カテゴリ:HIBINO HOSPITAL( 16 )
HIBINO HOSPITAL vol.70「国の星」 @アーカススタジオ その2
アーカスプロジェクトの地域プログラム、H+H vol.70「国の星」ワークショップは続きます。(その1はこちら

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大きな風船に緯線・経線を描き込むところまで進んだ皆さん...球体に線描することに一苦労している=めちゃくちゃ集中しておられる様子。
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平面にあるものを書き写すならまだしも、平面の世界地図を球体に「描く」というのは、日常生活でそうあることではないかもしれませんね。
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ひたすら、国の形を描き込む皆さん...
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ちっちゃい子も椅子の上に立って、世界地図を観察します。
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こちらはしっかり緯線経線を描き込んでから。
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そんな皆さんを見学しに、ふらりと松丸市長も立ち寄ってくれました。
白黒コピーの世界地図ではなく、掲示していたカラー地図を参考にし始めた人も現れました。
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壁にはさんで描きやすそう。マーカーの先端で割れないか気になりますが、意外とこの風船は弾力があり、頑丈そうです。
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集中力を養うのに、地図を描くのはいいかもしれない。と真剣な皆さんを見て思いました。
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こちらは陸を描くというより、が海がダイナミックに染められて。
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地球を宇宙から見るような目線で国境を細かく描いていく感覚は、このくらいの風船のサイズだからこそできる「俯瞰でものを見る」体験。ISSの宇宙飛行士でさえ、この距離感で地球を観るのはまだないかも?
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まさしく「上から目線」。
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こちらは国と言っても、渡航した事のある国に色が塗られていたり。
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こぶりな地球にしたり。
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あれ、緯線の数、多過ぎやしませんか?
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逆に、あえて線の数を増やして比率を変えた国を描いた人には日比野さんも関心されているご様子。
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緯線を増やすと比率が変わり、国の位置も変わるので、扁平な地球上の国々。これはこれで面白い。
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完成に近づいてきたところで、全員座っていた丸椅子を逆さまにして並べました。
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スタジオにたくさんの地球を配置。ここは太陽系どころじゃない、ずいぶん混み合った銀河系の宇宙のようです。
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全員で星の間をくぐりぬけるように、それぞれの星を見渡しました。ここまで地球だらけになると圧巻です。気になった星を作った参加者に日比野さんが説明を促します。
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持ち上げると本当に浮かぶ地球のよう。まさに水の星だな〜。
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海上にかわいいマークがあるものも。
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みんなが一番苦労した、15度ごとに引いた緯線経線のこと、メルカトル図法について説明してくれた方も。航海中に何マイルで緯線経線の区画の何分(角度の単位の「′(ふん)」=1分は1/60度)が進むかをご存知の(1分あたり1海里:およそ1852m)、いわゆる海図を読める参加者!!。ということは、意外と簡単だったのかも?正確な地図ができていました。行ったことのある国を鮮やかに彩っていました。
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そしてこちらは最も多くの国々を描き込んだ星のようです。元々絵を描かれている方とのこと、さすが緻密で地球儀っぽい!
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僕も自分の顔より大きな地球に、一所懸命に国々の色を塗りました。
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海が広い!やはり青い地球がしっくりきますね。
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日も暮れ始めた頃、全員の「国の星」が並びました。国をめぐって地球上ではいろんなことが日々起こっていますが、宇宙からみればたったひとつの小さな星。そんな小さな星で一番古くからあると言われている小さな島国の小さな町で、たくさんの国の星を作った記念の日になりましたね。アーカススタジオが小宇宙に見えました。
記念すべき第70回目のH+Hは『国の星』と名付け、完成!今回はちっちゃな子どもから人生の先輩方まで、長時間にも関わらず忍耐強く、これまでにないほどの集中力を使ったワークショップだったようです。参加者の皆さんからのやりきった感がみなぎっていました。
最後に全員で記念写真を再び。(浮かんでいるのを見るとほんとに螺旋状に惑星が並ぶ銀河系のよう!)
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来年度2017年のvol.71,72もどうぞお楽しみに◎

写真:加藤 甫
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by arcus4moriya | 2017-02-11 18:49 | HIBINO HOSPITAL | Comments(0)
HIBINO HOSPITAL vol.70「国の星」 @アーカススタジオ その1
2016年度2回目のHIBINO HOSPITAL(以下H+H)は、記念すべき70回目!
この日はもりや学びの里にあるアーカススタジオで開催しました。
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本日の日付は2月11日。そう、建国記念の日。(黒板には建国記念日、とありますが、正式には建国記念の日、なのだそう)そこで日比野さんから皆に最初の質問。
「世界で最初に国ができたのはどこでしょう?」
「アフリカ(?)」「エジプト」「中国?」...小声で何人かが答えます。
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なんと!世界中で一番最初に「国家」としてできた国で古いのは、日本なのだそうです。参加者の驚く声と、なんらかの事情で日本より前にあった国もあったらしい、という話も聞きつつも、今日は建国記念の日なので、地球上にある国について考えてみました。
(のちほど、調べてみたら日本は紀元前660年2月11日(旧暦:神武天皇元年1月1日)に建国された、世界最古の日である、という説がありました。また、1974年までエチオピア(ソロモン王朝)が最古だったのですが、革命で滅びたため、日本が最古とギネス認定されたとのこと)
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では次の質問。地球上にいくつの国があるか知っていますか?「何カ国あるか知ってる人〜!」
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黒板をみてわかるように、日比野さんの大好きなサッカー、FIFAの登録されている国の数は203カ国あるそうです。しかし、国連に加盟している国の数は196とも、193とも言われています。
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....というわけで、今日は国を、もとい地球という星を知るにはもってこいの日。今日作るのは
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「国の星」。
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今日の材料は、こちら。
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世界地図のコピーと油性のマーカーが個々に配られ、
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この白いもの。大きな風船です。まず、世界地図にある国をマーカーで縁取ります。国と思える領土にひたすら稜線を描き込んでいきます。
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順に縁取りが終わった人から次は緯度・経度の線も別のマーカーで描き込みます。
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書き終わったら白い風船を手にして
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ふくらまします!
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ここで腹筋を鍛えつつの!
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自分の星をつくります。
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ふくらますのは大変だな、という僕はポンプを使って。あれよあれよという間にスタジオは地球風船だらけに。
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自分の地球ができたら、世界地図に描き込んだ緯線・経線を薄い色のマーカーで書き写します。これが意外と難しいようで。縦、横に何分割に線を引くかが要になります。
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細かく印をつけて描き込む人もいれば...
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曲がらないように慎重に線を引く人。
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お兄さんお姉さんに聞きながら、地図には何本、線があるのか世界地図とにらめっこ。
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緯線経線を描くだけでもものすごい集中力のいるワークショップになりそうです。スタジオは結構静かで皆さん寡黙になっていました。
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とはいえ、どんな線も自由!
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新市長の松丸市長も覗きにきてくださったところで
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国の星作りはまだまだ続きます。
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ここから世界地図に引いた稜線の通りに、世界地図を描いていきます。これまでにないほど集中している参加者の皆さんにとっては初めての立体的な書写ワークショップとなりそうな本日。さぁ、時間内に地図は描き上がるでしょうか?
その2に続く!
写真:加藤甫
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by arcus4moriya | 2017-02-11 18:36 | HIBINO HOSPITAL | Comments(0)
HIBINO HOSPITAL vol.69「つの会議」 @守谷市民ギャラリーその2
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H+H vol.69の「つの会議」いよいよ開幕です!(これまでのワークショップの様子はこちら
さてさて、節分を前に参加者が作った「つの」。全員でツノを装着し、日頃の怒りについて会議します。
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ご覧下さい、この壮観なツノの集まり。
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輪になって、ツノを出した理由、なぜそのツノにしたのか、日比野さんが「つの会議」議長になって進行します。みんな、日常の何かに怒って集まっているはず!(という雰囲気を醸し出しつつも、装着したツノの姿にニヤニヤしており和やかな会議になりそう...)
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全員の頭に生えてきたツノ。作ったものだけではなく、制作者の意図や、その背景にある話を聞き出す議長さん。うなずける話もたくさん出てきました。
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一通り聞くと、その人ごとに怒りに対する改善策を皆で叫びます。エイエイオー!と叫ぶように皆で腕を振り上げて。
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お兄ちゃんが作ったのはお母さんのツノ。弟も出てきました。テストの点かな?兄弟喧嘩でかな?怒られたときのことも楽しそうに発表。弟はお兄ちゃんに負けてしまう怒りだとか。
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皆の怒りを聞く会議なのに親子連れも兄妹も皆ほのぼの。鬼に金棒、の「金棒」もオプションで作ったり。
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ご飯をたくさん食べたくてもう一杯おかわりしたいんだけど...というかわいい怒りも。
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つい家庭内のことや職場での怒りも、ツノを作ったせいか、恥じらいながらもおもしろおかしく皆さん発表していきます。
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活字にはしませんが、スタッフにも仕事とプライベートの狭間でちょっとしたかわいらしい怒りがあった模様。
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こちらも弟に手を焼くお兄ちゃんのツノ出し解説でしょうか。二人して最長記録を達成。
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ツノでけんかしないでくださいね;;
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そして母の怒りも(世のお母さんは本当に大変なのでしょうけれど)ほのぼの。
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モジャモジャなヒゲ付きツノもあれば....
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立派なツノ、背後にはバイキングのようなツノも。かと思えば、
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ツノではなく、鼻に装着しピノキオになった篠倉さんも発表。
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何度も言いますが、怒りの発表なのに皆、笑顔。「渡る世間は鬼ばかり」ではなく他人の怒りも聞いてると面白くて怒れる参加者であるにも関わらず「渡る世間に鬼はなし」な、つの会議は続きます。
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「愛」のある怒りもあれば...
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カブトのような怒りの表現をした将軍ツノ。羊のようなヘッドフォン型のツノも。
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ディテールを見ると、実に細やかに怒りの象徴であるツノが作られています。
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怒る理由を一人一人から聞いていく、つの会議日比野議長。皆の怒りは収まりません。
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「会社の給料をあげてくれ〜!」「おかずをもう一品増やしてくれー!」「電車のマナーをちゃんとしろー!」.....などとそれぞれの怒りを皆で復唱していく、つの会議。
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こうして、全員の怒りを発散させて、きたる節分に役立ててください、とこの日の「つの会議」は終了しました。後日、議長から皆さんの中にある「鬼」についてメールを通じて問合せもあり、参加者の中からその感想を伝える人もいました。誰も、怒りを抱く時はなんともいえぬ沸々とした感情にさいなまれるものですが、いざ真剣に怒りをぶちまけてみるとどこからともなく笑みが漏れてくるのでした。69回目のH+Hにご参加いただいた皆さん、お疲れ様でした!
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写真:加藤甫
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by arcus4moriya | 2017-01-28 16:05 | HIBINO HOSPITAL | Comments(0)
HIBINO HOSPITAL vol.69「つの会議」 @守谷市民ギャラリーその1
皆様お待たせしました。レジデントアーティストの帰国後もそうそうに、昨年度開催した地域プログラムはまず年明け第一弾、1月のHIBINO HOSPITAL(以下H+H)から。リポートします。
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H+Hワークショップは当日まで何をやるのか秘密です。もちろんスタッフも事前に全容を知るのは稀です。そんなお楽しみワークショップの特色であり、人気プログラムである1999年から続く守谷でのH+Hといえば懐かしの買出し伝説。日比野さんと一緒にアピタ(前・ユニー/現・カスミ)のダイソーにて、材料買い出し(買い占め?ともいう)に行き、今日のお題を楽しみに何をするのか想像する、滅多にない体験もできました。(歴代アーカススタッフのみゾ知る、ですけどね)
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H+Hもついに69回目を迎えました!そこで、昨年、茨城県北芸術祭で日比野さんが展示したHIBINO HOSPITAL@北茨城市旧富士ケ丘小学校の記録も含めたH+Hの記録カタログをご紹介いただきました。ここには守谷から始まった茨城県内での全ワークショップの歴史がつまっています。(読みたい方はスタジオにありますので是非ご覧になってくださいね)今回は「もりや市民大学」のオープンコースシリーズの第4回「参加すること」のひとつとして守谷市民ギャラリーにて開催。守谷市内外から老若男女、この日も50名近くの参加者が集まりました。
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本日は何をするかというと、、、節分の前の1月28日。中国の旧正月でもありました。日比野さんは節分の由来について語り始めます。「春節」「節分」というだけあって、季節の「節目」を表す暦の日に、なぜ鬼は外、福はうちと豆まきをするのか?などなど....
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そして鬼のツノにフォーカスしてツノのイメージを聞き出しました。
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参加者に問いかけます。「鬼にはツノがある。ツノが出るとは腹が立つことを言うけれども、怒りについて考えてみてください。どんな時にツノがでてくるかを書き出してみましょう」
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みんなでしばし「ツノを出すとき」について考える沈黙の時間が流れます。
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一通り考えて紙に書き出して発表。
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それぞれのツノが出るとき、または出されたとき、その矛先は家族や兄妹、会社や学校など状況もさまざま。
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奥様やお兄ちゃん、上司や旦那さんなど互いにツノを出したり、出されたのでしょう。よくある話でも人の実話を聞くとニヤけますよね。
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そこで、日比野さんからお題発表。
「今日は皆でツノを作ります。そして最後に全国初の『つの会議』を開催します!」
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サイズも厚みも様々な紙、色とりどりのテープ、毛糸、ヒモ、その他文房具を使い、ツノを制作。では、スタート!
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四角い紙から筒状にして先端を尖らす=ツノに皆さん苦闘している様子。それでも着々と作る参加者の皆さん、大人も子供も集中力が高まっておりオリジナルのツノ作りは1時間あまりだったでしょうか。
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コーディネーターも参加者の皆さんから難しいところの質問を聞いたり、一緒に作ってみたり。(スタッフも途中で夢中になってきてしまいました笑)
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切るとどうなるのかというと...
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びょ〜んと伸びる!くるくるツノ!
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どんどんツノの完成が見えてきます。次はヘッドレストとでもいいましょうか、どのように頭につけるか?いわゆる鬼のお面ならば耳にひっかけるだけですが、ツノとなるとまた別。工夫してヘアバンドのようにする人もいれば、帽子型にする人も。
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高いツノをつくる参加者まで出現。さぁ、誰が一番ニュキニョキとツノをはやしていくのでしょう。
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日比野さんが見てあげているお兄ちゃんのツノを尻目に、こちらは...
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なんだかとんでもなくどんどん延びていく弟クンのツノ。あれ、最初はこんなに小さかったツノ計画が?
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こんなに伸びている!子どもたちの発想力・創造力は果てしない。。。
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それぞれのカラフルな、とんがった、オシャレな、もしくはマイルドな、いろんなツノが装着できてきました。 
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完成したところでタイムアップ!次は全国「ツノ会議」の開催です! 《その2》につづく
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写真:加藤甫
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by arcus4moriya | 2017-01-28 13:31 | HIBINO HOSPITAL | Comments(0)
HIBINO HOSPITAL vol.68@北茨城市 「忘れ物を探しに...」その2
ヒビノホスピタルvol.68@北茨城、その続きです。(その1はこちら

日比野さんから「忘れ物を探しに」いったあと、それから何をするか、続きます。
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配られた画用紙に四角をふたつ。左側の四角に今日見つけた/拾ったものをスケッチします。
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次に右側の四角に描くものは、隣り合わせた人が拾ったものと、自分が拾ったものとを合体させる、もしくは混ざり合ったもの。と指示が出ます。
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お隣さんに拾ったものを借りて組み合わせてみたり...
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ちょっと違うものにアレンジしてみたり...
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そうして、皆の絵が隣りと少しずつ、似通ってきています。
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その後に、この台詞を入れて行きます。
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左側に
「しかし、それはまるで私が昔なくした.............ようだ」
この....に当てはまる物語を書き込んでいきます。
右側には
「そしてそれから○年がたち、それは.............ました。」
と書き込んでいきます。今度は想像力を働かせ、何年か先のことを想定して一人につき2ページ分のストーリーができます。
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それぞれに描いた「忘れ物」にまつわる物語を、同じグループチームの隣の人とつなげていきます。すると、各チーム毎に12~14ページにわたる1冊の本に。これらをチームリーダーが全員分コピーします。原本を見ると笑みが止まらない日比野さん。
「それから500年が経ち〜....」次のページには「それから95年が経ち....」他にも10億年経ったところも。奇想天外な時空を超えた物語になっているようです。
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コピーを受け取ると、次は個々にのり付けして、製本して色鉛筆で彩色。一人一人のぬりえ絵本に着手します。
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夕暮れも過ぎ、薄暗くなってもまだ皆さん集中してお絵描きに夢中になっています。
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日比野さんも、表紙をドローイング。
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最後に各チーム毎にできあがった「忘れ物を探しに...」を朗読していきました。
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ひとチーム、抜粋します。表紙はこんな素敵な日比野さんの絵で始まります。
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p.1 しかし、それは、まるで、私が昔なくしたツムツムのゲームカードのパスワードが書かれたメモの切れはしのよう。7才の息子が見つけたら、よろこびそうだ。
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p.2 そして、それから4年がたち、それは東京オリンピックの抽選券になりました。東京オリンピックの帰り道、津波に遭いましたが、この流木につかまって家族全員無事、北茨城の、なつかしい貝がらがある海にたどりつきました。東京オリンピックは金メダルでした。

p.3 しかし、それは私が昔なくした木造の家や建物が木から造られていて、それが燃えると、1枚1枚のねんりんがはがれるように木の年齢が蓄積されたものだという本質を教えてくれるようだ。

p.4 そして、それから10年がたち、それはいきなり激しい火をともないながら、若い1本の木へと姿を変えていきました。

p.5 しかし、それはまるで、私が昔なくしたイヤリングの形の1部に似ていたが、ひろいあげると、波にあらわれて、表面はざらざら、つや消しで、あたたかく丸く、指輪やすりこぎのようだ。

p.6 そして、それから10億年がたち、それは石になり、砂になりました。

p.7 しかし、それはまるで私が昔なくしてしまった小さい文鎮の石であった。今日、久しぶりで故郷の海岸を散歩していた時にふと目につけて拾った小石で、それは昔なくしてしまった、あの小石のようであった……。

p.8 そして、それから10年あまりが経ち、それは、その小石が小さい貝柄となり幻影のように、形がうすれ、小石も貝柄もいつしか自然の中で小鳩になり遠い、はるかな海辺を自由に翔び廻っているようなファンタジーでありました。

p.9 しかし、それは、まるで私が昔なくした、自分の中身を収めておける器のようだ。

p.10 そして、それから50年がたち、それは色々なものを多く収められるように形を変えました。
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一人ひとりが拾ったものから想像して、拾ったものが形容されてつながっていくうちに、ストーリーの果てしなさに驚かされました。忘れ物を探しにいったはずだったのですが、実在するものを観察して生まれてくる創造力で、架空でも実際にあったかのような、あり得ないような....どのチームも壮大な物語に仕上がりました。
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最後に皆さんそれぞれに北茨城の今日この日にしか手にすることのない絵本を持ち帰ってもらい、記念撮影です!
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今回のHH vol.68、KENPOKU ART2016連携企画は絵本「忘れ物を探しに...」を完成させて終了となりました。北茨城市の皆さん、よう・そろーの皆さん、県北チームの皆さん、長時間にわたり、有難うございました!


写真・加藤甫
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by arcus4moriya | 2016-02-06 18:42 | HIBINO HOSPITAL | Comments(0)
HIBINO HOSPITAL vol.68@北茨城市 「忘れ物を探しに...」その1
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こんにちは。
今年度2回目のヒビノホスピタルvol.68は、茨城県の最北端、北茨城市へ出張ワークショップ。
県南の守谷市からは常磐道の高速で1時間半足らず(意外と早い...!)で太平洋が一望できる、北茨城市漁業資料館「よう・そろー」にて開催しました。
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皆さん、ご存知ですか?今年の秋、茨城県の北部(茨城県民はケンポクと呼びます)6市町で開催される芸術祭。KENPOKU ART2016茨城県北芸術祭の開催市でもある、北茨城市です。
ここは五浦天心記念美術館や六角堂もある、芸術にゆかりのある町です。そして県内でも唯一、東日本大震災で茨城県内で津波による被害を多く受けたエリアでもあります。ここ、北茨城市でHIBINO HOSPITALを実施するのは、花園キャンプ場でのアートキャンプ「ホンコンフラワー」を行った2000年以来、16年ぶり!そして初の海側です。
アーカスプロジェクトが久しぶりにやってきたケンポクでのHHは、今秋開催の県北芸術祭との連携企画として行われました。
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というわけで、アーカスチームから会場の皆さんにご挨拶したあと、日比野さんにHHの話をしていただき、続いてKENPOKU ART2016の総合ディレクターの南條さんから県北芸術祭の紹介をしていただきました。
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お手元のチラシも参考に。県北で繰り広げられるバイオアートや公募作品、ハッカソンのほか、国内外からの様々なアーティストが6つの町に展示するこの秋に期待です。アーカスのOBアーティストもどこかの町へ戻ってきて展示する予定です。
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そして本日のお題。と、その前に、グループ分けしたAからFまでの6チームごとに軽くコミュニケーションをとってもらいます。今回は北茨城市からのみならず、近隣の町からも小さなお子さんから人生の先輩まで、39名集まりました。
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日比野さんは参加者と話すことから始まります。
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和んできたところで日比野さんから「今日は探し物、忘れ物をとりに行きましょう」とお題を発表。何をするのか?おそらく参加者がぽかーんとしているスキをあたえぬうちに、「まずは海に行きましょう。」と全員大津港の浜の方へ散策することになりました。(まだこの時点で参加者が何をするのかは、知らされていません。これこそ、HHの醍醐味!)
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ずんずん浜へと向います。10分ほど歩いたでしょうか。
(後日談ですが、ここは震災後、一般に入ることのできない浜でしたが今回のみ許可をもらい、特別に入ることができました。普段行っちゃいけないところに行けるワクワク感も高まります。)
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そうです、茨城県には太平洋を一望できる場所がいくつもあることを忘れておりました。資料館での記録では、ペリーが来る30年前に既に異人がこの大津港にたどり着いていた、という話があるのも驚きです。まだ津波の傷跡もあちこちにあるはずで、巨大な新旧のテトラポッドが鎮座する浜に到着。
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ここで思い思いに「忘れ物」を拾います。
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途中なにやら日比野さんが考えている様子。かと思いきや、いったん全員集合。
ここで何が行われたかというと...
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「だるまさんが........」
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「転んだ!」
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覚えてますか、子供の頃やった「だるまさんが........」
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「ころんだ!」
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そして「おしくらまんじゅう」までも。(こういう脱線?即興の出来事も突然起こるのがヒビホスの楽しみのひとつだったりします)
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ちょっと冷えた身体をあたためて、忘れ物を拾った参加者は再びよう・そろーへ戻ります。
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戻るとさっそく日比野さんから各チーム毎に、拾ってきた忘れ物をそれぞれ紹介してみよう、と。
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みなさん、いろんなものを拾ったようです。
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それぞれに拾った「忘れ物」を紹介して、次に移ります。
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日比野さんがホワイトボードに書いたものは.......その2に続く


写真:加藤甫
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by arcus4moriya | 2016-02-06 17:36 | HIBINO HOSPITAL | Comments(0)
HIBINO HOSPITAL vol.67@常総市「MATCH FLAG PROJECT」
こんにちは。
2016年に入って最初の地域プログラムは、毎年恒例の人気プログラム、ヒビノホスピタルです。
今年はお隣の常総市、水海道公民館で実施しました。9月の大水害に遭ってから活動中止になっていた公民館が再スタートする直前に、こけら落としとして使用させていただきました。
しかも!北九州は太宰府から、ASIA DAIHYOの皆さんと、そして国際交流基金アジアセンターさんとの共催でMATCH FLAG PROJECTを開催する運びとなりました。
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マッチフラッグといえば、アーカスプロジェクトでも過去(2009年度vol.56/2010年度vol.58)に布を「貼る」方式でのワークショップを数回実施してきました。今回はASIA DAIHYOさんが展開される、アジア代表日本を応援するフラッグを、伝統の「染め」の技術を使って制作するワークショップ。いずれも、サッカーの試合相手国同士の国旗のデザインを用いてひとつの旗をつくる、というコンセプトは継続しています。
まずは今日ここまで水海道駅から歩いてきた、という日比野さんのお話と、HH67の説明から。
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奇しくも当日はリオデジャネイロ五輪のアジア代表予選。日本対タイの試合が開催される日でもありました。そして1月19日にはサウジアラビア戦も控えているということで、今日は、日本vsタイ、日本vsサウジアラビア戦のマッチフラッグをA〜I チーム、参加者50人超えの56名+スタッフ、10チームでスタート!
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リオといえばブラジル!常総市と言えば日系ブラジル人学校もあり、今日はその生徒さんも大勢集まってくれました。近隣のつくばみらい市や守谷から、近隣地区の参加者が多かったです。
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まずは各テーブルでタイやサウジアラビアの国旗をまじまじと観察して...日本の日の丸と組み合わせ、どんなデザインにするか考える時間。この日集まった、知らない人同士の組合わせでテーブルを囲み、単色の赤、青、緑、を使ってどう一枚の旗に落とし込むか熱心に考えるみなさん。
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次にデザインが決まったチームから別の部屋へ移動。ここには九州の伝統の染めに必要な布を張るしつらえがしてあります。事前に準備していた布の裏側には、竹ヒゴで張りを出すための仕組みが。
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チーム毎に決めたデザイン画を元に、実際に布へ下書きします。
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そして、今回染める染料や塗り方の説明を一通り聞きました。さあ塗り始めますよ!
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最初の一筆、緊張しますよね。
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大人もこどもも、みんな真剣。
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ときどき日比野さんも手を加えてくれたり。
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マッチフラッグのルールとして試合の日付と対戦国のアルファベット、試合開催地が入ります。
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今回はドーハ。昔『ドーハの悲劇』がありましたが、今回はドーハでの劇的勝利!を祈って。
どちらかというと日本vsタイのフラッグは意外とどのチームも簡単そうに見えます。
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というのも....。サウジアラビアの国旗、今まで見た事ありますか?
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剣とアッラーのアラビア語がみっちり埋まっているこの国旗。子どもたちはひとつひとつ、細かく観察してそれを布に写していきました。根気づよい...。
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1枚目が終わったら2枚目に突入。サウジ戦のフラッグはちょっと複雑。日比野さんもデザインに参戦。あれよあれよという間に、周りに人だかりができました。
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さぁ、完成までラストスパートです!
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最後の塗込み!試合と一緒で集中集中!
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各チーム毎に完成したマッチフラッグを少し斜めにして記念撮影。A/Bチーム。
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C/Dチーム。
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E/Fチーム。
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G/Hチーム。
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I/Jチーム。
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I/Jチームは時間が過ぎても完成するまで頑張った最後のチーム。もう夜になっていました。アーカスx県北スタッフさんも一緒に記念撮影。
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お疲れさまでした!この晩のタイvs日本戦は見事日本の圧勝!日比野さんも大変喜んでいました。
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この日フラッグを持ち帰ったチームは、テレビの前で応援していたことと思います。そしてもちろん、その後にサウジ戦も打ち破り、日本チームがU-23アジアチャンピオンになり、リオ五輪の予選を通過したのは皆さん周知の通り。常総市の皆さん、長時間にわたりHHvol.67にご参加いただき有難うございました。そしてASIA DAIHYOの皆さん、日比野研OBの皆さん、貴重な機会を有難うございました!

写真:加藤甫
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by arcus4moriya | 2016-01-16 17:45 | HIBINO HOSPITAL | Comments(0)
HIBINO HOSPITAL vol.66 @アーカススタジオ
皆さん、どうもこんにちは。藤本です。
3月14日、HIBINO HOSPITAL vol.66 をアーカススタジオにて開催しました。ご存知、日比野克彦氏によるワークショップシリーズです。前回のvol.65からまだ3週間しか経っておりません!それにもかかわらず、たくさんのお申し込みをいただき、さらには連続参加の方が数組いらっしゃいました。
今回のテーマは…
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「年度末企画会議」

文字通り、この場で参加者の方々と企画会議を行います。
参加者の年齢層は幅広く、4歳〜40代。日比野さんの導入のなかで、まずは子どもたちに「年度末」という概念の説明がありました。そういえば、子どもの頃って「年末」とか「年度末」とかってあまり考えた事がなかったような…。(黒板に子どもにとってわかりやすい説明があります。)
幼稚園や小学校での時間の区切り方が、生活の中での唯一の基準だった頃をにわかに思い出します。
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さて、「年度末企画会議」ということで…本日全員で取り組むことは、日比野さんの来年度の作品ためのアイディアを考えること(!)。会議なので、皆で話し合ったり、発表をする必要があります。
日比野さんの来年度は大変忙しいです。なぜなら、以下4つの場所で行われる芸術祭に立て続けに参加するからです!(驚)これは、想像を絶する忙しさです。

A 新潟 / 水と土が混ざっている所
B 十日町 (※新潟県) / 山の中
C 水戸 / 町
D 香川 / 島、海、浜

参加者はグループにわかれて、それぞれの芸術祭が行われる場所の特徴について想像し、知っている事があれば思い出す作業に入ります。ほとんどの人は行った事もない場所ですが、上記のようにに少しだけヒントがあります。やはり、まず場所の事を知ってからアイディアを出すことが大事です。
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話し合いの結果をグループごとに発表
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次は、発表された様々なイメージをもとに、その場所にどんなものがあるといいか、夢でもいいからこんなものがあったらいいな、というものを考え、他の人に伝えられる様に絵で表現します。
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最初4つあったグループは合併があり、3つに減りました。それくらい難易度の高いことに取り組んでいるということですね。皆さん、苦労も含め、しっかり楽しんでいるようです。
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さて、グループごとにアイディアの発表です。
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子どもたちの集中が少しだけ切れてきているようです。なんせ、ここまでですでに2時間以上が経っています。でもまだまだ終わりません。もう一段階アウトプットがあるようです。皆で出し合ったアイディア(下記、3つの場所のための)を各グループ内で3つに絞ります。
・ 十日町 / 山の中
・ 水戸 / 町
・ 香川 / 島、海、浜

そして、それらのアイディアをもとに、なんと“茨城県内で芸術祭を行おう”という発想に転換し、ポスターを作成するというのです。茨城県内の「山の中」、「町」、「島」…茨城県に島なんてあるのか?リサーチ部隊がすぐに調べた結果、参加者もアーカススタジオスタッフも知らなかった二ツ島という、とっても小さな島がありました。
これで、それぞれの芸術祭のタイトルは決定です。

つくばさん芸術祭 (会場:山の中)

ちくせい(筑西)げいじゅつさい (会場:町)

二ツ島芸術祭 (会場:島)
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ポスターを作成します。大人も子どもも皆一斉に取りかかります。
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いよいよ、最終発表です。
日が暮れ始めております。
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つくばさん芸術祭
地元のお米の「おにぎり券」 / 360°パノラマ「とうめい電車」 / 自然の音とのコラボレーション「山の中の映画祭」 (※チケットは、はっぱを持参してください!とのことです。ロマンチックですね。)
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ちくせいげいじゅつさい
「てっとうのあるゆうえんち」 / 「いきさき ロード」 / 「よるのみすてりーばす」(※観客は行き先を知らない状態で乗り、もとの場所に戻ってこれるかどうかわからない、というかなりチャレンジングな作品。)
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二ツ島芸術祭
「うわさのそうじきサーフィン」 / 「泡からうまれた灯台」 / 「空飛ぶビスケット」(※ビスケットがもともと空を飛んでいるわけではなく、マシンから飛び出す大きなビスケットを観客がバットで打ち飛ばすらしい。しかし、ビスケットは打った瞬間に砕けて粉々になってしまう、とのこと。その不毛感はぜひ体験してみたい。)
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気付けば、予定時間を大幅に過ぎておりましたが、皆さんの充実した笑顔が素晴らしいです。皆さん、この中から、実際に作品が生まれたらどんな風かなぁ、と想像しながら帰ったのではないでしょうか。
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今回のワークショップは、参加者自身がアイディアを生み、練っていくという、参加者全員のクリエイティビティを刺激する、構築的な内容でした。
3時間半という長い時間の中でいくつものステップがあり、時間の経過とともに、参加者同士の関係も徐々に近づいてゆき、最終的にはチームそれぞれのカラーが色濃く反映された結果が残りました。芸術を介して、知らない人同士があっという間に、もしくは時間をかけながら自然と繋がりを形成していく様子は、いつみても不思議です。それが日比野さんの実力だと思いました。しかし、アーカススタジオという、この場所にも何か特別な空気が流れているんだとも、改めて思いました。




(ちなみに、本日のアーティスティックな行為。)
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by arcus4moriya | 2015-03-14 22:58 | HIBINO HOSPITAL | Comments(0)
HIBINO HOSPITAL vol.65 @茨城空港
HIBINO SPECIAL からの報告によると
本日2月21日
茨城県上空に納豆菌が発生しました。
大豆が乗客の藁で出来たひこうきを作成して
空をめざし 
空で納豆に。

《出発のご案内》
茨城空港
DEPEARTURE TIME 2015/02/21 PM5:00
ARIVAL TIME 空で納豆になったら・・・帰ってくる。



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皆さん、どうもこんにちは!藤本です。
本日2月21日、HIBINO HOSPITAL vol.65を開催しました。上に記したのは日比野克彦氏が今回のワークショップの導入で参加者に渡したテキストの一部です。
なんと会場は茨城空港です。
1999年から始まったHIBINO HOSPITAL。これまでに64回の創造的なワークショップが行われてきましたが、空港での開催は初めての試みです。
しかも、制作する場所は「国際線チェックインカウンター前」。ロビーやショップ前などの空きスペースではない、というところがすごいではありませんか。メインエントランスからとても近い理想的な場所です。国際線の運行が終了した後に使わせていただきました。

ヒビノホスピタルにおいては、もはや伝統ともいえますが、ワークショップのタイトルは当日現場で明かされます。つまり参加者は、何をするのかほぼヒントもない状態で参加申し込みをし、会場へやってきてくれるのです。これってよく考えたらすごいことです。アーティスト日比野克彦氏の吸引力の凄みを感じます。

そして、今回のタイトルは「納豆ひこうき」。
制作の前に、会議室で日比野氏からワークショップのイントロダクションがありました。毎回制作の前にしっかりとこういった時間を設けることは重要だと改めて感じました。

取り出してみせたのは、普通の「藁納豆」。これを眺めて、日比野さんは語りだします。
「これって...何かに見えるよね?これに何かがついたら、飛びそうだよね。」
最初に渡された文章を読み上げながら、日比野さんはおもむろにその藁納豆を掲げます。
しかし、[茨城=納豆=藁=飛行機...]という単純なイメージのみによるアイディアではなさそうです。
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移動して、いよいよ制作開始です。
藁・たこ紐・針金を使って、自分なりの納豆ひこうきを作ります。
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見学も自由です。
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藁の扱いはなかなか難しかったようですが、皆さん、飛行機の形状の再現に苦労しながらも、オリジナリティを発揮しています。
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大豆が乗客です。
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こちらでは、納豆ひこうきを飛ばすための準備が着々と行われています。
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作り終わった人は、まず自分の作った納豆ひこうきと同じくらいの重量のものを会場で探します。交渉が成立したら、針金の両端に吊るして、バランスを確認。
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さらに、4個、8個、16個とバランスを調整しながら繰り返します。
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そしていよいよ、空港の天井から吊るす作業に入ります。
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遠くから見ると、本当に納豆のような納豆ひこうき
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近くで見ると、それぞれの思い描く飛行機の形をした納豆ひこうき
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完成後、日比野氏のまとめがあり、参加者の皆さんと記念撮影をしてプログラムは終了。たくさんの参加者の方々が後片付けまで手伝ってくださいました。

参加者の皆さんが帰ったあと、日比野氏は長い時間をかけてモビールのバランスの微調整や、細部の修正を丁寧にされていました。それはスタッフと関係者しか知らない、アーティスト日比野克彦氏の姿でした。

ご参加くださった皆様、ご協力くださった茨城空港の皆様、本当にありがとうございました。
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by arcus4moriya | 2015-02-21 21:47 | HIBINO HOSPITAL | Comments(0)
H+H(ヒビノホスピタル)vol.64の巻
2014年を迎えて最初の地域プログラムは、人気ワークショップシリーズのヒビノホスピタル(以下H+H)。
H+Hが1999年からアーカスプロジェクトで始まって今年で15年目に突入、今回で第64回目を迎えました。

64回目は規模を決めて開催しました。これまでは市内のお寺や中学校、仮事務所等、様々な境遇の場所の条件に合わせた、そのときに集まった方々とのワークショップを開催してきました。基本、
「当日まで何がおこるかわからない」のは変わりません。参加した人だけの、お楽しみです。
今回は久々、3年ぶりくらいの拠点、アーカススタジオでの開催です。

本日のテーマは
『中から見える、外から見える』。

最初に日比野さんの説明から始まりました。
約20名(予定)につき1教室にわかれ、3教室にないものを作ろう、ということで....
『今日はカーテンをつくります。』
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スタジオ3教室に各10枚の布が配られました。約1メートル幅、3メートルの長さの布が10枚。
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ワークショップといえども、ただ与えられた布に絵柄をつけるだけではありません。
今回は「染め物」の様式を用いて、一枚の布を蛇腹に4回折ったものに、油性インクでしみ込ませていく、染め。しかも、染料は市販されているマッキー油性マーカー。蛇腹に折り畳まれているので、1枚目に描かれた文様は二枚目には折り目の線対称にじんわりインクが残ります。その前の模様から染み残った色を基準にして、次にめくった布地に違う人がまた文様をたどり染み込ませていく....それを繰り返すと、自ずと染め物のパターンが出てくる、というもの。
それを1教室に5テーブルで5枚作ることを2セット。そうすると1教室につき10枚のカーテンができます...

...とここまで来て、若干「ぽかーん」な参加者のみなさん。
「とりあえず、やってみよう!」
と日比野さんの一声で、各教室へ。


1チーム5〜6人に分けられた5チームが各教室に、3教室にわかれます。予定の60名よりも、大幅に人が増え、80人を越えていました。家族連れも多かったので各教室はにぎやかな染め工場に?!
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なおかつ、ワークショップには時間制限もあります。ただだらだらとやっても仕方ない。大体2時間で集中してできること。を考えると、その瞬間にルールが定まります。
「1教室・5テーブル・5枚の布をローテーションで5チームが染め回る」ルール、そして
一枚につき10分間染める=塗るのですが、その10分間、
「一度にぎったマーカーは10分間、布から手放してはならない」というルールを決めます。
それぞれの一枚目は、迷いながらもていねいに?ちょっと皆さん緊張気味。
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だんだん慣れてきて、各チームが10分間塗り終えると二枚目のテーブルへと移動。
一枚目をはがすと、ほら...
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星座のように、長時間染めたところだけが下の布に染みを残していきます。そして二番目のチームがその色をたどって、また思い思いの文様を「10分間手を離さず」つなげていきます。
なかにはマーカー二刀流の方も...。描かなくとも、マーカーが布についているうちは、インクがしみていくので、参加者の中には休みながら、しかし手はマーカーから離さず、といった上手な体勢をとる方も(笑。
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面白いのは、各教室で時間を計っているスタッフが10分のうち最後の「あと2分!」と声をかけると、全員が一同にマーカーの動きを速めるという...試験会場ではないですが、10分の間に自分の描いたものを完遂させようとするのでしょうか、教室中にマーカーを走らせる音が響きます。
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そして1クール目の終了。各教室、5枚のカーテンにクリップをそれぞれ8つずつ取り付けて、教室のカーテンレールに下げてみます。
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蛇腹に折ってインクをのせると、折り目の線対称に模様が残る...の意味がわかったでしょうか?
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知らない間にのぞきに来てくれた市長さん。夢中になって10分間マーカーを離さずに塗り続ける参加者は気づかなかったかも。参加者の皆さんが休憩をとりながら自分たちが描いた文様を眺めて、どういうふうになるのかを再確認しました。そして、2クール目。
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同じ色をたどるので、自然と布の中で、形は違ってくるものの、パターン=模様として残っていくのです。ルールを守って染めていくうちにだんだんとマーカーのインクが減っていくのを実感していきます。子ども達も楽しいようで、かすれていくマーカーをなんども重ねて塗り続けます。最後の1分間のラスト10秒はカウントダウンしながら最後の最後までマーカーを離さず!
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こうして、10分間の塗り=染めを4回ずつ、5テーブルに移動しながら順々に繰り返して塗り続けたカーテンの、完成!
ちょうど教室の窓に西日が射す時間なので、カーテンが光って見えてきます。皆の染め模様が浮かび上がってきました。
1組目はこちら。
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2組目はこちら。
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3組目はこちら。
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たくさんの方々にご参加いただきました。記念撮影のあとは、じっくりと自分たちで描き染めたカーテンをご覧いただいて....
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夕焼けにカーテンが輝いて見えました。
最後に日比野さんから、このワークショップの意図を説明してもらいます。
いつもここで、毎回ワークショップでやっていたことが何だったのかを明確にすることができます。

1枚目の布に描いた人は、最初は何を描いて良いのかわからないかもしれない。でも、10分間離さないことによって否が応でも模様が残ります。
次の模様をインクでのせる人は、前の人の(過去の)色につながらざるをえない。でも1枚目と違って何か描かなくてはというアイディアがなくても前の人の柄をたどってつながるように同じ色を使って自分の「現在の」違う模様を残していくことができる。3枚目、4枚目も同様に、他者が残したものを自分の考えとは違った範囲で広めたり縮めたり、色と時間という制限をもって残すこともできれば、なんとしてでも前(過去)の軌跡と同じように残そうとしても必ず全く同じにはなれない模様が連続する。その過去、現在、未来へと残されたものを無理に続けようとか逆に変えようとかしなくても、同じ行為で、他者が行ってきたことを引き継いでつながっていくことができる。
その時系列にそって染めたものが一枚のカーテンとなり、その連続が一連のレールにつながると、少しずつ、上部(過去)の名残が下(未来)へと連なって、多少形は変われど、表からも裏からも、確実につながっている事が模様をみてわかります。
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いくつかここでアンケートの中からの感想を...
・最初は迷っていたけど、何をやるのか、どうつながるのかわからなかったけど出来上がりを見て感動しました!
・説明だけでは想像しにくいものが目の前に現れるとなるほど、と思え、それが思った以上にきれいで楽しかった
・つながるということ、自分を知るという事、また他人を知るという事、一つのさりげないワークを通じてそんなことを考えるいいきっかけになった。
・小さい子どもから大人まで理解して取り組める内容でおもしろかった。自分が残した軌跡を他の人がつないでくれる、またその逆もとても興味深く感じた。

...これらはほんの一部分です。事前に「何をやる」という説明がなくても参加することでいつしか達成感を味わい、気付きをもたらすワークショップが、このH+Hの醍醐味です。
今まで会ったこともないような人たちで集まって、染上げたカーテンによって最後につながりを意識する結果をもたらすワークショップとなりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!


後日、新聞にも掲載されました。
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by arcus4moriya | 2014-01-18 19:00 | HIBINO HOSPITAL | Comments(1)


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