カテゴリ:地域とアート( 130 )
ようこそ守谷へ2016に参加しました
皆さん、こんにちは。藤本です。
6月25日(土)に、アーカスプロジェクトは「ようこそ守谷へ2016」というイベントにブースで参加させていただきました。これは守谷に引っ越してこられた方を歓迎するイベントで、実行委員会は市民によって構成されています。
今年は、111の世帯(合計279名)が参加されたようです。つまりそれ以上の人数が昨年守谷に移住されたということですね。守谷ってすごい!

準備完了。
a0216706_1152348.jpg
a0216706_11532665.jpg
今回、アーカスプロジェクトでは、アーティストユニットのNadegata Instant Party (中崎透+山城大督+野田智子)のご協力により、「Parallel School」(2008)を上映しました。この映画は、2008年(2007年度)にアーカススタジオにおいて行われたプログラムで、実際には行なわれていない「学校」をモチーフとした“架空のワークショップ”「ナデガタ・スクール」のドキュメンタリーです。
a0216706_115436100.jpg
来場者が来られる前のひととき。守谷市役所の国際交流員ルイーザさん(ドイツ出身)が映画のエンディングのシーンを観て、ものすごく笑っております。そうなんです、非常に巧妙に作られた作品なのですが、笑いを我慢出来ないポイントがたくさんあります。
a0216706_12125833.jpg
映画の中にはアーカススタジオのある、もりや学びの里をはじめ、8年前の守谷市内の様々な場所が映っており、その頃と現在を比べることで街の急激な変化がみてとれます。特に守谷駅前などは今とかなり違う姿をしていました。
作品によって残される「街の姿」について、関係者の方々とも話題になりました。来場者にもそういった芸術の側面が伝えられたことも収穫のひとつです。

ーーーーーーーーーー

守谷市長 会田真一氏のご挨拶。
a0216706_12194942.jpg
そして、私がひそかに好きなコーナー、守谷市役所 各部の部長さんたちが大きな声で順番に挨拶。
a0216706_1220661.jpg
こんなイベントって他の市ではなかなかないのでは…。
a0216706_12202061.jpg
今年は、アーカスプロジェクトのブースに立ち寄ってくださった方の中に、「前からアーカスプロジェクトを知っていて、気になっていたんです。」と言ってくださった方が多かったです。
a0216706_1232069.jpg
a0216706_1213504.jpg
a0216706_12193763.jpg


実行委員長の実好さん(写真右)、今回も突然マイクをくれます。ありがとうございました。しっかりアピールさせていただきました。
a0216706_12342613.jpg


皆様、どうぞアーカススタジオにお気軽にお立ち寄りください。


                                                                                                                                                                                




                                  
[PR]
by arcus4moriya | 2016-06-25 13:00 | 地域とアート | Comments(0)
アーカス‖シェア‖スタジオ 利用風景その2:自主企画「みっけ!わたしの色」
皆さん、こんにちは。藤本です。
本日、現在実施しているアーカス‖シェア‖スタジオ を利用した、自主企画ワークショップ「みっけ!わたしの色」を開催しました。企画/講師の豊田朝美さんは守谷市在住のアーティストで、アーカスプロジェクトのサポーターでもあります。
ワークショップの対象は5歳以上。子どもも大人も参加できます。定員は10名、締め切りを待たずして予約はあっという間に埋まりました。
a0216706_20531835.jpg
ワークショップでは、野外に出てじっくりと自然を観察し、そこに溢れる色彩のなかから自分のお気に入りの色を探します。その色をさまざまな絵の具の混色により、紙の上に再現することに挑戦し、絵の具を掛け合わせた時に生まれる、自分だけの特別な色彩づくりを身につけることが目標です。
豊田さんが用意してきたゲームの様な方法を用いてすすめながら、観察力と集中力を高め、じっくり時間をかけて楽しみながら創作します。
つまり、創作の基本となる「ものを見る力をつける」という内容です。ものを作る前に、まずは“ものを見る”ことから!ということなんですね。
a0216706_20545537.jpg
今日のワークショップを実施するサポートメンバーのご紹介。
左から奥村さん(撮影)、八木さん(サポート)です。
a0216706_20515471.jpg
説明を終え、さっそくスタートです。

ゲーム①ここから見えるものなーに?
まずは頭と体の準備体操です。ベランダに出て自分のいる場所から見えるものの名前を声に出し、数えます。
近くに見える植物や遊具、空。(目の悪い私にはちょっとハードルが高い)かなり遠くに見える建物や電線。思い切って声に出しながらたくさん発見しました。わたしたちの周りは実にたくさんのもので構成されています。
a0216706_2056553.jpg

ゲーム②ここから見える色なんこ?
ゲーム①と場所を少し変えて、見える範囲の色を声に出しながら数を数えます。
参加者は、微妙に違う緑色を言葉で表現するのに苦労している様子。目で捉えられる膨大な色のなかで名前の付いている色は、ほんのごく一部だということに気付きます。
a0216706_20571282.jpg


頭と体がほぐれたところで、いよいよ色づくり開始です。
まずは豊田さんによる混色のデモンストレーションから。
(何も言われなくても、置かれた紫陽花を自然に観察し始める子どもたち。)
a0216706_219667.jpg
目の前のパレットで、混ぜる絵の具の種類と量によりみるみるうちに変化していく色味。
皆さん、食い入るように見つめています。
a0216706_2115516.jpg
デモンストレーションが終わったら実践です。ゲーム①と②で見つけた色の中から気に入ったものの色を再現します。忘れたらまたベランダに見に行ったりしながら、パレットと紙の上を行き来し試行錯誤します。
a0216706_11293434.jpg
なかには、道具を持ってベランダに出て、なるべく近くで観察しながら色味をつめていく参加者も。
a0216706_21295177.jpg


休憩をはさみ、
次は対象物の近くに移動して、自分で決めたお気に入りの色をつくります。
教室内から見つけた色を基本に、再現する色を探しながら歩きます。対象物を目の前で観察しながら、色味をさらに近付けていきます。

…今日は梅雨の晴れ間で本当に暑い日。時々水分を取りながらの制作で大変ですが、その代わり、光が非常に美しい日でもあります。
a0216706_11245444.jpg
何の色をつくっているのかな、と思ったら…
a0216706_19253587.jpg
三角コーンの赤色!
でも実はこれがなかなか難しいのです。見る角度によって光の当たり方も変わり、そうすると色も違って見えます。目に見える色と光は密接な関係で繋がっています。一見、人工的なコーンの赤色も目で捉える時の条件によってその姿を変えます。先ほど、教室から見た時とは違うはず。よくよく観察するとわかります。
a0216706_21341571.jpg

こちらは、季節の紫陽花の真横に座って実践です。
a0216706_13192040.jpg

こちらは、制作の合間。
木漏れ日の中で時々吹く風が本当に気持ち良かったです。
a0216706_11232690.jpg
色づくりが完成したら、スタジオに戻って、互いの色を見る時間です。
今回参加してくれた皆さんは、絵を描くのが好きな人たち。やはり色を作りつつ、対象物を自然にスケッチしているものも見られました。
a0216706_13153545.jpg
全員の発表を受けて、最後に豊田さんからまとめです。
今回のワークショップで実践し、身につけた色づくりで大切なことは「続けていくこと」で、豊田さんが最後に「家に帰ってもできるだけやってみてください。」と言っていました。
絵の具で色をつくる作業はある程度は頭で理解できても、その先は非常に感覚的な世界です。対象物を見る繊細な視点と、その視点を持って読み解いた対象物の色味を再現するための絵の具の混色。ほんの少し絵の具の量が違うだけでも、大きく変化してしまい、思ったように色がつくり出せない瞬間を皆さんも味わったことがあるのではないでしょうか?
a0216706_13155569.jpg
きっと、この実験を繰り返すことによって、目と脳、指先が次第に結びつくような感覚を手にすることができるのだろうと改めて感じ、少し懐かしいような気持ちになりました。絵を描く人にとっては当たり前の感覚かもしれませんが、長い間絵を描いていないと忘れてしまうことかもしれません。
子どもたちにはぜひ次の図工の授業でも実践してみてほしいものです。

豊田さん、八木さん、奥村さん、参加してくれた皆さん。ありがとうございました!  

ーーーーー
そして、外での作業で疲れた様子だった子どもたちは、ワークショップ後の片付けが終了した途端、また絵が描きたくて仕方ないようで、黒板にも描き続けていました!
a0216706_13161020.jpg
                                             
      


                                                                                                                                    
[PR]
by arcus4moriya | 2016-06-18 13:00 | 地域とアート | Comments(0)
アーカス‖シェア‖スタジオ 利用風景その1:スタジオワーク
皆さん、どうもこんにちは。藤本です。
アーカスプロジェクトでは、現在「アーカス‖シェア‖スタジオ」を実施しています。
日本人アーティスト支援の一環として、レジデンスプログラム実施期間以外にアーティストに対してスタジオの開放を行っており、今年度は更に広く一般の方への貸出もスタートしています。(利用に関してご興味のある方はこちら!)今回ご紹介するのは、田中麻樹さんのスタジオワークの様子。
a0216706_10575074.jpg
絵画、デザインと多彩な活動をされている方で、アーカス‖シェア‖スタジオにおいては、植物をモチーフにした着物の模様を考案&制作しています。
a0216706_19214290.jpg
デスクに並べられた大量の花の写真も圧巻ですが、興味深いのは、壁に自由の女神の写真や、エンパイアステートビル、菩薩と思しき図像など、一見直接関係のなさそうなものも貼られていることです。
あ!クロード・モネのグランドデコレーションもありますね。睡蓮の池を描いたシリーズです。
a0216706_19293286.jpg

これらが直接的にか、間接的にか…いずれにせよどのように結びついていくのだろう?
と、勝手に妄想して楽しんでおります。

田中さんは連日スタジオで黙々と制作しています。創造的な活動を、こうやって場所を貸し出すというかたちだけでも協力できることが、やはり何だか嬉しいものです。制作している人が近くにいることで、良い空気が流れるような気がします。

田中さん、頑張ってください◎



6月18日(土)には、アーカス‖シェア‖スタジオを利用した、自主企画のワークショップ「みっけ!わたしの色」が実施されます。
企画者はアーティストでアーカスプロジェクトのサポーターでもある豊田朝美さん。
こちらの様子も次回のブログでご紹介します!どうぞお楽しみに。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          
[PR]
by arcus4moriya | 2016-06-02 21:48 | 地域とアート | Comments(0)
「上映+その他のアクション」大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。:後日考【当日編】
ーあの2時間半そのものが映像体験だったといえるだろうか。

「上映+その他のアクション」〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。を実施【日時】2月27日(土) 16:30-19:00 【来場者】38人)


2/27[土](イベント当日)
イベント前日からが大木さんにとって本番だったということだが、公には本日16:30からが「上映+その他のアクション」当日。イベントの2時間半の進行については具体的にはわかり得ず、抽象的にだけ共有している状況でこの日を迎えています。
申し遅れました。どうも、藤本です。
(※写真はイベント当日に撮影されたものをランダムに掲載しています。)
a0216706_1740425.jpg
大木さんは朝4:30頃から動き始めていたらしい。撮影もしていたようだ。朝の景色がとても美しかったと言っていた。
12:00頃、「映像をどこかで見返したい」ということだったのでアーカススタジオからバーミヤンに車で送って行き、約1時間半後、「何か書きたいから大きめの紙を持って来て欲しい」という電話がかかってき、向かう。到着し、喫煙席へ。この時点でイベント開始まで3時間ほど。
大木さんのノートにはびっしりとこれまでの出来事を整理したであろう文章が日付ごとに書かれていた。(ワークショップを始めた昨年のことから、おそらく時系列に)
喫煙席周辺の空間に緊張感が流れていたが、
横の席では、アジアのどこかの国の家族連れが仲良く昼食をとっていた。
a0216706_184771.jpg
その後、私自身が今後の「妙※」をどう考えているかと聞かれ、来年度ともっとその先の話をした。アーカスプロジェクトの職員として言えることと、私個人として言えることにギャップがある。
※ワークショップ名としては「大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。」だが、そこから生まれる映像作品を大木さんは「妙」と呼んでいる。

大木さんが映像を制作するということは、例えば10年、それ以上の歳月をかけてそこの場所や人と付き合っていくことになるかもしれない。これまでそういった作品をいくつか観てきていた。そうなのだ。
一方アーカスプロジェクトは単年度事業である。

バーミヤンを出て戻ることに。私はイベント開始を控えて、一刻も早くアーカススタジオに帰りたい気持ちだったが、大木さんが昨日歩いて気になったエリアに向かうことになった。「まだ、なかなか守谷を立体として掴みきれていないように感じる」という話だった。それは、実のところ私もだ。
a0216706_18481585.jpg
そこから徐々にアーカススタジオに近づき、前日大木さんが宿泊したビジネス旅館吉春の周辺にも行った。(ここの住所が茨城県守谷市大木670なのだ。)その後スタジオの周りのエリアも車でゆっくり回ってみる。何てのどかなのだろう!自分の知らない少し遠い街に来たような気分だった。この後にイベントを控えているなんて信じられない。

畑と民家に囲まれた「ロール海岸」というロールケーキ屋に辿り着く。“海岸”的な景色も要素も一切ない。車から降りると、春を感じさせる爽やかな風が吹いていた。大木さんは所持金1000円強という状況で、スタジオへのお土産にロールケーキ(900円)を購入。思い返せば、大木さんは消費活動に関心があるという話をしていたし、ワークショップの際も地の物などをよく買っていた。そういえばアーカススタジオへのお土産もしょっちゅう買って来てくれた。
a0216706_18172181.jpg
先程までの焦燥感は春の空気に溶け出して、代わりに驚くほどの平安が心を満たしていた。爽やかな風のせいか、ここの磁場のせいか…吹っ切れたような気分で、とにかくものすごく気持ちが良い。

イベント開始まで1時間半。

スタジオに到着。その後、間もなくゲストの前田真二郎さん[映像作家/情報科学芸術大学院大学(IAMAS) 教授]も到着。参加者の西尾夫妻、河合さんと徐々に役者が揃ってきた。
大木さんが「あとは野となれ 山となれ」と会場の黒板に書いたことでなぜか私は少しだけ安心し、その後「Acne Studios ※」と書いたことに、少しまた不安になった。(※スウェーデンのファッションブランド。藤本が好きなブランドである。)
a0216706_17175735.jpg

16:35
バスから降りて来る来場者を待ってイベントが始まり、まず、大木さんから本企画の簡単な説明。
加えて、3月12日の重力波初観測のニュース。
a0216706_18552445.jpg
山本薩夫の「箱根風雲録」(昭和27年)の上映から始まった。映画の冒頭部分を流しながら、カットについての話。2つの映像が繋がる瞬間には、場所と時間軸が突然変わり、鑑賞者はその間に起こったであろう出来事を推測することになる。
映っている部分だけでなく、映っていない部分への考察とその扱い方について。
(ここの丁寧さが大木作品の特徴を作り出していると思う。不可視である“映っていない”部分が、映像作品の出来に影響するということは、つまり、“映っていない”部分が“映っている”部分の質に反映されているということになる。大木さんの果てしない日常的妙の積み重ねも、不可視であっても、こういった現象に近い形で作品に影響を与えているように思う。)
a0216706_18464675.jpg
その後は、映像制作の実際的な話。
東京大学工学部建築学科在学中の80年代より映像制作を始め、30年以上も映像制作に取り組んでいることになるのだが、その間に起こった出来事として、「メディアの変化」がある。フィルムからミニDVへ。そしてHDへ。

記憶と記録にまつわる話。そのなかで象徴的だなと感じた話がある。
会場に差し込む西日がお客さん1人にだけ当たっている光景、これなんかは言葉にしなければ忘れてしまうだろうけど、これだって重要な出来事かもしれない。でも再び思い出すようなことがあるだろうか。にもかかわらず、自分はこの光景を撮影していない。という話。
a0216706_19292247.jpg

ここ守谷で大木さんが捉えていた守谷にしかない磁場。
それに映像を介してどう向き合うか。ここからは、これまでのワークショップで撮影した未編集の映像を部分的に流しながら、大木さんがその時、その時でコメントを加えてゆきながら参加者にも話を振っていく。
a0216706_1818198.jpg
a0216706_11302327.jpg
a0216706_171716100.jpg
藤本から大木さんへの投げかけ:
今回の企画の特徴として、これまでの大木さんの制作にはなかった「予め設定された諸条件」があると思う。大木さんがこれまで会った事のない参加者が4組程度、面接兼顔合わせの機会を経て、1回目のワークショップは各参加者とのマンツーマン。参加者が提案する時間・場所・ルートを大木さんが受け入れつつ、はみ出しつつ守谷周辺地域を体験する。それ以降は全員集まってのディスカッションもあり、たまたま集まれた参加者とその場の流れとインスピレーションで時を過ごすこともあり、参加者がいない場合もあり。そんな多様なシチュエーションで守谷という地域を、またはそれを取り巻く茨城県内を捉え続けた大木さんだが…云々。
映像撮影に関していうと、1人の時にアーテストとしての視点のみに基づいて撮影するシーンと、ワークショップ中に参加者との関係を意識&構築しながらする撮影に何か違いがあるか?
そして、活動全体を通して人間関係についてはどう感じたか?
a0216706_17443283.jpg
大木さんからは、人間関係については、参加者のみんなと人間関係が築けたかというとそれはちょっと違うものだと思う。いわゆる人間関係というのとは。という返し。その他。
a0216706_19274017.jpg
大木さんから参加者アメ子への投げかけ:
どのシーンを思い出す、もしくはこれまで思い出してきたか?
(※参加者はこれまでに撮影された映像をほとんどみていない。)
アメ子:
守谷ハーフマラソン
マック(マクドナルドで見たヤンキーのカップル)
だるま(稲戸井神社のお祭りで売られていた@夜)

(それと大木さんが撮影したもののズレ。大木さんはだるまは撮影していなかった。)
a0216706_11335359.jpg
アメ子:
(その日朝から晩まで10時間近くを一緒に過ごしたにもかかわらず)大木さんとの1回目のワークショップは夢の中の出来事のようだった。大木さんと別れた後、その日に起こった出来事が現実のこととは思えないような。今、こうやって話を聞いていてもそれとちょっと似たような感覚がある。
起きた時に夢をだいたい忘れてしまう、というのに似ている。
確かに、出来事を思い出す時に記憶が書き換えられるということはあるように思う。
a0216706_19403697.jpg
参加者西尾さん:
(アメ子の意見に賛同しつつ)大木さんが思った以上に映像を撮影しないなぁと。時々カメラを回して、すぐ止める、というような感じで、想像と大きく違っていて…大木さんが撮影しようと思う決め手は何なのか。
大木さんの答えとしては、たくさん撮ってもその後処理できる量には限りがある。撮影した映像と10年、20年と付き合っていくからには。
あと、タイミングを説明するのは非常に難しい。とっても微妙なものなのよ。〜〜
a0216706_11352610.jpg
a0216706_1805359.jpg
京介さん(1回だけ参加):
その場での出来事における感情の動きや集中の度合いと、撮影するという行為の関係性は?その2つはどう繋がっているか。
そう質問する京介さんを撮影し始める大木さん。撮影に集中したせいで、京介さんの質問が頭に入ってこなかったようで、もう一度聞き直す。
a0216706_1942297.jpg
そういえば、その前にも一度話しながら突然撮影してもいました。
a0216706_19442625.jpg

一旦、10分休憩を入れて、その間に大木さんはゲストの前田真二郎さんとともに後半戦残りをどう進行してゆくかを話し合う。
a0216706_194601.jpg
a0216706_19464316.jpg
大木作品の参考として、前田さんが監修するレーベル、SOL CHORD からリリースしている「松前君の兄弟の神殿の形 1’」(62分, 2006年)を上映したかったが、時間の制限もあるので、
今回は短く編集したもの、「松前君の兄弟の神殿の形 1+」(17分,2006年)を上映する予定を立てていた。しかし、それほども時間が残されておらず、最後に質疑応答の時間もきちんと確保しようということもあり、前田さんの咄嗟の提案で「松前君の兄弟の神殿の形 1’」(62分, 2006年)の冒頭部分だけを上映することになった。
a0216706_19494721.jpg
a0216706_19431410.jpg
再開。短い上映となってしまったが…前田さんによる、作品の真髄を十分に理解している人にしかできない映像停止ポイントに感服。映像をつくる者同士、20年来の付き合いはさすがです。停止してから「うん。本当にいい作品ですね。」と小声でコメントしていたのも印象的だった。

大木さんから前田さんにフリがあり、このタイミングで前田さんから、ご自身と大木さんの関係の紹介をしつつ大木作品の特徴の説明があった。これまでに大木作品を鑑賞したことのない来場者にとって、前半は色んな意味で謎めいた部分を抱えながらのトークだったであろうものが(それはそれで面白いかもしれないが。)少し方向を変え、ある程度の理解を伴った大木さん像を立ち上がらせたのではないかと思う。
a0216706_11341961.jpg
その後、質疑応答。
a0216706_11523225.jpg
a0216706_11544519.jpg

藤本、まとめを振られる:
「妙」が今後どのように展開していくのか現時点では詳細をお伝えできない。しかし映像作品としては未完であるし、これまでのワークショップと本日起こった出来事、会場で時間を共にした人々に投げかけられた(ふりまかれた)ある種の責任、大木さんに出会ってしまった人々の今後のことなどを丁寧に拾っていけるよう努めなくてはならないし、可能性を最大限に信じたい。
何が「妙」を成り立たせており、何をもって「妙」とし、それを踏まえてどう継続していくのかについては…守谷・茨城という磁場なのか、参加者の方々に依るものなのか、アーカスプロジェクトのプログラムとしてなのか。これらは今考えてもわからない場合、状況にあわせてとにかく参加者(関わった人々)と大木さんの関係から見えてくるものを見逃さず…受け入れていくことだと感じる。

終了…?
拍手。交流。コーヒー。片付けしつつ。
a0216706_11583967.jpg
a0216706_11591869.jpg

芸術という行為が何かしらの責任を果たすとしたら、それは本当に大変なことだ。それが、例えば…ひょんなことから芸術活動に参加してくれた1人の人生をずっと見つめる行為なのか、自身で捉えた記録(映像)に果てしなく付き合い続けることなのか。
いずれにしても気の遠くなるような話だが、そういうことをする。

この機会を通して大木裕之というアーティストの眼差しから、私が学んだ覚悟はそういったことだった。その覚悟には、関わった人々に対する責任も潜在的に含まれているかもしれない。
(その責任をアーティストやオーガナイザーではなく、ひょっとしたら参加した人だって感じているかもしれない。)
考えるだけではその方向性を導き出すのは難しく、実践によってしか接近できない課題なのだと思い知った。


後日考:【前日まで編】はこちら

今回のアンケートで、たくさんの興味深いご感想をいただき、誠にありがとうございました。
全てここで紹介したいくらいの存在感を放っておりました。


[Photo:加藤甫]
ーーーーーーーーーー
※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
2015年度 第2回
2015年度 第3回&4回
2015年度 番外編
2015年度 第5回
      




                                                                                                                                                                                                                  
[PR]
by arcus4moriya | 2016-03-30 15:30 | 地域とアート | Comments(0)
「上映+その他のアクション」大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。:後日考【前日まで編】
ーあの2時間半そのものが映像体験だったといえるだろうか。

「上映+その他のアクション」〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。 を実施。 [日時:2月27日(土) 会場:アーカススタジオもりや学びの里内 和室)16:30-19:00 来場者:38人]

あの時間に起こったことを言語化するのは困難だが、自分にとって興味深い挑戦でもあるので、主観的な視点を大いに交えて、大木さん・参加者・来場者と巡った「映像を介した記録と記憶の実験」とそれにまつわるあれこれを記録させていただきたきます。
申し遅れました。どうも、藤本です。
(※写真はイベント当日に撮影されたものをランダムに掲載しています。)
a0216706_17384861.jpg
大木さんと参加者と共にこの企画を始めた2015年2月を境に、記録行為(文章・写真・脳内定着)に対して、これまでとは違う執着心が生まれ、同時に抵抗感が生まれた。起こった出来事を記録のために写真におさめたり、そこで考えたことを言葉に置き換えたり、それらの行為まで辿り着かず頭の中で反芻したりする時、それが本当に相応しいやり方だったのか、その残し方/内容で本当に良いのか、という自問がつきまとう。
大げさに言うと、その一瞬一瞬の選択と決定が、今後の自分にどのような影響を与えるのか考えてしまう。もちろん自分でコントロールできないことの方が膨大だが、そうした意識下で日々起こっている身体的反応にまで影響があるのかもしれないと思ってしまう。
a0216706_1754192.jpg
とはいうものの、やはり今の自分の判断で記録し、記憶するしかない毎日なのでするしかない。
話はイベント当日から少し遡る…

2/25[木](イベント2日前)
大木さんが電話で、「前日の2/26からが自分にとっては本番だからそこからの流れの中で決めていくことが大切」というようなことを言った。つまり、この場合言い換えると「その流れの中でしか決められないので2/27のイベント本番で何をするかは、事前にはわかり得ない。」ということになる。
この時点で、私が作成したタイムテーブルはすっかり白紙となった。
この状況はおおむね想定内で、以前からイベント当日の進行に関しては直前でも関知できなさそうだし、すべきでないだろうと想像はしていた。それだけ大木さんの集中力とその場に居合わせた人との関係、その場の流れの中でしか実現できない「何か」に初めて挑戦しようとしていたのはわかっていた。個人的には恐ろしくも、非常にエキサイティングな状況だが、私個人の判断だけで綱渡りは出来ないので…
イベント前日の2/26の昼に、本人の口から他のスタッフにもその旨を伝えてもらうことにした。
なぜなら、大木さんの言葉で語られた内容を、私の口から他者へ正確に伝えるのはいつもいつも本当に大変な作業だったからだ。要約も難しいし、だからといって再現もほぼ不可能だった。
(私の力不足…? 大木さんの言語はいつもすこぶる規格外だ。)

自分で解釈した内容ならいくらでも言えるのだが、そうすべきではないと感じていた。それが通用すると思えないほど今回のプログラムのコンセプトは繊細で未開だった。
a0216706_1831799.jpg
「その場に居合わせるスタッフと目標地点を深く共有する」ということも、この活動において欠かせないアクションのひとつだ、ということらしい。


ーーーーーーーーーー
2/26[金](イベント前日)
この日大木さんは東京の自宅を出て、朝早くに守谷駅に到着し、駅からアーカススタジオまでの間をちょっと変わったルートで歩いて来たらしい。最短ルートでも50分強はかかる道のりを、おそらくさらに時間をかけ守谷の地形や磁場に触れるようにして、道を辿りながら歩き、その間に撮影もしたようだ。
a0216706_1919498.jpg
昼前、スタジオにて大木さんからスタッフへ、前述の“イベント当日の流れとめあて”の話。
今回1番センシティブだった点は、昨年度からのワークショップで撮影した映像(1人の時に撮ったものも含める)をどういう形で見せるか、である。
短くてもよいから編集して、一旦完成した“映像作品”として上映するという選択肢ももちろんあった。
しかし、そうではない実験をしてみたい、という意図が(その他、回り道トークを含め)約2時間かけて本人の口から説明された。つまり単なる上映というよりは、ワークショップに参加した人だけでなく、当日だけ来場した人も「映像」というメディウムを介して、記録と記憶について認知し、一人ひとりが当事者として、危機感や責任感をもって人々/社会の今後を考えられるような「何か」を実践したい。

思い返せば、このような主旨の話を最初にしたのが、今年度に入って第1回目のワークショップを実施した6月4日であった。まださらに抽象的な内容だったが、参加者の西尾さん、河合さん、アメ子ちゃんにむけて大木さんは同じ目標を話していた。
a0216706_18591840.jpg
結果、その「何か」がいまいち掴めないまま、アーカスプロジェクトはこのチャレンジを受け入れるわけだが、大木さんにとっても初めての試みとなるので、来場者からどういう反応が返ってくるか、そもそもその意図がきちんと伝わるかどうか皆目見当がつかない。
…イベント2時間半の具体的な進行が決められない。これはコーディネーターとしては胃が締め付けられる。2時間半は短いともとれるが長いともとれる微妙な長さだ。この時、不安や緊張が私の頭の中を侵略し始めていた。

その後大木さんは、会場設営を少し進めてチェックイン&シエスタのために本日のお宿、ビジネス旅館吉春へ。
20:30過ぎに再びアーカススタジオに現れ、会場設営、プロジェクションの具合をチェック、映像チェック、上映にまつわる話。
23:00頃私はスタジオを出て、大木さんとバーミンヤンで映像を見返し、「妙」のこの先の話、私個人の今後のことなども聞かれた。撮影はしていただろうか…思い出せない。その後COCOSに移動。
※ワークショップ名としては「大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。」だが、そこから生まれる映像作品を大木さんは「妙」と呼んでいる。

夜中1:30頃、車で大木さんを旅館へ送る。
a0216706_10574535.jpg
私はおそらく不安な気持ちで…
「2年前のあの日、アーティスト本人にこの企画を持って行ったときの覚悟を思い出せ。腹をくくってアーティストを信用すればいいだけのこと、大木裕之というアーティストと仕事をするということはそういうことだ。美術で社会に触る場をつくる。変える。etc.」と、自分に言い聞かせる。(これはイベント開始直前まで続く。)アーティストの支援を通して、人々の人生を変えたいという自分の強欲etc. について。
(この日起こったことから、茨城県の事業としてのアーカスプロジェクトを無闇に背負っている自分にも気付かされる。成果、効果、公金、税金、還元。こういった単語のネガティヴな側面ばかりがこれほどまでに自分の脳内の一部を占拠していたとは!それとも誰もかけていない期待を勝手に背負ういつもの癖かね?いやはやしかし、無闇というのは本当に危険である。)

後半、つらつらと自分の心持ちを記してしまったが、この時大木さんや参加者の皆はどのような心境だったのだろうか。明日のイベントを通してそういったこともわかりそうだ。
a0216706_11112990.jpg
参加者の当日の動きに関しては、すったもんだがあったが、結局、事前の集合時間なども無しにして「イベント当日は自分のタイミングでアーカススタジオに来るというアクションをしてください。」という旨をお伝えすることとなった。


後日考:【当日編】に続く。


[Photo:加藤甫]
ーーーーーーーーーー
※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
2015年度 第2回
2015年度 第3回&4回
2015年度 番外編
2015年度 第5回
      




           
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           
[PR]
by arcus4moriya | 2016-02-27 20:00 | 地域とアート | Comments(0)
〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第5回目
皆さん、どうもこんにちは!藤本です。

「さてさてさてさて…。」2/20(土)の朝です。守谷駅西口前広場、タリーズ前です。本日は〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。約5回目を迎える朝です。この活動の成果発表「上映+その他のアクション」までの最後のワークショップとなりそうです。朝はタリーズで話し込んだあと、車で駅の南の行ったことのないエリアを走りました。その後なんとかふらふらとアーカススタジオまでやってきました。
a0216706_17305284.jpg
大木さんが事務所にいる光景も見慣れてきました。
a0216706_17314354.jpg
その後は、何とかタイミングを合わせてスタジオに来てくれた参加者の西尾さんと旦那さんと、茨城県の話、天領の話、お二人自身の話、県庁所在地・水戸との距離感、東京との距離感の話などをしました。
a0216706_1732140.jpg
a0216706_17322327.jpg
そこから、水戸へ行くか、もしくは行かないか、しばらく話しながら考えます。そうしている間に時間は過ぎていきますが、大木さんは、先程地図で見た守谷⇄水戸の距離と、守谷⇄東京の距離感がけっこうひっかかっているようです。(地図で見ると守谷から水戸は随分遠く、東京はずいぶん近いです。)
「アーカススタジオから水戸芸術館までは高速を使えば1時間半弱ですよ。近いですよ。」とスタッフ全員や西尾ご夫妻から何度も言われる大木さんです。実際の距離(km)と移動時間で計る距離と、それを感じとる時には体でなかなか複雑なことが起こっているのだと思います。

本日は水戸芸術館で開催の「田中功起 共にいることの可能性、その試み」のオープニングで、そのレセプションに行けたら行く、というのがプランのひとつでもあったわけですが…じゃぁ、行きましょう。とスムーズに進むわけでもなく、それが大木さんにとって、この活動にとってどのような意味があるのかを考えなければ。でも行ってみなければわからないこともあります。大木さんにとっての水戸芸は2007年の「夏への扉―マイクロポップの時代」参加以来、9年ぶりの来訪となります。

とはいえ、結局向かうことになり、守谷駅で瀬尾さん(大木さんの知人)と合流し、常磐自動車道をただひたすら走ります。予言通り1時間半以内に水戸芸術館に到着。レセプション会場へ。レセプションでは様々な感情が渦巻いているように思います。その空気感をその場にいる人々も実は感じているのだと思います。

そうして、色々なことを考えながら話しながら水戸芸術館を後にして、
西尾夫妻と話した内容の流れも関係して、大木さんが「6号線を走ってみよう。」と言い始めました。茨城県石岡駅に立ち寄り、土浦駅に立ち寄り、取手駅に立ち寄り、もう1人の参加者・出田さんに電話をかけてみ(出田さんのスタジオ兼住居は取手)、繋がらず。
大木さんが寝ている間に瀬尾さんと話した時間も、私には良い時間でした。
そして、私は長時間にわたる強雨&夜の運転でだんだん疲れてきてしまいました。(そして、だんだん機嫌が悪くなってもいました。)

それを、大木さんが察してかどうかはわかりませんが…
取手では、出田さんとのワークショップの時に行ったカレー屋さんに入りました。
a0216706_20141830.jpg
チベットの話や、ヨーロッパの話、その他の…
何と忘れてしましました。どうしても思い出せません。
記録と記憶にまつわるワークショップ…。

…行きの車の中で、香水の話になったのは覚えています。大木さんの一番好きな香水POISON(Dior)と藤本の使っているNo.5(CHANEL)に、ほ乳類の糞の成分、スカトールとインドールが含まれているとかいないとか…これらの物質は、多くの香水の香料や定着剤、タバコの香料及び添加物として使われているらしい。
※スカトールはギリシャ語で「糞」を意味します。

さてはて一体「上映+その他のアクション」がワークショップ参加者や当日来てくれた方々を巻き込みながらどういう集大成になるのでしょうか。はたまたこれからも続く活動ための第6回目のワークショップになるのか…
a0216706_20143283.jpg



「上映+その他のアクション」大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。:後日考【前日まで編】 につづく。


ーーーーーーーーーー
※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
2015年度 第2回
2015年度 第3回&4回
2015年度 番外編
      

                                                                                                                                                                            







                                                                                                           
[PR]
by arcus4moriya | 2016-02-20 22:00 | 地域とアート | Comments(0)
〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015【番外編】
皆さん、どうも。藤本です。
いよいよ来週2/27(土)に「上映+その他のアクション」を控えた2/19(金)。夜。

本日大木さんは守谷に宿泊する、というアクションのために夜中に東京から守谷に来ました。今年度の
〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。は、明日2/20(土)でおおむね5回目を迎えます。
ホテルのチェックインを済ませて、イベントゲストの前田真二郎さんに電話をしている、の図。サイゼリヤ茨城守谷駅前店の駐車場付近。
a0216706_16123164.jpg
「夜中の守谷は初めてじゃないですか。」などと話しながら、サイゼリヤに入り、店員さんに案内された喫煙席に座ります。周辺のシートには若者の集団が3組ほど。少し目をやりつつ、「妙。」についての話。からの「作品には色々あるよね、でも芸術じゃなくても表現できるような作品だってけっこうたくさんあるよね」という話が印象的でした。もっともっとその先に向かわなければ意味がない。と

このサイゼリヤにいる若者は、おそらく守谷出身で、生活圏内と遊び場所が重なっているポイント、このサイゼリヤで夜中を過ごしているのだろうという話をしました。
その後、その中のひとつのグループの子たちに話しかけ、撮影させてもらいました。
守谷出身の19歳の男の子、パティシエ志望。元野球部の男の子、そのマネージャーをしていた女の子。そしてもう1人の男の子。
私が想像していたより何十倍も健全で爽やかな若人でした。
深夜のサイゼリヤ、喫煙席。彼らは隣の席にいた別のグループの子と顔見知りだったようです。
a0216706_19253050.jpg


その子たちが「上映+その他のアクション」に来ないとしてもよくて、さっき話してくれた近い将来の夢の話だとかが映像として記録してあって、この先の未来にもしかしたら関係していて…
などという話をしながら、守谷駅近くのバーになんとなく向かい、前回アピタに来てくれた知人と偶然会って驚き、
最終的にはココスに向かう大木さんを見送る形で解散。
「明日は一体どうなるのかしら…。」と思いながら、とぼとぼ歩いて車を停めてある駐車場へ。


ーーーーーーーーーー
翌朝。
2/20(土)第5回目を迎える、一日の始まりは守谷駅西口前広場にいます。
「さてさて…。」
a0216706_16252489.jpg


続き第5回目の様子は次回のブログでご紹介します。
どうぞお楽しみに!


〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第5回目
はこちら。

ーーーーーーーーーー
※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
2015年度 第2回
2015年度 第3回&4回
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       
[PR]
by arcus4moriya | 2016-02-19 22:00 | 地域とアート | Comments(0)
〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第3回・4回
皆さん、こんにちは。藤本です。
1月21日(木)に〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第3回目、2月13日(土)に第4回目を行いました。まず第3回目の様子をご紹介し、その後第4回目に続きます。(ちなみに、12月12日(土)も大木さんは来守谷し、帰りに参加者の河合さんとご飯を食べながら語らう会がありました。)


【第3回目】この日、大木さんはカメラを持ってきておりません。撮影するだけが映像制作ではないようです。前回までは参加者さんに集合時間/場所を伝え、きっちりスタートするような形でしたが、この回からはどうやら“臨機応変”と“適宜”がキーワードのようで2月27日の「上映+その他のアクション」に向けてチャレンジと調整が続いています。状況に反応しながら、訪れる場所や時間帯、誰に声をかけるか、これまでとは違うアプローチでとにかくフレキシブルに守谷周辺でアクションしています。
参加者を募ってプログラム化された形で映像制作をするのは、本企画オリジナルの形態で、通常大木さんはアーティスト個人として自身の方法をもってして映像制作に向き合っていることの方が多く…
a0216706_14274669.jpg
なんて言っている間に、「(参加者の)アメ子に電話してみよっか。」ということになり突然電話。アメ子ちゃんの出身校で待ち合わせ。正確には、車で近くまで行ったところで、「今○○の駐車場にいるんだけど…。」などと適宜場所を変えながら、大木さんが(おそらく)相応しいと感じる場所を探して守谷市内を漫遊し、最終的にその中学校集合ということで落ち着きました。にもかかわらず、ちょうど良い時間に来てくれたアメ子ちゃん、ありがとうございます。

合流後、アーカススタジオへ。
スタジオで会話しているうちに、アメ子ちゃんの予備校の時間が近づき駅に送っていくことに…受験を控えて忙しく大変な時間を過ごす中、大木さんが守谷に来る時には会えるようにしてくれます。

夕方にもう1人の参加者、西尾さんとも少し合流できました。
こうやって、カメラが無くとも皆さんと少しでも会うことが大木さんにとって大事なのだろうと思いました。



【第4回目】この日は、参加者の方に事前に声をかけておりません。まずスタジオで話をし、今日は“人が集まるところに行って、参加者以外の守谷周辺に住む人に対してアクションしてみよう”ということになりました。
結局メヒコにも行き、噂のフラミンゴを見ながら遅いランチをとりました。
a0216706_15151365.jpg
なかなか異常な状況なんですね、メヒコの店内。フラミンゴの不可解ながらも法則性を感じる動きを眺めながら、重力波初観測のニュースから始まり、アインシュタイン・放射線などが話題に。科学者と資本主義の関係は複雑なのでしょうか。
a0216706_171479.jpg

その後、守谷駅経由でイオンタウンへ。土曜日・夕飯前の時間ということもあり、たくさんのご家族連れなどで賑わっています。しかも明日はバレンタインデーですね。チョコレートを売っているお店の横に座る大木さん。
a0216706_179760.jpg
ここでは、お隣の常総市から夕飯の材料を買いに来てらした親子(お母様と高校生の息子さん)や、守谷市とその他周辺に住む中学生たちと話をしながら撮影させてもらいました。
a0216706_1810505.jpg
「将来どんな大人になりたいか」とか「外国へ行ってみたいか」など…。
若い皆さん、これからどんな人生を歩んでゆくのでしょう。今日のことを少しでも記憶しているでしょうか?突然知らない人(アーティスト)に話しかけられ、イオンの床にしゃがんで他人の目も気にしつつ話し込んだ記憶。


その後は、翌日2月14日に閉店を迎えるアピタ北守谷ショッピングセンターへ。ここは1987年に開店し、北守谷エリアの日常的な商業施設として、多くの人々の暮らしを支えてきた店です。(私もかなり通っていた。)この企画でアピタを訪れるのは2回目ですが、前回とは全く違う店内に複雑な気持ちになります。店内は一見、売りつくしセールの異様な熱気と高揚感で満たされていますが
a0216706_1831858.jpg
でもやはり圧倒的に寂寥感が勝ります。
a0216706_1833665.jpg
ソックスを買う、というアクション。
a0216706_1853970.jpg
この後、守谷市出身の知人が合流、アピタの思い出などを聞かせてくれました。それが1階の小さなフードコートだったのですが、そこからはその彼が子どもの頃に時々遊んでいたという古びたゲームセンターも見えていました。皆の思い出が詰まった場所がすっかり無くなってしまうというのは、本当に大きな出来事です。


その後は小雨降る中、つくばエクスプレス線のみらい平駅へ。守谷駅の隣の駅です。
駅の周辺は、新しい住宅、綺麗な道路、見慣れた大型スーパーやそびえ立つマンション。新しい街特有の既視感というか…匿名性の高さに似たものを感じます。

今回は、みらい平駅で解散です。
次回のブログもよろしければご覧ください。そして2月27日(土)16:30-19:00は、この活動の成果発表となる「上映+その他のアクション」を開催します。ぜひアーカススタジオにお越し下さい!
a0216706_1955648.jpg



〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015【番外編】につづく。

ーーーーーーーーーー
※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
2015年度 第2回
                                                                                                                                                                                                                  

                                                                                                                                                                                                      
[PR]
by arcus4moriya | 2016-02-13 22:00 | 地域とアート | Comments(0)
〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第2回
皆さん、どうもこんにちは。藤本です。9月19日(土)に〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。 の2015年第2回目を実施しました。
前回が6月4日で、今日までの3ヶ月間に、またここ数日間に実に様々なことが起こり、大木氏と参加者の3人にも変化があったようです。
鬼怒川下流が裏にあるアーカススタジオ集合でスタートしました。そして、アーカススタジオのある「もりや学びの里」の施設の一部が、現在常総市の方々の避難所になっています。
今回のワークショップについてはうまく書ける気がしませんが、あったことを記録します。長いですが、どうぞよろしくお願い致します。
a0216706_1382135.jpg
話は自然に9月10日、台風18日号がもたらした記録的大雨、洪水、鬼怒川上流の堤防決壊のことに。アーカススタジオのある守谷市は、被害の大変大きかった常総市の隣です。アーカスプロジェクトのサポーターさんにも常総市在住の方がいます。守谷市では被害がなく、すぐ隣の市で起こっている信じられないくらいの甚大な被害状況をテレビやネットを通して、まず知りました。
a0216706_13839100.jpg
西尾さんが制作に携わっていた「守谷さとやまマップ」や、地図を見ながら守谷市、常総市の地形や土地の高さを確認したり、守谷の歴史の本で過去の水害の記録をみたり…。
守谷市は3つの川に囲まれている緑豊かな地域です。

水位の下がった鬼怒川まで歩くことにしました。
a0216706_1385326.jpg
アーカススタジオの裏から鬼怒川までは歩いて10分ほどです。
a0216706_1391757.jpg
漂流物が木の幹にひっかかっており、ここまで水位があがっていたことがうかがえます。私の予想をはるかに超える高さ。
a0216706_19102322.jpg
近くにある商店へ。参加者の西尾さんが以前から店のポスターのチョイスが気になっていたようですが、なかなか入る勇気がなかったお店。アメ子ちゃんと私は無理言って、箱のあずきバーをバラ売りしてもらいました。(なぜならアイスクリームケースの中にある唯一のあずきバーの箱がすでに開いていたから。)
a0216706_1310377.jpg
a0216706_1311141.jpg
a0216706_13115862.jpg
鬼怒川にかかる滝下橋から眺めていると、かなり長い柱のようなものが流れてきました。
a0216706_13134442.jpg
スタジオに戻ってきてから、記録のドローイング。(正確には、喫煙所でレジデントアーティストのティモテウス[インドネシア]と会い、かなりの長話をしてからの記録制作。そこでの話題も組み込まれています。)
西尾さんとはここでお別れ。
a0216706_13143693.jpg
a0216706_19345052.jpg
a0216706_19351175.jpg
その後、再びティモテウスと彼のスタジオで、記憶と記録にまつわる込み入った話。
a0216706_1963917.jpg
そうこうしているうちにアメ子ちゃんの画塾の時間が近づいてきました。常総方面に向かいつつ、アメ子ちゃんがいつも使っている駅とは違う駅、関東鉄道常総線「小絹駅」へ。
a0216706_197253.jpg
電車を待つ間に、アメ子ちゃん制作人生初の映像作品を鑑賞。アメ子ちゃんとはここでお別れ。
a0216706_13151216.jpg


そこからは、河合さんと3人で常総方面へ車を走らせます。時々通行止めがありました。塀や建物の外壁に泥が付着してラインができており、浸水した水位を示しています。道路の脇などにときどき尋常ではない量のゴミが積まれており、それを目撃し、ようやく我々にとって現実味を帯びてくる今回の災害。鬼怒川の決壊したエリアに近づくと、家は流され、車は畑に半分埋まっており、壮絶な光景が目の前に広がっています。窓を開けると砂埃であっという間に喉が痛くなりました。感情がよくわからなくなりながら、水海道駅まで戻ってきて、駅前のスーパーに。活気があって救われます。
その後、自分たちが先ほど通ったエリアを駅前の地図で確認。

その後、常総市の方々の避難所になっているアーカススタジオへ戻るわけですが。
a0216706_14374451.jpg
a0216706_143183.jpg
今回は、このような形の会でした。頭の中で、どこにも着地できない&何もまとめないまま翌日を迎え、大木さんが撮影した映像をチェックしました。色々な風景が映っていました。

この企画がどうなっていけるか、常に探っている状況は少し作品制作と似ており、しかし私はオーガナイザー側の立場なので、上映会に向けて構築的な運びを意識しがちな脳みそになっており、それを大木さんがいつもぬぐい去って行き、参加者の皆さんが楽しんでいるという事実に安堵させられています。


〈映像作品のための連続/断続的WS〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第3回・4回 につづく。


ーーーーーーーーーー
※これまでのワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
2014年度 第1回
2014年度 第2回
2014年度 第3回
2015年度 第1回
                                                                                                                                                                                                                                    
[PR]
by arcus4moriya | 2015-09-19 22:58 | 地域とアート | Comments(0)
ようこそ守谷へ2015に参加しました
皆さん、どうもこんにちは。藤本です。

本日は、「ようこそ守谷へ2015」にアーカスプロジェクトもブース参加させていただきました。
小さなテントのようなブース内で、ドキュメント映像や、過去招聘アーティストの素晴らしい映像作品を上映しながら新住民の方々にアピールさせていただきました。
a0216706_19412473.jpg

今年度はなんと、ホスト側全員に特製ハットの支給がありました。
会場を訪れた新住民の方々と区別しやすいように、という目的を頭では理解しつつも、心はなかなか馴染めないこの帽子…。ちょっと恥ずかしいな…。
(チーフの朝重は頭で理解さえすれば即行動に移せる男です。)
a0216706_19583031.jpg

アーカスプロジェクトのブースが完成しました。(ポーズ…w)
a0216706_1935425.jpg

過去招聘アーティストたちの素晴らしい映像作品が御覧いただける、実は貴重な場です。
a0216706_19383715.jpg


守谷市内の様々な団体が活動紹介をする場とあって、面白い状況が入り乱れております。
(守谷市長の会田真一氏。本日のスピーチも素晴らしかったです。)
a0216706_19563983.jpg


アーティスト・イン・レジデンス事業や、現在実施しているアーティスト・イン・スクールについても参加者の方々にご紹介させていただくことができました。

「新住民の皆様、茨城県守谷市といったら、アーカスプロジェクトですよ。」
[PR]
by arcus4moriya | 2015-06-27 22:21 | 地域とアート | Comments(0)


S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カテゴリ
全体
AIR
地域とアート
オープンラジオ
アーティスト・イン・スクール
HIBINO HOSPITAL
だいちの星座
ロッカールーム
アーカスの日常
スタジオ来訪者数
2009〜2010
未分類
外部リンク
検索
ARCUS Twitter
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧