさらに時間をかけ守谷の地形や磁場に触れるようにして、道を辿りながら歩き、その間に撮影もしたようだ。
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昼前、スタジオにて大木さんからスタッフへ、前述の“イベント当日の流れとめあて”の話。
今回1番センシティブだった点は、昨年度からのワークショップで撮影した映像(1人の時に撮ったものも含める)をどういう形で見せるか、である。
短くてもよいから編集して、一旦完成した“映像作品”として上映するという選択肢ももちろんあった。
しかし、そうではない実験をしてみたい、という意図が(その他、回り道トークを含め)約2時間かけて本人の口から説明された。つまり単なる上映というよりは、ワークショップに参加した人だけでなく、当日だけ来場した人も「映像」というメディウムを介して、記録と記憶について認知し、一人ひとりが当事者として、危機感や責任感をもって人々/社会の今後を考えられるような「何か」を実践したい。

思い返せば、このような主旨の話を最初にしたのが、今年度に入って第1回目のワークショップを実施した6月4日であった。まださらに抽象的な内容だったが、参加者の西尾さん、河合さん、アメ子ちゃんにむけて大木さんは同じ目標を話していた。
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結果、その「何か」がいまいち掴めないまま、アーカスプロジェクトはこのチャレンジを受け入れるわけだが、大木さんにとっても初めての試みとなるので、来場者からどういう反応が返ってくるか、そもそもその意図がきちんと伝わるかどうか皆目見当がつかない。
…イベント2時間半の具体的な進行が決められない。これはコーディネーターとしては胃が締め付けられる。2時間半は短いともとれるが長いともとれる微妙な長さだ。この時、不安や緊張が私の頭の中を侵略し始めていた。

その後大木さんは、会場設営を少し進めてチェックイン&シエスタのために本日のお宿、ビジネス旅館吉春へ。
20:30過ぎに再びアーカススタジオに現れ、会場設営、プロジェクションの具合をチェック、映像チェック、上映にまつわる話。
23:00頃私はスタジオを出て、大木さんとバーミンヤンで映像を見返し、「妙」のこの先の話、私個人の今後のことなども聞かれた。撮影はしていただろうか…思い出せない。その後COCOSに移動。
※ワークショップ名としては「大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。」だが、そこから生まれる映像作品を大木さんは「妙」と呼んでいる。

夜中1:30頃、車で大木さんを旅館へ送る。
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私はおそらく不安な気持ちで…
「2年前のあの日、アーティスト本人にこの企画を持って行ったときの覚悟を思い出せ。腹をくくってアーティストを信用すればいいだけのこと、大木裕之というアーティストと仕事をするということはそういうことだ。美術で社会に触る場をつくる。変える。etc.」と、自分に言い聞かせる。(これはイベント開始直前まで続く。)アーティストの支援を通して、人々の人生を変えたいという自分の強欲etc. について。
(この日起こったことから、茨城県の事業としてのアーカスプロジェクトを無闇に背負っている自分にも気付かされる。成果、効果、公金、税金、還元。こういった単語のネガティヴな側面ばかりがこれほどまでに自分の脳内の一部を占拠していたとは!それとも誰もかけていない期待を勝手に背負ういつもの癖かね?いやはやしかし、無闇というのは本当に危険である。)

後半、つらつらと自分の心持ちを記してしまったが、この時大木さんや参加者の皆はどのような心境だったのだろうか。明日のイベントを通してそういったこともわかりそうだ。
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参加者の当日の動きに関しては、すったもんだがあったが、結局、事前の集合時間なども無しにして「イベント当日は自分のタイミングでアーカススタジオに来るというアクションをしてください。」という旨をお伝えすることとなった。


後日考:【当日編】に続く。


[Photo:加藤甫]
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※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
2015年度 第2回
2015年度 第3回&4回
2015年度 番外編
2015年度 第5回
      




           
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           
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by arcus4moriya | 2016-02-27 20:00 | 地域とアート | Comments(0)
〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第5回目
皆さん、どうもこんにちは!藤本です。

「さてさてさてさて…。」2/20(土)の朝です。守谷駅西口前広場、タリーズ前です。本日は〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。約5回目を迎える朝です。この活動の成果発表「上映+その他のアクション」までの最後のワークショップとなりそうです。朝はタリーズで話し込んだあと、車で駅の南の行ったことのないエリアを走りました。その後なんとかふらふらとアーカススタジオまでやってきました。
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大木さんが事務所にいる光景も見慣れてきました。
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その後は、何とかタイミングを合わせてスタジオに来てくれた参加者の西尾さんと旦那さんと、茨城県の話、天領の話、お二人自身の話、県庁所在地・水戸との距離感、東京との距離感の話などをしました。
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そこから、水戸へ行くか、もしくは行かないか、しばらく話しながら考えます。そうしている間に時間は過ぎていきますが、大木さんは、先程地図で見た守谷⇄水戸の距離と、守谷⇄東京の距離感がけっこうひっかかっているようです。(地図で見ると守谷から水戸は随分遠く、東京はずいぶん近いです。)
「アーカススタジオから水戸芸術館までは高速を使えば1時間半弱ですよ。近いですよ。」とスタッフ全員や西尾ご夫妻から何度も言われる大木さんです。実際の距離(km)と移動時間で計る距離と、それを感じとる時には体でなかなか複雑なことが起こっているのだと思います。

本日は水戸芸術館で開催の「田中功起 共にいることの可能性、その試み」のオープニングで、そのレセプションに行けたら行く、というのがプランのひとつでもあったわけですが…じゃぁ、行きましょう。とスムーズに進むわけでもなく、それが大木さんにとって、この活動にとってどのような意味があるのかを考えなければ。でも行ってみなければわからないこともあります。大木さんにとっての水戸芸は2007年の「夏への扉―マイクロポップの時代」参加以来、9年ぶりの来訪となります。

とはいえ、結局向かうことになり、守谷駅で瀬尾さん(大木さんの知人)と合流し、常磐自動車道をただひたすら走ります。予言通り1時間半以内に水戸芸術館に到着。レセプション会場へ。レセプションでは様々な感情が渦巻いているように思います。その空気感をその場にいる人々も実は感じているのだと思います。

そうして、色々なことを考えながら話しながら水戸芸術館を後にして、
西尾夫妻と話した内容の流れも関係して、大木さんが「6号線を走ってみよう。」と言い始めました。茨城県石岡駅に立ち寄り、土浦駅に立ち寄り、取手駅に立ち寄り、もう1人の参加者・出田さんに電話をかけてみ(出田さんのスタジオ兼住居は取手)、繋がらず。
大木さんが寝ている間に瀬尾さんと話した時間も、私には良い時間でした。
そして、私は長時間にわたる強雨&夜の運転でだんだん疲れてきてしまいました。(そして、だんだん機嫌が悪くなってもいました。)

それを、大木さんが察してかどうかはわかりませんが…
取手では、出田さんとのワークショップの時に行ったカレー屋さんに入りました。
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チベットの話や、ヨーロッパの話、その他の…
何と忘れてしましました。どうしても思い出せません。
記録と記憶にまつわるワークショップ…。

…行きの車の中で、香水の話になったのは覚えています。大木さんの一番好きな香水POISON(Dior)と藤本の使っているNo.5(CHANEL)に、ほ乳類の糞の成分、スカトールとインドールが含まれているとかいないとか…これらの物質は、多くの香水の香料や定着剤、タバコの香料及び添加物として使われているらしい。
※スカトールはギリシャ語で「糞」を意味します。

さてはて一体「上映+その他のアクション」がワークショップ参加者や当日来てくれた方々を巻き込みながらどういう集大成になるのでしょうか。はたまたこれからも続く活動ための第6回目のワークショップになるのか…
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「上映+その他のアクション」大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。:後日考【前日まで編】 につづく。


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※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
2015年度 第2回
2015年度 第3回&4回
2015年度 番外編
      

                                                                                                                                                                            







                                                                                                           
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by arcus4moriya | 2016-02-20 22:00 | 地域とアート | Comments(0)
〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015【番外編】
皆さん、どうも。藤本です。
いよいよ来週2/27(土)に「上映+その他のアクション」を控えた2/19(金)。夜。

本日大木さんは守谷に宿泊する、というアクションのために夜中に東京から守谷に来ました。今年度の
〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。は、明日2/20(土)でおおむね5回目を迎えます。
ホテルのチェックインを済ませて、イベントゲストの前田真二郎さんに電話をしている、の図。サイゼリヤ茨城守谷駅前店の駐車場付近。
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「夜中の守谷は初めてじゃないですか。」などと話しながら、サイゼリヤに入り、店員さんに案内された喫煙席に座ります。周辺のシートには若者の集団が3組ほど。少し目をやりつつ、「妙。」についての話。からの「作品には色々あるよね、でも芸術じゃなくても表現できるような作品だってけっこうたくさんあるよね」という話が印象的でした。もっともっとその先に向かわなければ意味がない。と

このサイゼリヤにいる若者は、おそらく守谷出身で、生活圏内と遊び場所が重なっているポイント、このサイゼリヤで夜中を過ごしているのだろうという話をしました。
その後、その中のひとつのグループの子たちに話しかけ、撮影させてもらいました。
守谷出身の19歳の男の子、パティシエ志望。元野球部の男の子、そのマネージャーをしていた女の子。そしてもう1人の男の子。
私が想像していたより何十倍も健全で爽やかな若人でした。
深夜のサイゼリヤ、喫煙席。彼らは隣の席にいた別のグループの子と顔見知りだったようです。
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その子たちが「上映+その他のアクション」に来ないとしてもよくて、さっき話してくれた近い将来の夢の話だとかが映像として記録してあって、この先の未来にもしかしたら関係していて…
などという話をしながら、守谷駅近くのバーになんとなく向かい、前回アピタに来てくれた知人と偶然会って驚き、
最終的にはココスに向かう大木さんを見送る形で解散。
「明日は一体どうなるのかしら…。」と思いながら、とぼとぼ歩いて車を停めてある駐車場へ。


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翌朝。
2/20(土)第5回目を迎える、一日の始まりは守谷駅西口前広場にいます。
「さてさて…。」
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続き第5回目の様子は次回のブログでご紹介します。
どうぞお楽しみに!


〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第5回目
はこちら。

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※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
2015年度 第2回
2015年度 第3回&4回
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       
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by arcus4moriya | 2016-02-19 22:00 | 地域とアート | Comments(0)
〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第3回・4回
皆さん、こんにちは。藤本です。
1月21日(木)に〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第3回目、2月13日(土)に第4回目を行いました。まず第3回目の様子をご紹介し、その後第4回目に続きます。(ちなみに、12月12日(土)も大木さんは来守谷し、帰りに参加者の河合さんとご飯を食べながら語らう会がありました。)


【第3回目】この日、大木さんはカメラを持ってきておりません。撮影するだけが映像制作ではないようです。前回までは参加者さんに集合時間/場所を伝え、きっちりスタートするような形でしたが、この回からはどうやら“臨機応変”と“適宜”がキーワードのようで2月27日の「上映+その他のアクション」に向けてチャレンジと調整が続いています。状況に反応しながら、訪れる場所や時間帯、誰に声をかけるか、これまでとは違うアプローチでとにかくフレキシブルに守谷周辺でアクションしています。
参加者を募ってプログラム化された形で映像制作をするのは、本企画オリジナルの形態で、通常大木さんはアーティスト個人として自身の方法をもってして映像制作に向き合っていることの方が多く…
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なんて言っている間に、「(参加者の)アメ子に電話してみよっか。」ということになり突然電話。アメ子ちゃんの出身校で待ち合わせ。正確には、車で近くまで行ったところで、「今○○の駐車場にいるんだけど…。」などと適宜場所を変えながら、大木さんが(おそらく)相応しいと感じる場所を探して守谷市内を漫遊し、最終的にその中学校集合ということで落ち着きました。にもかかわらず、ちょうど良い時間に来てくれたアメ子ちゃん、ありがとうございます。

合流後、アーカススタジオへ。
スタジオで会話しているうちに、アメ子ちゃんの予備校の時間が近づき駅に送っていくことに…受験を控えて忙しく大変な時間を過ごす中、大木さんが守谷に来る時には会えるようにしてくれます。

夕方にもう1人の参加者、西尾さんとも少し合流できました。
こうやって、カメラが無くとも皆さんと少しでも会うことが大木さんにとって大事なのだろうと思いました。



【第4回目】この日は、参加者の方に事前に声をかけておりません。まずスタジオで話をし、今日は“人が集まるところに行って、参加者以外の守谷周辺に住む人に対してアクションしてみよう”ということになりました。
結局メヒコにも行き、噂のフラミンゴを見ながら遅いランチをとりました。
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なかなか異常な状況なんですね、メヒコの店内。フラミンゴの不可解ながらも法則性を感じる動きを眺めながら、重力波初観測のニュースから始まり、アインシュタイン・放射線などが話題に。科学者と資本主義の関係は複雑なのでしょうか。
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その後、守谷駅経由でイオンタウンへ。土曜日・夕飯前の時間ということもあり、たくさんのご家族連れなどで賑わっています。しかも明日はバレンタインデーですね。チョコレートを売っているお店の横に座る大木さん。
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ここでは、お隣の常総市から夕飯の材料を買いに来てらした親子(お母様と高校生の息子さん)や、守谷市とその他周辺に住む中学生たちと話をしながら撮影させてもらいました。
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「将来どんな大人になりたいか」とか「外国へ行ってみたいか」など…。
若い皆さん、これからどんな人生を歩んでゆくのでしょう。今日のことを少しでも記憶しているでしょうか?突然知らない人(アーティスト)に話しかけられ、イオンの床にしゃがんで他人の目も気にしつつ話し込んだ記憶。


その後は、翌日2月14日に閉店を迎えるアピタ北守谷ショッピングセンターへ。ここは1987年に開店し、北守谷エリアの日常的な商業施設として、多くの人々の暮らしを支えてきた店です。(私もかなり通っていた。)この企画でアピタを訪れるのは2回目ですが、前回とは全く違う店内に複雑な気持ちになります。店内は一見、売りつくしセールの異様な熱気と高揚感で満たされていますが
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でもやはり圧倒的に寂寥感が勝ります。
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ソックスを買う、というアクション。
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この後、守谷市出身の知人が合流、アピタの思い出などを聞かせてくれました。それが1階の小さなフードコートだったのですが、そこからはその彼が子どもの頃に時々遊んでいたという古びたゲームセンターも見えていました。皆の思い出が詰まった場所がすっかり無くなってしまうというのは、本当に大きな出来事です。


その後は小雨降る中、つくばエクスプレス線のみらい平駅へ。守谷駅の隣の駅です。
駅の周辺は、新しい住宅、綺麗な道路、見慣れた大型スーパーやそびえ立つマンション。新しい街特有の既視感というか…匿名性の高さに似たものを感じます。

今回は、みらい平駅で解散です。
次回のブログもよろしければご覧ください。そして2月27日(土)16:30-19:00は、この活動の成果発表となる「上映+その他のアクション」を開催します。ぜひアーカススタジオにお越し下さい!
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〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015【番外編】につづく。

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※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
2015年度 第2回
                                                                                                                                                                                                                  

                                                                                                                                                                                                      
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by arcus4moriya | 2016-02-13 22:00 | 地域とアート | Comments(0)
HIBINO HOSPITAL vol.68@北茨城市 「忘れ物を探しに...」その2
ヒビノホスピタルvol.68@北茨城、その続きです。(その1はこちら

日比野さんから「忘れ物を探しに」いったあと、それから何をするか、続きます。
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配られた画用紙に四角をふたつ。左側の四角に今日見つけた/拾ったものをスケッチします。
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次に右側の四角に描くものは、隣り合わせた人が拾ったものと、自分が拾ったものとを合体させる、もしくは混ざり合ったもの。と指示が出ます。
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お隣さんに拾ったものを借りて組み合わせてみたり...
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ちょっと違うものにアレンジしてみたり...
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そうして、皆の絵が隣りと少しずつ、似通ってきています。
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その後に、この台詞を入れて行きます。
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左側に
「しかし、それはまるで私が昔なくした.............ようだ」
この....に当てはまる物語を書き込んでいきます。
右側には
「そしてそれから○年がたち、それは.............ました。」
と書き込んでいきます。今度は想像力を働かせ、何年か先のことを想定して一人につき2ページ分のストーリーができます。
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それぞれに描いた「忘れ物」にまつわる物語を、同じグループチームの隣の人とつなげていきます。すると、各チーム毎に12~14ページにわたる1冊の本に。これらをチームリーダーが全員分コピーします。原本を見ると笑みが止まらない日比野さん。
「それから500年が経ち〜....」次のページには「それから95年が経ち....」他にも10億年経ったところも。奇想天外な時空を超えた物語になっているようです。
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コピーを受け取ると、次は個々にのり付けして、製本して色鉛筆で彩色。一人一人のぬりえ絵本に着手します。
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夕暮れも過ぎ、薄暗くなってもまだ皆さん集中してお絵描きに夢中になっています。
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日比野さんも、表紙をドローイング。
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最後に各チーム毎にできあがった「忘れ物を探しに...」を朗読していきました。
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ひとチーム、抜粋します。表紙はこんな素敵な日比野さんの絵で始まります。
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p.1 しかし、それは、まるで、私が昔なくしたツムツムのゲームカードのパスワードが書かれたメモの切れはしのよう。7才の息子が見つけたら、よろこびそうだ。
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p.2 そして、それから4年がたち、それは東京オリンピックの抽選券になりました。東京オリンピックの帰り道、津波に遭いましたが、この流木につかまって家族全員無事、北茨城の、なつかしい貝がらがある海にたどりつきました。東京オリンピックは金メダルでした。

p.3 しかし、それは私が昔なくした木造の家や建物が木から造られていて、それが燃えると、1枚1枚のねんりんがはがれるように木の年齢が蓄積されたものだという本質を教えてくれるようだ。

p.4 そして、それから10年がたち、それはいきなり激しい火をともないながら、若い1本の木へと姿を変えていきました。

p.5 しかし、それはまるで、私が昔なくしたイヤリングの形の1部に似ていたが、ひろいあげると、波にあらわれて、表面はざらざら、つや消しで、あたたかく丸く、指輪やすりこぎのようだ。

p.6 そして、それから10億年がたち、それは石になり、砂になりました。

p.7 しかし、それはまるで私が昔なくしてしまった小さい文鎮の石であった。今日、久しぶりで故郷の海岸を散歩していた時にふと目につけて拾った小石で、それは昔なくしてしまった、あの小石のようであった……。

p.8 そして、それから10年あまりが経ち、それは、その小石が小さい貝柄となり幻影のように、形がうすれ、小石も貝柄もいつしか自然の中で小鳩になり遠い、はるかな海辺を自由に翔び廻っているようなファンタジーでありました。

p.9 しかし、それは、まるで私が昔なくした、自分の中身を収めておける器のようだ。

p.10 そして、それから50年がたち、それは色々なものを多く収められるように形を変えました。
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一人ひとりが拾ったものから想像して、拾ったものが形容されてつながっていくうちに、ストーリーの果てしなさに驚かされました。忘れ物を探しにいったはずだったのですが、実在するものを観察して生まれてくる創造力で、架空でも実際にあったかのような、あり得ないような....どのチームも壮大な物語に仕上がりました。
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最後に皆さんそれぞれに北茨城の今日この日にしか手にすることのない絵本を持ち帰ってもらい、記念撮影です!
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今回のHH vol.68、KENPOKU ART2016連携企画は絵本「忘れ物を探しに...」を完成させて終了となりました。北茨城市の皆さん、よう・そろーの皆さん、県北チームの皆さん、長時間にわたり、有難うございました!


写真・加藤甫
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by arcus4moriya | 2016-02-06 18:42 | HIBINO HOSPITAL | Comments(0)
HIBINO HOSPITAL vol.68@北茨城市 「忘れ物を探しに...」その1
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こんにちは。
今年度2回目のヒビノホスピタルvol.68は、茨城県の最北端、北茨城市へ出張ワークショップ。
県南の守谷市からは常磐道の高速で1時間半足らず(意外と早い...!)で太平洋が一望できる、北茨城市漁業資料館「よう・そろー」にて開催しました。
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皆さん、ご存知ですか?今年の秋、茨城県の北部(茨城県民はケンポクと呼びます)6市町で開催される芸術祭。KENPOKU ART2016茨城県北芸術祭の開催市でもある、北茨城市です。
ここは五浦天心記念美術館や六角堂もある、芸術にゆかりのある町です。そして県内でも唯一、東日本大震災で茨城県内で津波による被害を多く受けたエリアでもあります。ここ、北茨城市でHIBINO HOSPITALを実施するのは、花園キャンプ場でのアートキャンプ「ホンコンフラワー」を行った2000年以来、16年ぶり!そして初の海側です。
アーカスプロジェクトが久しぶりにやってきたケンポクでのHHは、今秋開催の県北芸術祭との連携企画として行われました。
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というわけで、アーカスチームから会場の皆さんにご挨拶したあと、日比野さんにHHの話をしていただき、続いてKENPOKU ART2016の総合ディレクターの南條さんから県北芸術祭の紹介をしていただきました。
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お手元のチラシも参考に。県北で繰り広げられるバイオアートや公募作品、ハッカソンのほか、国内外からの様々なアーティストが6つの町に展示するこの秋に期待です。アーカスのOBアーティストもどこかの町へ戻ってきて展示する予定です。
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そして本日のお題。と、その前に、グループ分けしたAからFまでの6チームごとに軽くコミュニケーションをとってもらいます。今回は北茨城市からのみならず、近隣の町からも小さなお子さんから人生の先輩まで、39名集まりました。
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日比野さんは参加者と話すことから始まります。
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和んできたところで日比野さんから「今日は探し物、忘れ物をとりに行きましょう」とお題を発表。何をするのか?おそらく参加者がぽかーんとしているスキをあたえぬうちに、「まずは海に行きましょう。」と全員大津港の浜の方へ散策することになりました。(まだこの時点で参加者が何をするのかは、知らされていません。これこそ、HHの醍醐味!)
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ずんずん浜へと向います。10分ほど歩いたでしょうか。
(後日談ですが、ここは震災後、一般に入ることのできない浜でしたが今回のみ許可をもらい、特別に入ることができました。普段行っちゃいけないところに行けるワクワク感も高まります。)
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そうです、茨城県には太平洋を一望できる場所がいくつもあることを忘れておりました。資料館での記録では、ペリーが来る30年前に既に異人がこの大津港にたどり着いていた、という話があるのも驚きです。まだ津波の傷跡もあちこちにあるはずで、巨大な新旧のテトラポッドが鎮座する浜に到着。
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ここで思い思いに「忘れ物」を拾います。
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途中なにやら日比野さんが考えている様子。かと思いきや、いったん全員集合。
ここで何が行われたかというと...
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「だるまさんが........」
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「転んだ!」
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覚えてますか、子供の頃やった「だるまさんが........」
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「ころんだ!」
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そして「おしくらまんじゅう」までも。(こういう脱線?即興の出来事も突然起こるのがヒビホスの楽しみのひとつだったりします)
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ちょっと冷えた身体をあたためて、忘れ物を拾った参加者は再びよう・そろーへ戻ります。
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戻るとさっそく日比野さんから各チーム毎に、拾ってきた忘れ物をそれぞれ紹介してみよう、と。
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みなさん、いろんなものを拾ったようです。
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それぞれに拾った「忘れ物」を紹介して、次に移ります。
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日比野さんがホワイトボードに書いたものは.......その2に続く


写真:加藤甫
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by arcus4moriya | 2016-02-06 17:36 | HIBINO HOSPITAL | Comments(0)


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