11/15 アーカスプロジェクトのアーカイブについて。
この日は、3331アーツ千代田さんにある、P+アーカイブさん[東京アートポイント計画×NPO法人アート&ソサイエティ研究センター]のお招きで、「アーキビスト・ネットワーキングカフェ02」に参加しました。
チーフコーディネターの朝重と、2010-2011年度元ディレクターの小田井真美さん(札幌国際芸術祭2014 チーフプロジェクトマネージャー)、2011年度アーカイブスタッフだった志村春海さんによるアーカスプロジェクトのアーカイブについてのトークがありました。

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2011年度に、過去のアーカスプロジェクトに関わった関係者や地域の人へのヒアリングやインタビュー、そして歴代の招聘アーティストへの当時の実態についてや現在の状況についてを主な項目にしたアンケートを一斉に行いました。調査を行うことにより、見えてくる過去約17年間のAIRの変遷を再確認し、今後AIRがどのようにアートに関わる事業の一環として、どういう分野で活用しうるのかについて、小田井さんがプロジェクトとして調査してきたことを話してくださいました。また、現在でこそ当たり前のように良く言われる「地域活性化」を軸に、1994年から謳われてきたアートプロジェクトという活動が地域にどのような影響を及ぼしたのか、またアーカスプロジェクトが行ってきたことは日本でのAIR事業だけでなく、日本の現代アートのここ20年間の流れの中でどう位置づけられてきているか、などもお話しいただきました。(小田井さんのスライドより)
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アーカススタジオには、1994年のパイロット事業時代からの書類、「レコーディングマテリアル」、審査資料、活動時に残された記録写真、アーティストが掲載された媒体資料....などなど、とてつもない資料が残されています。

アーカススタジオの規模縮小に伴い、昨年度から保存可能な書類、資料のスペースにも限界が出てきており、歴代のスタッフがまとめては片付けてきた資料の山を少しずつ、整頓していきました。懐かしいスライド、VHS、Hi-8、FD(フロッピーディスク)、MO(マグネットオプティカルディスク!!!)、はたまた審査資料などなど....時代を感じる古き良き財産が残されています。
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今年、春の耐震工事に合わせて「もりや学びの里」から一時出て行かなければならなかったことと、7月に開催したシンポジウムの資料展示の為に、今年度スタッフが全ての画像や映像資料を、開かずの間のような資料室から取り出し、整理しました。そこでチーフはじめ、スタッフが直面したのは...
20年近く前のテレビなどで放映された情報がVHSなどの録画資料となっており、ある程度、ある時期にデジタル化されているものの、中には再生できないものもあったり、資料としてお披露目したくとも当時の契約等、著作権などの権利問題の諸関係で表立って資料として公開できないこと、膨大な年次毎の資料をどこまで残していくか
などの問題でした。

なかなか貴重な映像資料は残っていても、今後、どのように保管していくか、そしてもし、公益化できるとするならば、どのような線引きが必要か、などの問題にも直面しています。
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奇しくも、アーカイブスタッフが資料を片付けていた2011年の3月11日、東日本大震災がおき、半ばまとまりかけていた資料棚が全て傾き、安全に保管できないことがわかり、そこからまたコツコツと資料を整理する日々が続きました。

今年9月に入り無事、アーカスの元の巣へ戻った際には、これから整理すべき資料をまとめる為のファイル棚だけは確保しました。戻ってすぐにレジデンス事業は始まり、まだファイルは空のままです。
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今回のトークを通じて、今後、このような事業資料・記録媒体を整理することに興味を持つ人、アーカスプロジェクトの変遷を、客観的に資料と対峙しながら精査しアーカイブ化することに積極的な人材の確保、または、将来、アートプロジェクトを行いたい人に対して有意義なデータとして遺していくことを実践するには、どうしたら良いか、現場で今現在行われているAIR事業と同時に追尋しながら記録をまとめていく困難さを吐露するとともに、聴講くださった参加者の方々から意見交換をする機会を得ました。大変に有り難い機会でした。

ただやみくもに実績や回数としてプログラムを行うだけではなく、その活動後にどのように変化をもたらしたか、誰に影響を及ぼしたか、それはその時代の招聘アーティストにとっても有意義であったのかどうか、地域に新たな提案として還元されているのかどうか、それをどのように数値化/価値判断していくか、等々。。。問題は山積みではありますが、昨今のアートプロジェクトにおける実績と成果や効果においての回答の一つ・糸口となるような「記録」を残すことの重要性を改めて考えさせられる回でした。

今後P+アーカイブさんの活動にアーカスプロジェクトも注目していきたいと思います。
ちなみにこちらは1回目のカフェレポートだそうです。
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by arcus4moriya | 2013-11-16 12:41 | AIR | Comments(0)
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