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セイット・バタル・クルトのスタジオ:OPEN STUDIOS 02
皆さん、こんにちは。藤本です。OPEN STUDIOS 02での各アーティストのスタジオの様子をご紹介します。
今回はセイット。

1. アーティスト本人のステイトメント
2. ゲストキュレーターの西川美穂子氏のコメント
3. 子ども向けのイントロダクション


セイット・バタル・クルト [オランダ]
Man and Earth

1.
農家の人たちが工業化や近代的な暮らしにどのように向き合い、農業を続けていく為にどのような方法をとっているのかについて探求すること。それと同時に、世界中の異なる地域の人たちが土地そのもの、つまり地球とどのように関係し続けているのかを見たいと思っています。
守谷では、農家の人達、畑、家庭菜園や農業に関わっている様々な人たちの物語を集めてきました。撮影し、編集してきたこれらのヴィデオ・ポートレートとインタビューは、茨城、守谷に住んでいる日本人の個性、独自性を示しています。
これらの個人にまつわるポートレートは、数学と農業との関係の話から、第二次世界大戦での個人的な体験の話まで幅広いもので、私が予期していなかったものとなりました。
彼らのありのままの話は、農業というプリズムを通過し、農業の話を越えて、人間の話を伝えてくれています。近代的な産業化された暮らしの狭間で、物語は誰かに聞かれるのを待っています。彼らの手作業や農業に対する考え、夢に触れるなかで、私はこのプロジェクトを世界中の多種多様なコミュニティを対象にさらに押し進めたいという衝動をもつようになりました。


2.
トルコのクルド人地区に生まれたクルトは、父親と共に幼い頃にオランダに移住しました。生まれ故郷の村を訪れ、数年にわたり取材した映像「Qanok」では、祖母がパンをつくる場面や村人が家畜の出産に立ちあう様子など、アルメニアやクルドの歴史、移民や言語、近代化といった複数の問題を内包しながら、カメラを通して人々の日々の生活をとらえます。個人的な記録である一方、対象との距離を保った客観的なポートレートでもあるクルトの作品には、地域を超えた懐かしさが漂います。どんなに近代化された都市に住もうとも消し去れない、土と共に生きてきた人間の記憶が呼び覚まされるのかもしれません。今回の滞在でクルトは、農業にたずさわる人々を取材しています。日本語を解さない作家は、いくつかの質問を投げかけるだけでただカメラをまわし、顔の表情や声の調子、そして背景の部屋や畑の様子などをひたすらとらえます。彼らの話は、野菜のことから自身の生い立ち、第二次世界大戦時の経験まで、脱線を繰り返しながらも生き生きと語られます。それぞればらばらで異なる人生を映すクルトの複数のヴィデオ・ポートレートは、交差し合いながら、人間と土地、都市や移動についての物語を描き出します。

3.
オランダこくせきのセイット。でも彼が生まれたのは、トルコという国のとってもちいさな村。
セイットは、ビデオをとることでいろんな人とかかわり、その人たちのくらしをよーくよーく見つづけるのがとくい。その人たちのくらしの中にはもちろん良いところ、たのしいところ、かなしいところ、いろいろあるけれど、セイットはぜんぶひっくるめたその人や、その人たちが住むばしょのほんとうのすがたを映画にします。みんなが映画館でみるような映画とはすこしちがう、しずかな映画かもしれない。

もりやでは、農業や畑について調査中!
みんなのしっている農業や、しらない農業をのぞいてみよう。おいしくてあんぜんなやさいを作りつづけるのはとてもたのしくて、ときどきとってもむずかしい。
どうやらみなさん、ただやさいのことだけをかんがえて、農業をしてるわけじゃあなさそうです。

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Special thanks to
浅野農園、浅野幸作、浅野伸治、浅野祐希子、大口光威、田付まゆ、小野紋佳、児玉一夫、児玉敏子、高島孝子、高橋芳美、田中勘太郎、月岡信夫、西尾禎代、野澤和夫、野澤成子、藤田明




ちなみに、未来へ号が立ち寄ってくださいました。
セイット・バタル・クルトのスタジオ:OPEN STUDIOS 02 _a0216706_19592198.jpg



撮影:加藤甫
by arcus4moriya | 2014-11-16 14:52 | AIR_2014
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