アーカス‖シェア‖スタジオ 利用風景その5:自主企画「カメラの眼」
皆さん、こんにちは。藤本です。
本日、現在実施しているアーカス‖シェア‖スタジオ を利用した、自主企画ワークショップ「カメラの眼」を開催しました。企画/講師の豊田朝美さんは守谷市在住のアーティストで、アーカスプロジェクトのサポーターでもあります。豊田さん企画のワークショップは前回の「みっけ!私の色(ブログはこちらから)に続く第2弾です。
対象は5歳以上。2人1組で参加してもらいました。
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ワークショップでは、野外に出てまずはじっくりと自然を観察します。「カメラの眼」といってもカメラを使うわけではありません。交互に2人のうちの1人がカメラマン、そしてもう1人がカメラ役になり、カメラマンが撮りたい光景をカメラ役の人はしっかりその眼(レンズ)で記憶し(撮影し)、絵にします(現像します)。

自然に親しむことを通して、観察力と集中力を高め、普段とは違うコミュニケーションのとり方で互いのことを考えることも目的の1つです。
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今回のサポートメンバーも紹介させていただきます。
左から野口さん(サポート)、奥村さん(撮影)、坂口さん[自然観察指導員](サポート)
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それではスタートです。
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ゲーム①ここから見えるものなーに?
まずは頭と体の準備体操です。ベランダに出て自分のいる場所から見えるものの名前を声に出し、数えます。
近くに見える植物や遊具、空。遠くに見える建物など、名前のわかるものはなるべく声に出しながらたくさん発見していきます。見えていても言葉にすることが難しいものも含め、わたしたちの周りは実に多くのもので構成されています。
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次はゲーム②フレーム遊び
の説明です。2人1組になって配られたフレームを使うゲームです。まずは、2人で風景のどの部分を切りとるか決め、その景色をよーく覚えます。
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続いて、1人は見ていた景色に背を向け、相手に投げかけられた質問に答えます。例えば「見えていた範囲に車は何台停まっていましたか?」などです。
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覚えるとなると、普段何気なく見ている景色も随分と情報量が多いということに気付きます。
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説明の後、屋外に出てゲーム②:フレーム遊びをやってみます。まずは2人で話して切りとる景色を決め、記憶します。
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その後は交互に質問を投げかけます。私も試しにやってみましたが、これがなかなか難しい。
「体育館の扉がまさか水色だったなんて…(外壁はあんなにもエメラルドグリーンなのに…)。」なぞとぼやきながら。
といった感じで皆さん少し苦労しながら取り組んでいるようでしたが、記憶する視点のスイッチが入り、ここから集中力が高まっていきます。
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いよいよ、ここから本番です。一旦集まって改めて「カメラの眼」の説明をし、
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ここからは、交互にカメラマン役とカメラ役にわかれて[撮影]→[現像]に挑みます。

まずは[撮影]。
カメラマン役の人は自分の撮りたい景色をフレームを使ってカメラ役の人に伝えます。
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カメラ役の人はその景色を眼に焼き付けます。
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カメラ役の人がしっかり記憶できたな、と思うところでカメラマンはカメラの肩をとんとん、とたたきます。これがシャッターを切る瞬間。

続いて、スタジオに戻って[現像]の作業に入ります。皆さん、一言もしゃべらずに黙々と描いています。記憶を辿りながら、そして忘れてしまう前に描き進めたいという緊張感が少しだけ感じられました。
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記憶を基に描くと、対象を見ながら描く時とは違う画面になります。
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例えば、フレームの中心にあったものや、集中して見ていた部分/覚えている部分が細かく描かれていて、その周りを構成しているものや風景など記憶が曖昧な部分はぼんやり描かれています。もしくはほとんど描かれていない場合もあります。
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私が豊田さんに「覚えていない部分はどうやって描けばいいの?勘で埋めていってしまってもいいのですか?」と質問すると、あくまで“記憶に基づいて描く”ということを大切にして、後からその記憶を歪めて描き込んでいく必要はない、という答えが返ってきました。ぼんやりした部分はそのままぼんやりしていてもよいのだそう。
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そうすることで、その人の視線(今回はカメラマンの撮りたかったもの)が画面に反映されるのが面白く、これがカメラのフォーカスの役割といったところでしょうか。ただカメラと違うところは、その焦点が縦横無尽に点在できるところです。

[現像]できたら、再び撮影ポイントに行って答え合わせしてみます。
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                                  (撮影:奥村昌平)


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大きな木が2本。小高い地面に丸く刈られた低木が4つ。鉄塔。赤白のコーンが3つ。青空の色。非常によく出来ています。
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そして、その結果をふまえて、スタジオへ。
他の人の作品を鑑賞した後に、皆さんに感想を述べてもらいました。
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「もやもやしている箇所も面白かった。普段使っていない目を使った気がした。」
「いかに、見ているようで見ていないか。」
「『覚えた。』と思っても線にしてみたら『あれ?』となってしまったり、そのギャップが面白かった。」
「自分が何に気をとられているか、とか、スパーンと抜けてしまっているところがあったり、自分のくせがよくわかった。」
など。最後に豊田さんから、
参加されている皆さんはおそらく絵を描くことが好きだという方が多いと思いますが、絵を描くためには、ものをみる力、観察力が大事。というお話がありました。
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自分の目・自分の頭、なのにどこまで意識が行き届いているかは時々他人のことのようにわからなくなります。そのわからなさをを時々思い出させてくれるこのような機会があるのは、とても有意義だと感じた2時間でした。
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by arcus4moriya | 2016-08-06 13:00 | 地域とアート | Comments(0)
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