「大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。」第3回:西尾さん
皆さん、どうもこんにちは。藤本です。
〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。
第3回目が、2015年3月9日参加者西尾さん(守谷市在住)アテンドで実施されました。
第1回:アメ子第2回:河合さんのブログもぜひご覧ください。

天気は小雨、気温は低め。町全体がしっとりと雨に包まれていました。
ここからは、西尾さんが事後に記述したメモで活動をご紹介します。


西尾さん記述:
- 弱い雨が降り始める中、散策開始。谷津田(※谷津とは谷にある湿地を意味し、主に関東地方に多く見られる小規模な谷にある。)の方に降りて行く。小貝川まで続く湿地帯脇の小道をテクテク歩く。葦や藪の中に柳やニセアカシアが自生する地域で、守谷で一番好きな場所。
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- 細い車道に出て、みずき野方面に歩く。途中、小さな鳥の資料館で保護または飼われている猛禽類の鳥を見る。一羽ずつ金網で覆われた小屋の中に居たのだが、不意にやってきた我々が怖かったのか大きな鳴き声をあげ警戒していた。
「逃げ場がないから怖いんだね。」
と大木さんが言ったことに少し驚いた。失礼ながらそんな風に思う方には見えなかったから。
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- 榎の大木のところまで来た。古い木で、たしか市内でも有名な木だったと思う。その風景なのか、家の佇まいなのか周辺を見渡して大木さんが、「インドを彷彿させる」と言った。
私はインドを訪れたことがないのでよく分からなかったが、街中や住宅街、農村といったネーミングで表せないものなのかな、と理解した。私にとっての暮らしの風景はまさにそういったものだと思う。
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- 数年前に開通した郷州沼崎線(一般道)にたどり着き、そこから 駅方面を確認する。ずい分歩いてきたようだが意外とそうでもない。近くのコンビニで買い物。雨が降っていたので軒下でちょっと休憩、皆それぞれ飲んだり食べたり。普段は車での移動が多いため、そんなふうにすることはない。なんだか旅先にいるようで楽しかった。
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- 城址公園裏にある谷津田の葦原に向かう。途中、小さな祠がある神社に立ち寄る。天蓋を作るスダジイの葉の間からこぼれる光が不思議な空間を作り出している。雨が心地よい。
庭に烏骨鶏を飼うお宅の横を通り葦原に。烏骨鶏は真っ白でとてもかわいらしい鳥、小さな卵を生む。
谷津田を見渡すとかなり広がっている。もうすぐ小貝川にあたる。ここは守谷の地形を代表する場所だと思う。
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- 守谷城址にはいる。詳しいことは知らないが、かつては入り組んだ地形を生かし出城(※本城のほかに国境などの要害の地に築いた城。枝城。)として使われていたらしい。大木さんが、その場にある樫の木の木肌に興味を引かれたようだった。これまた見慣れたものだったので、私には、そのこと自体が興味深く思えた。
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(日本酒をまく大木氏。)
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- 公園を抜け、一途帰り道に。雨が強くなってくる中、家に向かって黙々と歩く。ふいに大木さんが、見えてくるお店を指して、なにを売っているのかと聞いてくる。よくよく聞いてみると何かを買いたいようだ。地域と消費について興味がある(正確な表現ではありません、ごめんなさい) のだという。私がそう思うのは旅している時。古くからあるお店に入り、それぞれ買い物をする。入ってみようとすら思っていなかった店で買い物をするのは新鮮だった。
その後も近くのスーパーで買い食い。ふふっ、と思わず笑ってしまう。
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- その後はまた黙々と歩き終点へ。大木さんが途中の横道に興味を示したので、行きますか?と尋ねたら、いやいやいやいや…と。それはそうよね。私だけが土地勘があり距離を理解しながら歩いていたのだから、一体どこまで歩くのやらと思っていたことでしょう。大木さん、藤本さん、お疲れ様でした。


[感想]
詩のように暮らしたい、といつも考えている。でもなかなかそれができないのが日常で、なんだかバタバタと過ごしている。大木さんと歩いていると、日常は、(私が思う)詩のようなものに満たされていて、そのひとときを感じる瞬間が自分にあるかどうかだと改めて気づかされる。よき日でした。





藤本による追加:
最後に、西尾さん宅で西尾さんのこれまでの話や、ここ守谷での話。
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西尾さんに別れを告げ、教えていただいた近くの沖縄料理屋でプログラム全体の話を膨らませる。今日は守谷・インド・沖縄が大木さんの中で絶妙に繋がっていく瞬間を共有出来たように感じ、私にとっても大変興味深い1日だった。
我々も大木さんのように、過去の出来事(大きな事から些末なことまで)と現在起こっていることを、たゆまぬ努力により日々関係づけ、普遍的なテーマのもとに「日常」を過ごすことができたらどんなに素晴らしいか…。それが徹底していれば我々も “アーティスト” と名乗ってもいいのかもしれません。でも、それを作品に昇華できないと “アーティスト” とは認められないでしょう。
あらためて、アーティストで居続けることは、限られた人々に与えられた特殊技能と努力に依るものだと感じました。

…というわけで
2015年度も映像作品の完成に向けて活動は続きます。よろしくお願い致します!

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〈映像作品のための連続/断続的ワークショップ〉大木裕之と過ごす私の守谷・茨城、日常的妙。2015第1回につづく。                                                                                                                                                                                                                                                                                


                                              
                                                                    
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by arcus4moriya | 2015-03-09 22:19 | 地域とアート | Comments(0)
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