11/22 もりや市民大学 校外授業@オープンスタジオ
こんにちは。朝重です。

今年、アーカススタジオはもりや市民大学の後期オープンコースの講義を受持つこととなり、市民大学の受講生の皆さんと「アートに関わる方法」についていろいろ考えていくこととなりました。

今日は、その講義の2回目「多様な表現にふれる」ということで、まだ2回目ではありますが、いきなりの校外授業です。まあ、アートってのはまず観てみることから始めましょうと。座って講義を聞くだけが楽しみかた、関わり方のひとつではないですからね。もちろん、講義を聞くこと、きちんと学習して人と議論することは大事です。

ちょうど、この市民大学の講義の日程が、私たちアーカスプロジェクトのAIRプログラムの「オープンスタジオ」開催期間中であったことから、受講生の皆さんと、レジデント・アーティストたちのプロジェクトについて観て、聞いて、考えてまわってみようと言うことで、朝からアーカススタジオにお集り頂きました。

まずは、サロンで皆さんにあつまって頂き、コーヒーを飲みながら、今日の内容についてご説明ともう一度、アーカスのAIRプログラムについてご紹介しました。あわせて私たちの「オープンスタジオ」について説明。海外から招聘した3人アーティストたちが、今日までの滞在期間に取組んだプロジェクトの経過を、また現在進行形の状態を紹介しています。と。今日は鑑賞であり、鑑賞ではない機会。アーティストもいるので対話してください。と。
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この校外授業の概要説明の時点で、皆さんからすでに質問事項や疑問、またまた意見が出てきました。

「現代美術はどのように観るの?」「アートって感じるものでしょ?」「現代アートはよくわからない。」「どうすればいいの?」「感性が違うから。」

さて、どのように観ればいいのでしょうか。夕焼けなどをみて美しいと感じるように、アートは感じるものでしょうか。よくわからないものであることは確からしいですが、観てみないとわからないものもわからない。
さて、どうすればいいのかも、わからないのではどうしようもないので、とりあえず観にいきましょう。
アーティストたちも居るし、スタジオもあります。
と、言うことでツアー形式でみんなでスタジオをまわることにしました。



最初に訪れたのは、ガン・シオン・キンのスタジオ。
ガンから、プロジェクトの説明をうけます。
ガンは最初に「ここのスタジオには”アート作品”と言われるものはありません。私がつくっているもの、制作物は全てオンライン上にあります。」との説明がありました。

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受講者のみなさんに、タブレットをみせながら、ガンは制作を続けている「yarimoriya」の映像をみせていきます。映像にうつっているのは、特別な人たちや特別な物事ではなく、ガンがここ守谷で滞在しているあいだに出会った人々の生活や仕事、または遊びの様子です。
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その他にも、スタジオ内には、作品ではなく、ガンが撮影・録音に使用している機材が並べられています。

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ここ、このスタジオに”作品”はありません。





作品のないガンのスタジオを離れ、私たちは隣のスタジオ、イェン・ノーのスタジオに。

韓国からきたイェン・ノーは、MAVOというグループの活動を中心に、日本のアヴァンギャルドやダダの前衛運動、近代化の歴史についてのリサーチを行っています。
スタジオにはイェンのプロジェクトの参加者から送られてきた書籍や、またライブラリングと呼ばれる活動の参加者による活動の跡がところ狭しと広がっています。

ここには、本がカタログが、また描かれたものや、書かれた文字や、記録・文書があります。
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耳慣れない、MAVO、アヴァンギャルド、ダダという言葉、そして1920年代から30年代の日本のアートや歴史、また活動。それに加えて、日本の近代化と韓国との関係。
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私も説明をしながらわからない部分をイェンに、どのようなリサーチをしていて、MAVOについてなど聞いていきます

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受講者のみなさんも、知らないこと、または時代の背景や日本の歴史について知っていることについて、イェンと対話をおこなっていました。

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さて、MAVOになってみてわかること、わからないこともあるかもしれません。


ここにはアーティストのイェンがひとりで造りだしたものはありません。




本と資料に囲まれたイェンのスタジオを離れ、一行はエルネスト・バウティスタのスタジオへ。
エルネストは、日本人の死生観について調査しており、スタジオのなかでは2画面の映像が流れていました。(すみません。部屋が暗くていい写真が撮れてませんでした。。。スタジオの様子は他のブログをご参照ください。)


エルネストは自国エルサルバドルの社会的な状況、とくに日本にくらべて、死が身近にある状況のなかで過ごしてきました。そこから日本とエルサルバドルの比較を考察するために、日本人がもつ死生観について調べています。映像は2種類あり、ひとつエルネストが深い森や水辺など生死を感じさせる場所を訪れた際に撮影した映像。もう一方はエルネストが出会った人々へのインタビュー映像です。

2本の映像をみている間にも、エルネストから受講生の皆さんに質問がとびます。「生き甲斐はなんですか?」「死についてどう思いますか?怖いですか?」
映像のなかでインタビューに答える人の回答に「そうそう」「うんうん」と頷く人もいれば、エルネストが撮影した風景に見入る方もいました。

私たちにとって、人類にとって生や死について考えることは根源的なことですが、それが国や社会構造によって異なるとはどういうことなのでしょうか。

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ここには、エルネストが自国のエルサルバドルで直面している死のイメージはありません。彼が表現したいものごとは、まだこの日本では調査途中で、ここにはありません。




3人のアーティストのプロジェクトをスタジオをまわりながら、彼らの制作活動にふれてみて、今回の校外授業は終了となりました。その後、サロンにもどって、また皆さんとコーヒーを飲みながら、今日の感想や、意見を少しだけ頂きました。そのなかで、印象深かったののをひとつだけ、それは「頭が疲れました。」というものでした。心地よい疲れであると付け加えて頂けましたが、私も一緒にまわり私も心地よい頭の疲れを感じていました。

「わからない」ことがなんだったのか、わかったから頭は疲れたののでしょうか。それとも「わからない」ことを考え続けているから頭は疲れたのでしょうか。
いずれにせよ、今回の校外授業はここで終了。皆様、お疲れ様でした!



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校外授業の時間は終わりましたが、終了後に希望する方が残って、ガンのスタジオで彼のプレゼンテーションを聞いていました。皆さん、まだ頭が疲れたりないようで。。
人に会うのは簡単ですしね。
















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by arcus4moriya | 2016-11-22 12:00 | AIR | Comments(0)
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